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Conflict

この作品は本編の『Conflict』のネタバレが含まれております。本編を読破後にお読みください。


本編と思われるものは後書きにあります。どちらもメインですが、後書きで十分!

「ここって本しかないの?」


 私はそう尋ねる。せっかくのバーカウンターなのに本しか無いのは味気ないものである。


「………酒を御所望か?」

「あると良いね。ほろ酔い気分で話を聞くのもいいかもしれない」


 目の間の人物は大袈裟に溜め息をついた。


「言っておくけど、これから語るのは血塗られた物語じゃないからオススメしないぞ?」

「ちょっと待て………さっき『血塗られた物語』を語るって言ってなかった?」

「別の世界線を持ち出されても困る。こっちはこっち。あっちはあっちだ」


 訳のわからないことを目の前の人物が言ってきた。本編、スピンオフ………? うっ………頭が………。突然、変な記憶が思い起こされた。


「んじゃあ、ほいよ。『シンデレラ』だ」

「ノンアルじゃないですかやだー」


 まぁ、頂くけど………ところで何もないところから出さなかった?


「貴方は何者なの?」


 私は目の人物に問いかける。どうせ、本編じゃあ触れられない答えだろう。


「それを聞くのか? まぁ、せっかくだしヒントだけ………『IF』の能力者の成れ果てだと思えばいい。厳密には本筋とは別人だがな」


 長い髪をくるくる巻きながら彼? はいつの間にか作っていたショットグラスに入れた『シャンディガフ』を口にしている。


「アルコールとはズルい!」

「ほいよ」


 彼は『バイオレットフィズ』を渡してきた。確かカクテル言葉は………


「何て意味だっけ?」

「何が?」

「カクテル言葉が思い出せなくって」

「やめとけ。碌なもんじゃない」


 ………今更ながらその口調をその見た目と声で言うのを見ると違和感が凄い。


「なんとかならないの? その口調?」

「容姿と声を変えればいいか?」

「口調は変えないのね」

「あ~テステス。マイク入ってる?」


 画面に映る少女は機材のチェックをしているようだ。録画した動画だというのにカットしなかったことが驚きだが、その撮影風景も驚きだ。この少女………………街中でパルクールしながら自己紹介動画を撮影している!


「初めましてだねぇ。私の名前は赤井ゆの。気軽に『あかりん』って呼んでね」


 今時珍しい炭のような黒く長い髪に黒い瞳をした少女はそう自己紹介をした。


「このチャンネルでは本編の出来事を別の世界線の私がそれとなく、なんとなく、謎を深めつつ、面白おかしく行動するだけの動画を配信するよぉ」


 片手で屋上の柵を逆上がりのように別のビルの屋上に乗り移る。内容もメタ発言で気になるが画面がもっと気になる。


「あ、本編だと短髪だから長髪の私が見れるのはこの視点だけだよ。スクショするなら今のうちね」


 メタいメタい。


「私の実力と本編の実力は一緒だから私ができることは本編でもできるよぉ」


 メタいって。


「私以外、本編と性格一緒だからよろしくねぇ」





【自己紹介】【美少女新人】最強配信者『赤井ゆの』爆誕!!

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