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8月1日-1

志穂が目覚めると既にラインが入っていた。

「今日の命令!

今日外出する時はポストに入れてある服だけ着てね!他の服を着て外に出たらお仕置きだよ!ちなみに下着もつけちゃダメだからねん!分かってるね???ちゃんと見張ってるからバカな真似しないよーに!彼氏くんはお腹痛いだろうから、当面免除してあげる!その代わり彼女さん頑張って❤️」

嘘…朝から昨日の地獄を思い出してしまった。

夢であってくれと願っていたがやっぱり現実だった。

また、この文章と一緒に昨日の写真が送られてきていた。その写真には、パンストを被らされ、変形した志穂の顔や胸、股間もはっきりと写っていた。

泣きそうになるが、我慢して、なんとか1ヶ月だけ頑張ろうと思った。

そして、外に出てポストを確認する…

「なにこれ、、」

そこに入っていたのは今まできたことのないような丈の短い大胆なスリットが入っているレザーのスカートと、これも丈の短いレザーの襟付きのトップス、そして、網タイツだった。トップスには胸の上の部分はハートにくり抜かれている。

「こんな格好で外歩けるわけないよ…」

志穂はいつもロングスカートやズボンがほとんどだ。ただのミニスカートは1着しか持ってないし、滅多に履かない。

しかし、この日はバイトがあった。バイト先は最寄りから2駅の所にある喫茶店だ。

そこまでこの服を着ていくのか…

そう思うと本当に恥ずかしく、心臓がバクバクした。

裕翔起きてるかな…

裕翔に相談しようかとも思うが、重傷を負ってしまったしなるべく心配かけたく無い。そう思って連絡できずにいた。

一度着てみよう、、そう思い試着してみた。部屋着、下着を脱いで、まず網タイツを履いた。

網タイツも初めてで、ソワソワした。また、ノーパンということもあり、誰かに見られているわけでも無いのに恥ずかしかった。

そこにスカートを履きトップスを着た。

スカートは股下7cm程しかなく、エスカレーターや階段に乗ったり椅子に座ったりすると確実にパンツが見えてしまう…そう思ったがパンツも履けないため、もうマ◯コが見られてしまうことに気づいた。

どうしよう…やっぱり無理だ…

そう思った。

また、左足の所には大きなスリットが入ってあり、太ももが丸見えである。トップスも胸の少し下までしか丈がなく、おへそが丸見えであった。さらに、ノーブラであったため、乳首が少し浮き出てしまっていた。

全身を鏡で見たが、外に出れるような格好ではなかった。しかも知り合いのいるバイト先まで…

怖くて怖くてたまらず、バイトへ行くことをやめようかと思ったが、昨日ヤンキー達に15000円も渡してしまったため、生活費がほとんどない…

バイトへ行くことを決めた。


そんな時、裕翔からLINEが来た。

「おはよう。昨日はごめんね。大丈夫?まだお腹が痛いから、病院へいこうと思うよ。俺はまだ連絡来てないんだけど、志穂も来てない?

あいつら、忘れてるといいけど…」

志穂は本当のことを言うべきか悩んだ。

しかし、裕翔には心配をかけたくなく

「うんん、来てないよ。忘れてるといいね!病院、気をつけて行ってきてね!」

と返信した。


さて、いよいよバイトへ行く時間となった。

ヤンキー達がどこがで見張っているかもしれない恐怖とこんな格好で外を出歩いていいのかと言う恥ずかしさで、心臓の鼓動が速かった。

なかなか玄関を開けれずにいたが、意を決して外へ出た。

最寄り駅へ足早に歩いたが、すれ違う人はみんな志穂の胸や足をジロジロ見てくる。

それはそうだ。真昼間から可愛い女の子が網タイツと短いスリットの入ったスカートを履き、丈の短いレザーのトップスを着て、おへそを丸出しにしており、まるでSM女王のような格好なのだから。

中には

「おねぇさん、夜職の人?まだお昼だけどこれから遊ばない?(笑)」

と声かけてくる人もいた。

志穂は恥ずかしくてたまらなかった。

こんなに足を出したこともお腹を出したことも初めてだし、網タイツを履いたのも初めて、そしてノーパン・ノーブラで外を歩くのも初めてだった。

すごいあそこがスースーして気になるな…嫌だな…

志穂はそう思いながら駅まで歩いた。

駅に着いたらエレベーターを使いホームへ移動し、電車に乗った。

日中なので多くの人が乗車していた。2駅だけだから我慢しよう、、。恥ずかしいため下を向いていた。すると

「あの女の子、網タイツ履いて大胆だね。」

「え、もうパンツ見えそうじゃん…」

「もしかしてあれ乳首?浮き出てない?…」

そんな声が聞こえてきた。

志穂は本当に恥ずかしくなり、顔が赤くなってしまった。

バイト先がある駅に着くと、ダッシュで電車から降り、バイト先のカフェへ向かった。

そして、制服に着替える更衣室に駆け込んだ。

バイト中は制服のため、こんな際どい服できたとバレずにすんだ。

しかし、帰る時だ。シフトが終わって着替えて帰ろうとした時、同じ学年で同じバイトの佳奈に声をかけられた。

「一緒に着替えて帰ろ!」

しかし、あんな私服に着替えるところを見られたくないし、ヤンキー達に命令されて…なんて言えない。だから、

「いや、ちょっとトイレ行って帰るから先帰ってて…ごめんね…」

そう言って誤魔化した。

志穂はまるでSM女王のような服に着替え、店を出て、駅へ足早に向かった。すると、なんとそこに佳奈がいた。

「あ…」

お互い唖然とした。いつもおしとやかで清楚な志穂が網タイツを履き、レザーのミニスカートと短いトップスを着ているからだ。

「えーと、、イメチェン?」

「そう、、そう!ちょっと違うジャンルにも手を出してみたくて、、」

「あー、、いいんじゃない?けど、いつもの方が可愛いよ!」

気を遣われて佳奈にそう言われてしまった。

「あと、、言っていいかわからないけど念のため言うと、胸の部分、、ちゃんと分かるから気をつけなね、、」

と小声で注意され、反対の電車だったと、走って行ってしまった。

志穂は一緒にいたくなかったんだな…

と思った。また、佳奈に乳首の形を分かられてしまい、さらに気を遣われたのもとても恥ずかしかった。

帰りは夜ということもあり、帰宅中のおじさん達がジロジロみてきたが、頑張って気にしまいと下を向いて帰ってきた。

最寄りの駅から家までは小走りで帰った。

やっと家に着く…そう思った時だった。

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