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魔眼の鍛冶屋   作者: レッド
第一章 北のダンジョン
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第2話「奴隷」

この世界の硬貨


銅貨=1セル

大銅貨=10セル

銀貨=100セル

大銀貨=1000セル

金貨=10,000セル


となります。

大金貨などは商人達や貴族が扱う以外であまり目にすることが無いので割愛。

午前中に客が逃げてから数時間後、奴隷を扱っている商店を見に行く事にした。

おおよその値段は知ってはいるが実際見に行ってどのような奴隷がいるか、値段の相場はなどを確認するためだ。


「あまり気が進まないんだよなぁ、奴隷は。見てると同情して色々悲しくなってくるのがなぁ」


クマみたいな体格の元冒険者は似合わない事を言いつつ歩き出した。


「いらっしゃいませ!おぉ、貴方は[魔眼]の…この度はどのような品をお探しで?」


目の細い奴隷商人がこちらに気づくとさっそく御用聞きに来た。

その[魔眼]って二つ名はまぁ、分かりやすいからなぁー…


「あぁ、ちょいと店番ができる程度の奴隷をな。軽い計算とか出来るやついるか?予算は金貨100枚程度で」

「もちろんですとも、せっかくですので店の中でお話ししましょう」


店内に通され数分、先ほどの奴隷商人が数人の奴隷を連れてやってきた。

人族の男女、トカゲ族、猫族。

それぞれ軽い計算が出来るという事で連れてきたみたいだ。


「現在扱っている品で即納できるのはこちらになります。」

「あーそうか、ちょいと話させて貰っていいかな?あと眼に魔力付与するけどいいか?」

「どうぞどうぞ、貴方のその眼はよく存じておりますから」


了承も取れたのでさっそく[眼を光らせた]。

…奴隷の方々が震えてるのはこの際気にしない、この程度で気絶するようならウチの店番は務まらない。というか会話出来ないと仕事にならん。


「君達を見に来たのは他でもない、店番要員が欲しいだけだ。つまり簡単な業務連絡、計算が出来るかどうかなんだが…」


そう言いながら一人一人を見ていく。

この際性別にこだわらない、もう店番して普通に接客できる程度の人員が欲しいと志低い事を考えていた。


(お?こいつは…)


「店主、この人はおいくら?」


人族の女性で、それほど容姿が整っているわけでもなく若いわけでもないが、なかなか[面白い]…


「おぉ、流石[魔眼]のアルヴォア様お目が高い。なかなか計算能力は高いのですが…言葉が拙く年齢も高いのでだいたい80万セルですな、如何されますか?」


おおよそ1セル = 1円 なので人の命の値段は[この世界]だとこの程度なのだろう。

予想通りの値段で安心したが、やはり高い…買ったとしても維持費にいくらかかるかよく分かってない。


「ちょいと考える時間が欲しいな、頭金で10万セル程度置いていくから取り置きしておいてくれるかい?」

「了解しました。一ヶ月ほどまでは予約という形で取り置きしておきます。ほかに必要な品はありますか?」

「いや、以上だ」

「分かりました。ではこちらをお持ちください。」


そう言うと奴隷商人は紙に予約した事を証明する書類を出し確認のサインを求め、写しをこちらに寄越した。


「それではまたのご来店お待ちしております。」

「はいよ、ではまた」


奴隷商館からの帰り道、先ほどの奴隷の[能力]を思い返した。

本来ならそんな能力など見えない、だが[鑑定]と言う卑怯な力を俺は持っている。

魔眼などと二つ名が付いているのはこの能力を見る事でその鑑定した人物の適性を見極める事が出来るからだ。

まぁ、誰にもそんな事言ってないし言っても信じられないので人を見る目がやたらある強面って意味でそんな二つ名が付いたわけだ。

もっとも最近入った新米冒険者達は俺の顔見た瞬間なんか勝手に納得しやがったがな…


で、能力は確かに「計算」が含まれる奴隷が集められていた。

ただ一人、面白いと言った女性にだけ付いていた能力


[幻惑]


彼女はなにかを隠している、なにかは知らないがせっかく同じ能力でおまけが付くなら買って損はないだろう。

奴隷契約して二人きりの時にでも聞けばいいだろう。多分俺の予想が正しければ…

魔眼が大活躍です!


トカゲ族は顔がトカゲで尻尾あり、湿った鱗が特徴的な種族 いい人が多い。


猫族は残念ながら完全に獣の顔、フサフサの尻尾に毛皮が取れそうな体毛。わりと自信家が多い。大成するよ。


言葉は共通語とその種族にある言葉と色々な言語があります。

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