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300文字小説

老いた実力

作者: 林 秀明

長年使っていないピアノ。

鍵盤に手を乗せると、冷たさが指を伝って脳へと伝わる。

「ポン」と音を鳴らしても、静けさだけが空間へと広がった。


すると娘が部屋へと入ってきて、もの珍しそうに顔を覗かせた。

鍵盤を叩くと、音源が部屋へと広がっていく。

娘は楽しそうにピアノを弾いた。


疲れたのか、娘はピアノを弾き終わり、自分の部屋へ戻っていった。

あるのは私とピアノのみ。

鍵盤を触ると、先ほどとは違い温かみのある鍵盤がそこにはあった。


娘の手の温かさによって、生き返った私のピアノ。

その温かさによって子供時代に特訓した光景が目に浮かんだ。

私は思いっきりピアノを弾いた。


そこへ主人がやってきた。

「家具が倒れてきたかと思ったよ」


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