引っ越し先は屋敷
この物語を読まれる読者様へ、初めまして奈良田介と申します。この度、小説投稿を始めました。初心者で面白みのない作品かもしれませんが、一読いただけれたら感謝以外の言葉しかありません。投稿ペースはゆっくりかもしれませんが、よろしくお願いします
三月の終わり
俺―――影坂灯芽は高校生活を機に一人暮らしを始めることにした。今、歩いているのは町中ではなく、町から少し離れた所にある山道。
「寒っ……もう少し厚めの上着を着るべきだったな」
春が近づいてとはいえ、まだ寒さが残る。
目的地まではまだ少し距離がある。スマホの時間を見ると、九時を過ぎていた。
「少し休めるところがあればいいんだが……」
周りをみても、休憩できそうな場所がない。山道の為か車が通る気配もない。急いで向かって仮眠でもとろう。
向かっている場所は母方の祖父の家。祖父は十年前にある事故で行方不明になっている。面識はない。なぜ、その家に向かっているのかというと母さんが一人暮らしをするにあたって一つ条件を出したからだ。それが、これから向かう家を使うということだった。入学予定の学校は祖父の家から通うのが良いと言われる。
マンションやアパートでもいいが、母さん曰く
「見知らぬ場所よりも知っている場所の方が安心」
と言われた。
歩いていく内に俺は目的の場所に着いた。
「……」
言葉が出なくなる時って本当にあるんだな。
てっきり平屋とか一軒家かなと予想はしていたが、その予想は裏切られた。今、目の前にあるのは家ではない、どう見ても館だ。
うまく説明できてない点や表現が浅い部分等あるかと思いますが、ぜひコメントをお願いします。