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巨大魔道具の中は?

釜戸の中身は?

 ……やっと、開いた口から色々と聞いたけど、まあ、不快感しか無いわね。

 中に放り込んだ者から、直ぐには死なない様に少しずつ魔力を搾り、大儀式に必要な魔力を供給する、ね。

 しかも、放り込まれた者は身体の中の魔力を体内に留める為の謂わば「袋」に穴を開ける為に放り込まれた者は助からない、か。

 ……それにしても、味方からの報告では、「大秘術」で、現場からは、「大儀式」か。

 多分、現場の方は多少の「綺麗事」を吹き込まれているわね。


 さて、この巨大な魔道具には中が見える窓と言える覗き穴が有るから一応は見ておかないとね。


 ……あ~。

 今年のウチの代表者達は、悪く言えば「出来損ない」だったわね。

 そんな連中と同程度だったらこうなるわね。

 ……とりあえず、行方不明者、「死亡(現在進行形)」と。

 後、中には何故か見た事がある顔が4つ有ったけど無視ね。


 さて、私の「倉庫」は生きてなければ収納出来るのよね。

 嫌だけど、後で回収するしかないか。


「リン、セレス、お願い。」

「はいですわ。」

「分かったわ。」


 料理する人や、鍛冶の経験者なら知っていると思うけど、もの凄く熱くなった物を急に冷やすと壊れるのよね。

 リンが加熱しているわ。

 因みに研究者達には教える義理は無いから、リンの最初の一撃の余波で、眼と喉と肺をやられて、その場でピクピクしているわ。


 充分に熱した所で、セレスが一気に冷やす。


 ビギッ! バギッ! ビシッ! バギン!


 これだけ壊せば大丈夫ね。

 後で、回収した時に完全に破壊するのを忘れない様にしなくちゃね。

 それと、書類を集めてくれていたアークから証拠書類を「倉庫」に仕舞い、黒幕探しを再開よ。



 ……もう、地下は無さそうね。

 それなら、上かしら?

 確か、流れの冒険者がこういう場面だと、結構目立つ場所に居る可能性が高いって言ってたわね。

 なら、謁見の間に居るかもしれないわ。


 私達は階段を登り、謁見の間を探した。


 ……遂に見つけたわ、謁見の間、かもしれない扉を。


「鍵は開いている。入るが良い。」


 あら、バレてたわ。

 それなら、派手に開けましょう!

 リンの「炎鳥」とセレスの「水竜」で、ね。


 ドバァーーーン!


 謁見の間に居るのは、玉座に座っている少年王に、横に立っている法衣を纏う青年。

 他の人はこの謁見の間に居ないみたいね。


「ふん。何とも品位の無い開け方だ。」


 あら、外見は少年なのに、年を感じる言葉使いだわ。


「それは失礼したわね。平民故の不作法よ。流してくれたら、嬉しいわね。」

「ああ。構わんよ。代金は優秀な召喚士と従魔の魔力だからな。」

「それは、天井知らずのボッタクリね。」

「さて、『炉』も破壊された以上は、此方としても心中穏やかで居られないな。……………っ………き…………き、貴さ、貴様らぁーーー! よくも千年の時を掛けた大秘術を台無しにしてくれたなーーー! 」

「まあ、落ち着いて。」

「……!? 失礼した。」

「まだ盟約は生きていますから安心してください。しかし、長期の見直しは必要かと思います。ですから、この場を収めたという報告と見直しの計画書が出来てから改めて話し合いをしましょう。」

「うむ。承知した。必ずや御期待に添えよう。」

「期待しています。」


 法衣を纏う青年は、そう言うと消えた。


「さて、かなりの不利と利息が予想される。その分を貴様らから徴収しなければならんな。」

「遠慮するわ。他人の借金を背負う義理は無いもの。」

「では、順番に取り立てるとしようか。……ハッ!」

「……え!? アーク!? リン!? セレス!? アデラ!?」

「分断させた。貴様だけには見える様にしてある。見て絶望するが良い!」





 リンside


「……サラ様!? ……分断されたみいですわね。」

「ああ、そうだ。」

「貴方は?」

「オレか? オレは豪炎のザラだ。」

「豪炎?」

「ああ。召喚『フレアサラマンダー』!」

「な、なん、何て事ですの!?」

「ふふん。オレの従魔は最強の炎を操る『フレアサラマンダー』だ。お前の様な小娘など、炭すら残らないだろうよ!」

「……そんな!」

「ふふ。あーーーははは!」

「こんな雑魚が相手なんて。」

「今、何て言った?」

「あら、耳が聞こえないのですか? 『雑魚』と言ったのですわ。」

「お、お前ーーー!」

「それに、何が『最強』ですか! この世界の『最強の炎』を操るのは、『不死鳥(フェニックス)族』ですわ!」

「ま、まさか!? お前は不死鳥(フェニックス)を召喚出来ると言うのかぁ!!」

「召喚なんて出来ませんですわ。」

「何だ。ビビらせやがって。」

「だって、必要無いですもの。」 

「……!? そ、そ、それは何だ!? その『黄金の炎』は!?」

「この『黄金の炎』こそが、不死鳥(フェニックス)族の始祖のみが使っていたという『神炎不死鳥』の炎ですわ!」

「な、な、な、な、な!」

「光栄に思えですわ。この『炎』で死を与えるのは不死鳥(フェニックス)族の歴史で始祖とこの私だけですわ!」

「い、嫌だ! 死にたくない!」

「短い間でしたが、楽しかったですわ。そして、さようならですわ! 『神炎不死鳥(ゴッド・フェニックス)』!」

「……」

「ふう。あら! 炭すら残らないのは貴方の方ですわね。」


 ピシッ! ビギッ! パリーーーン!



「リン。お帰り!」

「サラ様。ただいま、帰りましたですわ。」



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