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DQNがハッタリで異世界で魔道具回収で成り上がる!  作者: ムラサメ
第一章 現実世界に流れる魔道具
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7話 黒のミサンガ

「フフフ、僕は無敵だ」


 僕の名前は青山学(あおやままなぶ)この学校の数学教師だ。

 この学校に赴任してからというもの、有坂陽哉という出来損ないのクズが僕の言うことを聞かず邪魔ばっかりしやがる。

 僕は昔不良共に虐められていた。

 尚更腹が立つ。

 特にムカつくのが、あの芹沢月羽があいつを構っているところだ。

 可憐な彼女は有坂陽哉に脅され騙されているに違いない。

 僕は彼女を見守ってきたが、もう我慢できない。

 絶対にあの子を手に入れ、有坂陽哉の前で屈辱を味合わせてやる。

 そしてあの子は、一生僕のものだ。

 僕は彼女の写真を部屋にまた一枚飾った。

 そして、黒色のミサンガを握りしめた。




------------------------------------------------------------------------------------




「おい!有坂ぁ!僕の授業中に眠るなんて以ての外だ!出来損ないのくせに」


 数学教師青山は俺を思いっきり叩く。

 コイツは男子生徒特に、俺には厳しいクソ教師だ。

 女子贔屓が目立つことで生徒間では有名な話だ。

 少しでも逆らうと成績に影響がでるとかで、皆逆らうことはしないが、俺は別だ関係ないね。

 茉里奈が言うには、こいつは行動がおかしくいつも女子更衣室の目の前を通っているのを専ら確認されるらしい。

 あとは、特にツキを見る目が異常で、それは俺でもわかる。

 舐めるような視線でいつも見ているのだ。


「あいつのどこがそこまで色気を感じさせるかねぇ…」


 俺は青山をシカトし、茉里奈を胸を見つめる。

 フム、今日は黒か……

 おっととアブねえ、俺の股間は正直だ。

 股間のおかげで茉里奈への俺の()()()()どアップってか?


「ホラ!起きろ起きろっ!有坂ぁ!僕にぶっとばされたいのか!」


 青山のヒョロヒョロとしたビンタが俺のホッペにヒットする。

 パシンといい音が響き渡り、教室がシンとした。

 こいつ、ここまでする奴だったけか?

 ぶっ飛ばすか……と俺が立ち上がろうとすると。


「せ、先生それはやりすぎではありませんか?」


 ツキが俺の前に立ち俺を座らせた。


「芹沢さん。これは彼のためを思ってやっていることなんです。」


 そして青山は、俺とツキに聞こえる声で言う。


「別にいいんですよ、彼を退学にするネタはいろいろあるんですから」


 青山がニタッとした笑みをツキに浮かべた。

 ツキは困惑しているようだ。


「僕はもともとこういう奴が嫌いなんですよ、態度は悪い素行も悪い、迷惑しかかけないクズはいなくていいのです」

 

 青山が俺の髪を掴み俺の頬をまた叩く。

 テメェ……

 とっさにコイツの手を掴んだ。

 その時、コイツの腕に俺と同じ(色は違う)ミサンガが見えた。


「上等だコラッ!!テメーに指図される筋合いはねーんだヨ」


 俺は青山を殴ろうとするが、それを高良が受け止め阻止する。


「ダメだ、陽哉!落ち着け」

「……チッ!」


 俺は机を蹴飛ばし、教室を出て行った。

 クソが。こんなとこいられっかよ。

 バックレてやんヨ。

 暇だし、理事長室でも行って、ユルでもからかうか。



------------------------------------------------------------------------------------




「先生申し訳ありませんでした。彼は私がしっかりと注意しておきますから」


 私は深々と頭を下げる。

 授業が終わり、私は真っ先に青山先生方に向かって謝罪した。


「芹沢さん、君教育係なんでしょう?ちゃんとペットの教育はしてもらわないと困るなぁ」


 先生はニタッとした笑みを浮かべた。

 私の記憶だと確かにこの先生の評判は良くはなかった。(茉里奈曰く)

 でもここまでだっただろうか?少なくとも暴力もするようなことはしなかったはずだけど。


「芹沢さん、君は彼のお世話係なのでしょう?彼を退学にさせたくなければ、放課後職員室に来るように」


 ……なんで私が…あのバカハルめ。

 でも私は素直に従うことにした。

 その姿を見た関君が立ち上がり、こちらに向かってこう言った。


「先生。でしたら僕も責任があります。僕は彼の友達ですから」

 

 ニコッっと私に笑みを浮かべると、関君は先生に言った。

 他の女子生徒たちからは優しいだのかっこいいだの歓声が上がる。

 でも関君は全く興味がないみたいだ。(因みにロリ親衛隊隊長として彼は勤めを果たしただけである)


「君は関係ないです、黙ってください」

「で、ですが!!」

「これ以上邪魔をするなら、有坂陽哉の待遇をどうしようかまた考え直すようですが」

「クッ…分かりました。すいません」


 関君は一歩後ろに下がった。


「では、芹沢さん貴方()()できてくださいね」

「分かりました。では放課後」

「よろしくお願いしますよ。芹沢さん」


 先生は笑みを浮かべ、教室を後にした。


 


今回短めです。

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