8月5日-1
この日は午前からバイトであったため、早めに起きた。
あー生き恥を晒してしまった…
昨日のことを思い出すと今にでも泣き出しそうになるので、なるべく考えないようにした。
しかし、昨日着た穴の空いたスク水を見ると思い出してしまう。というのも、ヤンキー達に渡された衣装や小道具はこれからまた持ってこいと言われるかもしれないと思い取っておいたのだ。しかし、急に裕翔が来ても大丈夫なように、タンスの奥にしまっておいた。その中にスク水がある。他にもSM女王のようなレザーのミニスカート・トップス、網タイツ、ブルマ、鼻フック、白の薄い全身タイツ、乳首や股間に穴が空いたスク水、水泳帽、乳首を挟んだ洗濯バサミが入っていた。
散々酷い目に遭わされて来たな…こんなことをするために上京した訳じゃないのに…
そう思うと悲しくなって来た。
これまで遭わされた酷いことは怪我をした裕翔には伝えられずにいた。
この日の朝も、いつも通りLINEをして
「おはよう!今日は朝からバイトに行ってくるね!裕翔は怪我大丈夫??ヤンキー達から連絡もこないし、安心して治してね。
ちなみに、明日1日空いてるんだけど家に行ってもいい?」
と送ると
「おはよう!それならよかったよ!だいぶ良くなってきたからいいよ!うちきて!」
と返信が来たので、会う約束をした。
ただ、何かしらの拍子に、これまでヤンキー達にされた恥ずかしいことが裕翔にバレないかだけ不安だった。
その後、バイトへ出かけた。この時は何もLINEが来ていなかったので、いつも通りの私服でバイト先へ向かった。
この日はバイト先に友人の佳奈がいなかったので、この前、全身タイツを着た姿を見られたかもしれないと不安に思いながら仕事をせずに済んだ。
そしてバイトが終わった夕方ごろ、LINEが入った。
「今日の命令!
今日はこれから俺らの先輩達と飲みなんだけど、お前もこい。あと、飲みの場では全部ちゃんと言うこと聞けよ。恥かかせるんじゃねーぞ。分かったな?」
と言う文章と一緒に飲み屋と思われる位置情報も送られて来た。
え…私まだ未成年で飲めないけど大丈夫かな…
とても不安だったが向かうことにした。
居酒屋に着くと個室に案内された。すると、個室の前に男がいた。
「今日は祭りだから、先輩達を盛り上げなきゃいけねぇから、お前はこれ着てこい。」
そう言って、ふんどしとさらしを渡してきた。志穂は女子大生だ。ふんどしなんて着たことないし、そんな格好で人前に出るのはもちろん恥ずかしい。
「こんなのを着て行くんですか?…」
そう聞くと
「そうだって言ってんだろ?早く着替えろ。」
そう言われてしまった。その後、
「龍弥〜」
と聞こえてきた。龍弥とは、その男の名前だった様で、すぐに行ってしまった。トイレで着替えることは了承してくれたので、トイレへ行き、股間にふんどしを巻き、胸にさらしをつけた。少し強めに結んだふんどしはお尻に食い込んでおり、お尻は丸出しだ。後ろ姿を鏡で確認すると、とても恥ずかしかった。
「大丈夫かな…またこんな格好させられて…」
志穂は不安になって、声を漏らした。
そして、トイレから個室まで誰にも見つからないように早歩きし、個室の宴会場へ入った。




