頼まれ事。
厄介事は必ず舞い込む。
次は正午に投稿します。
「どういった内容ですか?」
「うむ。実は……」
話を纏めるとこうだった。
この町の北の森林に、どうやら盗賊が巣食っているらしいが、現在、この町でコレを討伐出来るのは私達だけみたいで、私達に盗賊の討伐を依頼したいみたい。
「どうだろうか? 失礼ながら、君達の経歴を調べさせて貰ったが、ゴブリンやオークの集落を殲滅出来る君達なら可能だと思うのだが、どうだね?」
私達が潰した盗賊の話は届いている筈だから、この盗賊の件は別という事で、つまりは、追加の臨時収入が確定。
「分かりました。でも、きちんとギルドを通してください。」
「勿論だ。既にギルドには話を通してある。」
「私達が受けると思っていたのですか?」
「ああ。君達は冒険者に為る前から、既に盗賊を1つ潰しているからね。無理では無いだろう?」
「それは実際に行ってみないと分からないので、早速、行動に移したいと思います。」
「結果に期待しているよ。」
私達は冒険者ギルドに向かい、受付嬢のマロンさんに確認すると、確かに領主からの依頼が入っていた。
私達はこの依頼を受ける事にして、詳細を確認して、盗賊の討伐に向かった。
「サラ、どうやって討伐するんだ?」
「基本的には、前回と同じやり方よ。」
「分かった。つまりまた、首級集めか……。」
「頑張ってね、アーク。」
アークと話しながら、探索・捜索のスキルを発動したまま、北の森林を彷徨いていると、どうやら、当たりの反応が出た。
此処からは注意しながら向かうと、発見!
とりあえず私はスキルの潜伏で、近付き見張り番を無詠唱の睡眠魔法で眠らせて、奥へと進もうとした瞬間に、
「おい、交代の時間だ……、敵襲だあーーー!」
「あちゃあ、風乃裂刃!」
私は突然現れた盗賊を魔法で首を切断して回収して、出入口の開けた場所に移動する。
決して、スキルの探知を切っていた私の責任では無い。……多分。
「サラ、探知のスキルを切っていただろう?」
「そんな事は無いわ。これは不幸な偶然よ。」
「ふ~ん。」
「それよりも、迎撃するわよ。」
「まあ、責任の追及は後でな。」
「……はい。」
私達、出入口からわらわら出て来る盗賊を魔法で、次々に首を狩っていく。
出入口から出て来る盗賊が止まったから、多分は外にいる盗賊10人で全部かな。
すると、
「おい、アレを出す。時間を稼げ!」
「お頭。しかし、まだ上手くは……」
「やかましい! 全滅よりかは、マシだろうが!」
「……ヘイ。」
そう言って、お頭はまたアジトに戻った。
私達も待っている間は暇だから、残った盗賊の首を狩って、首級を回収して、装備品や金品を剥いでこれも回収して、残ったゴミ(首無しの盗賊)を焼却処分して片付けが終わった頃に、アジトの中から、お頭と首輪付きの体長3Mくらいのモンスターが出てきた。
「……バカな、全滅だと!?」
「待っていたわよ。」
「手下共はどうした!?」
「さっさと、首を狩って首級と持ち物を回収して、ゴミとなった身体を焼却処分したわ。」
「……まあいい。金とコイツが居ればどうとなる。奴らを殺せ!」
謎のモンスターが私達に襲い掛かってきた。
「アーク!」
「応っ!」
ガキッン!
アークの刀を抜き、首を狩る為に一閃したが、刃は通らず弾き返された。
「へぇ。意外に硬いな。なら、サラ!」
「封印解放!」
「これならどうだ?」
アークと魔装竜の戦いは、一進一退に見えたわ。
アークの攻撃は通らず、魔装竜の攻撃もまたアークに当たる事は無かった。
でも、アークが不利かもしれないと私は思った。
アークの攻撃は通じていないが、魔装竜の攻撃は当たればダメージを負うかもしれないから。
私はアークを見た。
なんと、アークは笑っていた。
私は何故と思った時、アークが言葉を溢した。
「このトカゲ、結構硬いな。なら、俺も戦ってみるかな?」
「え!?」
え!?
今まで、何度か見たアレは戦いでは無いの?
私はアークの「主人」だけど、アークが何処まで強いのかまでは知らない。
私が混乱している中で、アークにとっての「戦い」が始まった。
「鬼角顕現!」
アークの額から角が出現して、その瞬間、アークから凄まじい圧力が発生して、アークの身体から少し黄金が混じった紅い炎の様な陽炎が揺らめいている。
「さあ、先ずは殴ってみるか!」
アークが魔装竜を素手で殴るが、発生する衝突音が、「ズゥン!」とか「ドォン!」とか、巨大で重量の有る硬い何かが大地にぶつかる様な衝突音が、魔装竜から響く。
そして、アークの攻撃を魔装竜がバランスを崩し、偶然にも避けた時、アークの拳の延長線上の木々が粉々に砕け吹き飛び、その先の丘の上部が円形に抉れて消滅した。
「おっと!? 外した! 飽きてきたしな、そろそろ止めだ!!」
虚空から刀を取り出し、抜刀する。
「覚醒しろ、『緋桜』!!!」
紅く燐光を放ち、魔装竜に飛び掛かりすれ違う刹那、アークの刀が一閃して、スルリと魔装竜の首と身体が別れた。
「封印縛。」
「バカな!? コイツは『魔装竜』だぞっ!?」
「そんな事はどうでも良いわ。お頭よね?」
「それがどうした?」
「お仲間はこれで全部かしら?」
「なんで、テメエらガキに話さなければならねえ!」
「まあ、良いわ。さようなら。」
「何を言っ……」
アークが、あっさりとお頭の首を切った。
さて、お頭の首級と謎のモンスターを回収して、お待ちかねのお宝の検分と回収よ。
……特に驚きを伴う物は有りませんでした。
私達は、アジトに何も無い事を確認して、土魔法でアジトを崩落させて元アジトを後にして、私達は町に戻った。
町に到着した私達は、冒険者ギルドに向かい、受付嬢マロンさんに報告した。
「マロンさん。北の森林の盗賊を潰して来たよう。」
「え!? もう行って来て潰したんですか?」
「うん。そうだよ。」
「……では、首級等が有る様でしたら、解体場に行きましょう。」
解体場に着いた私達は、おっちゃん達の指示に従い、盗賊の首級を置いていった。
序でに謎のモンスターも。
「……さ、サラ様。アーク様。そのモンスターは?」
「盗賊のお頭が切り札的な扱いで出して来たから、狩ったわ。」
「……そうですか。」
「……ん!? こ、コ、コレは、『魔装竜』だ! しかも、『亜種』だっ!!」
「なんですって!! 魔装竜だけでも、『見かけに騙されるなランキング』上位な上に『亜種』ですか!?」
「何? 何なの!?」
「皆さん。検分お願いしますね。では、サラ様。アーク様。2階に行きましょうか?」
「は、はい。」
マロンさんの素敵な笑顔で促され、私達は2階に移動した。
「マロンです。」
「おー。入れ。」
「失礼します。」
「サラとアークか。どうした? 依頼の盗賊は討伐したんだろ?」
「はい。そうですが、また、やってくれました。」
「今度は何だ?」
「魔装竜の亜種を討伐しました。」
「え!? 『見かけに騙されるなランキング』上位の?」
「はい。」
「マロンさん。そもそも『魔装竜』って何?」
「魔装竜というのはですね……」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




