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守護霊だって関わりたい!  作者: 都辻空
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私は守護霊

ご覧いただきありがとうございます。

日常系のお話です。


現在、他作品に注力中のため、更新は遅めになる見込みです。

それでもよろしい方でしたら、気長にお待ちいただければ幸いです。

どうも皆さん、こんにちは。

突然ですが、皆さんは『守護霊』というものをご存知ですか?


この世界には沢山の宗教というものがあるそうですが、そういうのに関係なく、どんな人にも実は『守護霊』は憑いています。

そう。憑くんですよね。


元人間だったり、元動物だったり、時には神様だったり……。


様々なご縁で『守護霊』は人間に憑きます。


実はかくいう『私』も、守護霊なんです。


これは、とある少女の守護霊となった『私』ことーーミツバが、大切な彼女に知覚されなくとも、その成長を見守るそんなお話。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「あれ? 確か、机の上に置いてたはずなんだけどな……」


 「どこ行ったー?」と学習机の下にしゃがみこみ、念入りに探す後ろ姿。


(ああ! もうなんて可愛いんでしょう!)


 今年の春から高校一年生になり、隣町の高校に通うようになってから早一ヶ月。

 真新しい制服に袖を通した少女は、こうしてかれこれ五分ほど捜し物をしている。


「お捜しの筆箱なら、先ほど実乃莉ちゃんがご自身で通学用の鞄に入れておりましたよ!」


 私が寝台の上に置かれている通学用鞄を指差すも、少女は変わらず机の下や本棚の間を丁寧に捜している。

 こういうときほど歯痒いことはない。

 心の声は勿論のこと、私の声は、この少女ーー豊城実乃莉ちゃんには一切届かないのだ。


 なぜなら、私は彼女の『守護霊』だから。


(せめて、姿を視てくれれば、場所を指差せるのに……っ)


 自分自身の無力さを、こうした小さな瞬間に自覚する。

 

「あっ、やば! もうこんな時間じゃん! バス行っちゃうっ」


 筆箱の捜索を中断し、鞄に手を伸ばして慌ただしく自室を後にする実乃莉ちゃん。


 確かに。現在の時刻は午前七時三十五分。

 四十五分発のバスに乗るには、少々急がなければならない。


 バス通学の実乃莉ちゃんは、自宅から徒歩五分のバス停から隣町の駅前までをバスで乗り、そこから歩いて高校に向かう。

 玄関の扉が開く音と、ご家族へ向けて放たれる実乃莉ちゃんの「行ってきます」の言葉。


(それでは、私も行きますか!)


 今日も彼女の日常を見守りましょう。

ここまでご覧いただきありがとうございます。


ちまちま執筆しておりますので、気長にお待ちください。


それでは、次回。

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