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8月4日-1

この日は目覚めが悪かった。

昨日の夜、不安を感じ、中々寝付けなかった。不安の種となっているのは昨日の出来事が原因である。昨日、ヤンキー達に志穂のバイト先のカフェの前の道に、志穂が全身タイツを着て鼻フックを付け、さらに股を広げて自分のおっぱいを揉んでいる写真をばら撒かれた。もちろんその写真の滑稽な格好はヤンキー達にやらされたのだ。そして、その写真を回収しようと、すけすけの白の全身タイツに鼻フックを付けた状態で志穂はバイト先の前の道に駆けつけた。これもヤンキー達に脅されて行ったのである。そして、写真を回収して立ち去ろうとした時、バイト先の友人である佳奈と目が合ってしまったように感じたのだ。つまり、私がそんな恥ずかしいことをしていると気づかれたのではないかと思ったのだ。

ただ、こんなことを志穂から聞くこともできず途方に暮れていた。そしてなかなか寝れなかったのだ。


朝起きてLINEを開くとすぐにメッセージが届いてた。

「今日の命令!

昨日はなかなかに滑稽で面白かったな。おねえさんの全身タイツの写真、Twitterでも拡散されているな!笑

まぁこれも自業自得ってことかな!まだまだ楽しませてもらうよ?逆らったらどうなるか…分かるよな?

今日は、14時に駅集合でプールへ行くから、遅れずにくるように。服装はなんでもいい、水着はこっちで用意してあるから楽しみにしとけよ。じゃああとで。」

プール、、水着、、志穂はとても嫌な予感がしたが、たくさん私の弱みとなる写真を撮られているので逆らうことができず家を出る準備をした。

裕翔、頑張ってくるね…

そう、心で思い、14時に駅をつくように家を出た。すごく憂鬱であったがしょうがない。平和な日常を取り戻すためである。

駅に着くと、ヤンキー達は車で待っていた。

「お、きたきた、早く乗れよ。」

ヤンキー達は標的がきたと言わんばかりに微笑んで志穂を迎え入れた。そして、プールへ向かった。向かう車の中では初めて服を着させてもらえたので、向かう途中は羞恥心を感じずに済んだ。


プールに着くと、さっそく更衣室に向かった。志穂はヤンキー5人組のうち女2人と女子更衣室へ向かったのだ。

まず、女2人が可愛い水着に着替えた。その後、服を脱がされ、女2人から水着が渡された。

「…!???えーと、本気ですか???」

志穂は渡された水着を見て衝撃を受けた。

「何が本気ですか?だ。本気に決まってるじゃねーか。早く着ろ。素っ裸でいたいのか?(笑)」

「いや…ですけどこれは流石に…許してください。お願いします。」

「あ、着ないなら素っ裸でプール入るんだな?それでいいんだな?」

女2人にそう脅された。そこから5分ほど、許してもらえるよう懇願した。

「うっせぇ、早く着ろ、ブス!お前のパンスト被った写真拡散してやろうか?」

と言われ、半泣きになりながら水着を着た。

その水着とはスクール水着である。股間の辺りはV字になっており、肩の部分は紐になっている。さらに、お腹の辺りにはゼッケンが付けられており、大きくひらがなで「しほ」と書かれてした。また、胸のパットは外されており、乳首が浮いて見えていた。

「まるで小学生だな(笑)めっちゃ面白いんだけど(笑)」

女2人に笑われ、同じ更衣室にいる他の大人も志穂をみて笑っていた。中には

「もしかしてあの格好でプールに入らされるのかな…罰ゲームかな。可哀想に…」

と同情する声も聞こえてきた。

志穂は尚更恥ずかしくなり、更衣室から出たくなかった。

「ほら行くぞ。しほちゃんっ」

そう女は言って、志穂の腕を掴みプールへと連れて行った。他の男3人も合流すると

「おい、こりゃ傑作だ(笑)お前、ほんと恥ずかしいな!乳首見えてるぞ(笑)」

と笑ってきた。また、その浮き出てる丸見えの乳首を乳首当てゲームだと言って、何回も乳首を触られた。

「うぅ…」

思わず声が出てしまった志穂を見てヤンキー達は大笑いだ。

「こんなんで感じちゃったの?やばすぎ(笑)」

そう言われてもっと恥ずかしくなる。志穂は多くの人がいる前で、こんな屈辱的な目にあわされ、とても恥ずかしく涙が出そうになったが、なんとか耐えた。

「おい、乳首触られて感じちゃう小学生のしほちゃん、小学生ならこの帽子も被れよ〜(笑)」

ヤンキー達はピンク色の水泳帽を渡してきた。志穂は

「本当に無理です…これ以上は流石に…許してください…」

と半泣きになりながらお願いしたが、聞き入れてもらえず、帽子を被されてしまった。そして、前髪を帽子の中にしまわれ、

「こんな大の大人が、小学生のコスプレって恥ずかしくねーのかよ。しかもこんなに人がいる中で(笑)」

そう、ヤンキー達に言われ本当に恥ずかしかった。その後プールへ向かい、プールに突き落とされたり、水中で頭を抑えられたりと、ヤンキー達に遊ばれた。プールサイドにいる時はスク水が丸見えであるため、すれ違うみんなに笑われた。

あぁ…他の大学生くらいの女の子達はみんなビキニやフリフリの可愛らしい水着を着ているのになんで私だけ…

そう思うと本当に辛かった。そんな時だ、25mプールを見つけたヤンキーの男の1人が言った。

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