表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

2

「・・・・・・は?」



トモダチになりたい、と言ったのかこいつは。

誰とも関わろうとしなかった、俺と?



「トモダチって、どんなトモダチだ?」


「え?」


「絶対裏切らない存在か?それとも、一緒に遊ぶ存在か?」


「・・・・・・」



ほら、答えられな――















「君の思う、トモダチと言う存在になりたい」




















こいつ・・・・・・本気、で?



ここまで真っ直ぐに気持ちを伝えられたことはなかった。

みんな俺の財産目当て。家柄目当て。

卑しい存在ばかり。




なのに、       こいつは 何故か信じられる。

































「俺の言うトモダチはそこらに居る甘っちょろいモンじゃねーぞ?」


「うん、知ってる。君はそんな感じがする」



ははっ、と笑い、言葉を続ける。



「・・・笑うなんて久しぶりだ。忘れてなかったんだな・・・・・・


 お前なら信じられる気がする。・・・・・・少しのことで苛つくようなやつだぞ?俺ァ。

 それでもいいなら・・・宜しく、・・・・・・凛」


「・・・・・・名前・・・知っててくれたんだ」



凛は嬉しそうに微笑むと、言葉を続ける。



「もちろん、それなりの覚悟はあったからね。

大丈夫、君の言うトモダチになってみせるよ。・・・響汰」


「・・・・・・名前、呼ばれンの久々。・・・・・・適当に呼んでいい、お前なら」


「じゃあ、響・・・とか?」


「・・・・・・ん」



軽く頷くと、凛はまた嬉しそうに微笑む。








「きょーうっ♪」


「ちょっ・・・・・・テメ、抱きつくなっ!!」











抱きつかれてドキッとしたのは、トモダチになれたから――だよな?
















END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ