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『可哀相ね、お母さんを亡くすなんて』
ウルサイ。
『お父さんは小さい頃離婚して出て行ったんでしょ?』
ダマレ。
『私が、引き取ってあげるわ。響汰くん』
ソレイジョウクチヲヒラクナ・・・・・・!
「っやめろ・・・!・・・・・・夢・・・か・・・・・・」
久々にあの日の夢をみた。
心なしか服が濡れている。冷や汗をかいたのか。
「いい加減忘れろよ・・・・・・女々しいな、俺も」
母の葬式の日の、一番忘れたくて一番忘れられない出来事。
まわりは泣くヒトばかり。そして、
『ワタシガ、ヒキトッテアゲルワ』
俺の親が残した財産目当ての、卑しい大人のキモチワルイ顔。
あの日から俺はヒトを信じなくなった。
信じても無駄。そう思っていた。
なのに。
「おはよう、えーと・・・いい天気、だね」
俺に近づいて来たそいつ――名前は凛、と言ったか――は、笑顔で俺に話しかけてくる。
「・・・・・・何だよ」
明らかに嫌そうな目で見つめる。が、そいつは動じない。
「君と、話してみたくて」
そんな、理不尽な。
「そんなんが理由になるかよ」
「なるよ。立派な理由だ」
何処が立派だ、と言いたくなったが、口を紡ぐ。
「・・・・・・で?俺に何を話せと?」
「・・・・・・話すより、前に、さ」
さっきよりも、少し爽やかさが増した笑顔で。
「友達にならない?」
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凛さんのキャラどんなんか忘れたから間違ってるかも!あは!!(えー




