1 姉が僕の姉になったわけ
たぶんそんなに連載長くならないかと思いますが、よろしくお願いします。
初めて僕の姉となる人に会ったのは、まだ小学生だった頃。
一つ年上の女の子は、今まで見てきた誰よりも綺麗だった。
その時、姉は十歳。
僕は九歳。
その年頃の子供を、綺麗と表現するのは少し妙な感じもするが、本当に姉はお人形のように綺麗だった。
艶やかな黒髪、切れ長だけど、ぱっちりとした目。
白い肌に、桜貝のような唇。
僕は一目で恋に落ちた。
姉は、僕の父親と再婚した女性の連れ子だった。
僕の実の母親はバリキャリで家庭より仕事を選び家を出た。
父が再婚した義母の元旦那さんは、姉が小さい頃事故で亡くなったとのこと。
シングルで子育てをしていた父と義母は仕事の関係で出会い、付き合いが始まり、再婚に至った。
そして、僕と姉は姉弟となった。
姉は突然出来た弟を、これでもかと可愛がった。
可愛がられた僕が言うのだから、間違いない。
綺麗で可愛い姉は、性格まで良かった。
ただ少し、ドジで抜けているところがあったが、それがまた良い味を出している。
僕は、ますますそんな姉に傾倒するようになった。
それから七年。
僕は姉と同じ高校に入った。
現在姉は高校二年生で僕はが一年生。
姉は、ますます綺麗になっていた。
そして……。
「ゆ…ゆんちゃん、ゆんちゃん、大変! お寝坊さんだよ、学校遅刻しちゃう! 起きて、早く起きて!」
「……姉さん、今日は日曜だよ」
「…………あれ?」
「それより、姉さん。いくら姉弟だからと言ってもノックもなしに部屋にいきなり飛び込んでくるのはやめて」
「え、えへへ、ごめんねえ? ゆんちゃん」
首を傾げるその姿も非常に可愛らしい。
計算なら凄いが、素でこれはもっと凄い。
姉は年を経るごとに、生来の天然ボケ+ドジっ娘にさらに磨きをかけている。
美人で可愛くて天然で性格良いって、何だそれ。
だから、何が言いたいかと言うと。
僕が姉さんを好きなのは、決してシスコンというわけではなく。
ずっと、一人の女の子に恋をしているという、ただそれだけのこと。
……誰にも内緒だけどね。
この話はこのタイトル使いたくて書き出したものです。
珍しく結末は決めてありますが、そこまでの間まったくノープランなので、お付き合いよろしくお願い致します。




