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DQNがハッタリで異世界で魔道具回収で成り上がる!  作者: ムラサメ
第二章 異世界へ編
15/18

15話 アシュライムと古代種ティラノ

 俺たちは、昨晩お互いの気持ちを飾らずさらけ出した。

 その結果、俺の目標であることの達成。そしてメロリアの両親を探すということだ。何をするにもまずはこの森を抜けなければならない。

 やっとこさ倒せるようになってきたスライムでさえ最弱の魔物というのに、俺は自信に満ち溢れていた。

 

「ハルヤさん準備はできましたか?」

「俺はいつでも大丈夫だ。お前こそここに未練はないのか?」

「もう、私の気持ちを揺らがせるようなことを言わないでくださいよ!」


 メロリアは頬をプクと可愛らしく膨らませ、俺に抗議する。

 やばい昨晩のことを思い出すと俺は前かがみになってしまった。なさけないったらありゃしない。

 最強のハルヤ様はどこに消えてしまったのか・・・


「よし、じゃあ出発するか。」

「はい、気を付けていきますからね。いざというときはハルヤさん逃げますかね。厄介ごとに突っ込んでいかないでくださいね。」

「わ、わかってるわい。」


 メロリアは小さなカバンを背中に背負う。(ちなみに俺は何も持っていない)ここで紳士的にカバン俺が持とうか?とか俺にはできない。まだ小さなプライドが残っているのだ。

 そしてとうとう俺たちはメロリアハウスからでて、いつものスライム狩りのところまで到着した。

 いつも通りスライムが出てくると。メロリアが風初級魔法スピニを唱えると。光となって消えていく。俺の出番はなさそうだ。因みに妖精族は風魔法と治癒魔法に特化しているらしく。メロリアも初級魔法までならどちらも使えるらしい。俺だって魔法とか使ってみてえけど、なんどかメロリアの見よう見まねで練習したが、小学生がかめ〇め波を練習してるみたいで恥ずかしくなって途中でやめたし、できなかった。


「ここから先は未知の世界だな。」

「はい、私も行ったことありません。森を抜けるにはなるべく魔霧が薄いところを通るようにしましょう。」


 俺たち二人はできるだけ、開けていて魔霧が薄い場所を見つけてはそこを通る。

その途中途中にスライムが現れるがメロリアがあっさりと無双し、俺は手持ちぶたさを感じていた。

 暇だから、メロリアを脅かしたりしたが本気で殴られたのでもうやめよう。

 不思議とスライムしか出てこないまま2時間は歩いただろか。俺たちは少し休憩することにした。


「ケガはありませんかハルヤさん。」

「こっちのセリフだわ。俺なにもやってねーよ。」

「確かに私の邪魔しかしてませんね」


 クスクスと笑うメロリアをみて、俺はそっぽを向く。別に拗ねてねーし。いざとなったらつえーし。

 メロリアは俺の肩をポンポンと叩くと頼りにしてますからね。と励ましの言葉をくれたが、無性に恥ずかしくなり、俺は立ち上がった。


「おい、休憩してる暇なんかないぞ。急いでこの森をでないとどうやって出るかもわからないんだろ。」

「ええ、何日かかるかもわかりません。食料はとりあえず動物がいるので安心ですが。」

「よしなら行くぞ。」

「私ばっかり戦闘してまだ疲れてるんですけど。」

「じゃあ次は俺の番だ」


 俺はミサンガを腕に着け、メロリアの前に出る、一応メロリアは魔力を消費しているらしいので(魔力を消費すると魔術の威力が弱くなるらしい。

 俺たちはまた歩くのを再開すると、どんどん魔霧が濃くなってくるのが俺にも分かった。普通の霧とは違い紫がかっている。こりゃ歩くのも大変だと思っていると。見たことのない魔物が俺たちの前に立ちふさがる。

 スライムと形状が似ているが、色が紫色がかっており普通のスライムより3倍くらいでかい(ちなみにスライムは高さ30センチ)くらいじゃね。だからすげえでかく感じる。

 メロリアのほうを向くと俺の気持ちを読んだかのように答える。


「私も初めて見ましたが、アシュライムですね。魔霧の濃いところで生まれる突然変異だとか、因みにこの魔物はって、ハルヤさん!?ちょっと」


 俺はメロリアの話を最後まで聞かずにアシュライムにケリを一発ぶち込む。が


「あっつ!!なんだこいつ!」


 俺は魔道具の効果で俺とアシュライムを反発させ無理やり足を引っこ抜くと、飲み込まれた足がなんと火傷をしていた。そこまでひどくなかったのが幸い、メロリアがすかさず初期治癒魔法ヒールを唱えると、俺の足は一瞬で治る。


「話をちゃんと最後まで聞いてください!!この魔物はスライム同様動きは遅いですが、熱を持っています。体内に火属性魔法を宿しているんです。だから物理で殴るのは危険です。」

「なるほどな、それなら話が早い」


 俺はその辺の石を拾い、ミサンガを使用魔力干渉を展開(かっこいいこと言ってるつもりだが、俺もいまいちわからない)というかいつまでこのミサンガが使えるのかも知らないし、使った後は多少疲れる。

 アシュライムをsに石をmに引っ張られそうになる石を力で後ろまで引っ張り、思いっきり投擲した。

 アシュライムはよけるすべもなく石があっさりと貫通、ドロドロと音を立てながら光となって消えた。

 俺はどや顔でメロリアのほうを向く。


「相変わらず滅茶苦茶ですね・・・」

「勝てばいいんだ勝てば」


 メロリアは苦笑した。

 とりあえずこれからはいきなし突っ込むことをやめることを約束し、さらに奥深くまで歩き出す(というか奥深くというよりは出口に向かってだが)

 

 途中途中で沢山さんの魔物と出会ったがオオカミみたいなやつとかウサギみたいなやつとか難なく、倒していき。あ、もちろんスライムも。やがて辺りは暗くなり初め、俺たちは木々が開けた場所を見つけ、火を焚き。途中で狩った動物の肉で夕飯を作る。

 なんだかんだメロリアは調理器具を胸の隙間から、どこから出してんだよ。何故か俺を艶めかしく見つめながら、調理を開始した。

 そのあとは少し談笑し、一つしかない寝袋に二つじゃないのかよに二人で入り、豊満な胸に腕をスラッシュされながら、俺は魔物との闘いより厳しい戦いを夜始めなきゃいけないのだ。やべぇ。ギンギンになった目と下半身はどちらもお元気です。ユルさん異世界怖いです。

 メロリアは寝息を立て始めたが俺は一応周りを警戒し、というか眠れないだろ。朝まで一睡もできずに終わった。幸い魔物は不思議と一匹も出なかった。

 次の日も俺たちは昨日と同じように歩き出す。

 不思議とメロリアが何となく外が分かるといいだし、多分妖精族の特殊能力でもあるのか?なので俺はメロリアの後ろをついていく。パタパタときれいな羽を動かしながら歩いていくメロリアはやはりすげぇ美人なんだなと思った。

 今日も何も起こらないだろうなと思ってたのも束の間、ドシンと地面が揺れた。

 何の魔物かなと俺は拝見しようとすると、メロリアの顔が青ざめていく。


「ハ、ハルヤさん逃げましょう!絶対にかかわっちゃダメです。古代種ティラノですよ!」

「ティラノ?なんだ恐竜なんかいんのか。日本では絶滅してたぞ。」

「そんなことどうでもいいですから!早くにげ・・・」

「おい、目が合ったぞこれヤバいのか?」

「ヤバイです。ヤバイデス。」


 ヤバイメロリアの目が座っている。


「大丈夫だ、メロリアこんなやつ俺様がぶち飛ばしてやる。」


 グオオオオとティラノは咆哮をし、俺に標準を向けた。

 戦闘開始だ。



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