八話 死の恐怖
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今回はローザの視点もやって見ました。
わかりにくいかもしれませんが。目を瞑ってくれたら嬉しいです。
無数の光の槍がこちらに向かって飛んでくる。
俺とゴブリン4体まとめて全てを倒せるほどの数だ、複数の槍は俺を避けて周りのゴブリンたちをなぎ倒していく。
ただ複数の中の一本が俺の真正面に向かって飛んできた。
俺の脳は死ぬと覚悟したのだろう。周りがスローモーションに見え、視界の隅々まで見渡すことができるどうやらタキサイキア現象に陥っている。
俺は甘く見ていた。ゴブリンの攻撃が当たらないのでラグクロのステータス< LUK>が、もしかしたらここの世界にもは受け継がれているのではないかと思っていた。だが見落としていたことに気づく、ラグクロでも避けられる確率は95%.、5%は相手の攻撃をくらう、その5%をラグクロでは、装備でどうにかしていたが、今は装備は初心者装備だ。
その5%を今引いたようだ。だがこれほど分かりやすければ盾で受け流せるのではと思ったのだが、それほどの実力をまだ持ち合わせていない。
今までの記憶が走馬灯のように流れていく。
ローザ、アイシャ今までありがとう。無力な俺は目をつぶり死を受け入れる。
「光反射なのじゃ。」
目を開くと俺の目の前に飛んで来ていた光魔槍が透明の板で反射され明後日の方向に飛んで行った。
〜〜〜〜〜〜
「ローザ、アイシャ、魔法を頼む、ローザはデミゴブリンをアイシャはゴブリンを」
主人が作戦を妾たちに告げる。
「御意なのじゃ」
妾はデミゴブリンの討伐を任された。主人にもらった樹霊木の杖を片手に討伐に挑む。
デミゴブリンなど妾には余裕。
闇属性の初級魔法、小異次元と火属性魔法の炎玉を同時に使うのじゃ。
小異次元は拳ほどの大きさのワープホールのようなものを作ることができる。ワープホールの出口をデミゴブリンの前方に作る。あとは自分の手前に作った入り口に炎玉を入れ込む。
「これで終わりじゃ。」
妾が魔法を打つとデミゴブリンは何に気づくこともできず、真正面から炎玉を受け、やがてはHP0のなり、デミゴブリンは動かなくなる。
討伐を済ませた妾は主人の方向を見る。
主人に、一本の光の槍が向かっていくのが目に見える。
あれはやばいのじゃ。
妾は先ほどと同じように小異次元と、光魔法の光反射を使用する。
「光反射なのじゃ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ありがとうローザ助かったよ。」
「間に合ってよかったのじゃ。」
ローザは走って俺のそばまで来る。
「すみません、私、私、また。」
「いいよいいよ、俺が言ったことだから。それにしてもすごい威力だね。」
「はい。中級魔法です。私は魔力が少ないのでまだまだですが。魔力が多い人だとあの倍は行くらしいです。」
アイシャのMPは1000ほど減っている。
「初級魔法は、なかったの?」
「あ!すみませんすみません、私戦場だと焦って。すみません。」
「それは今後、慣れればいいよ。そんなことより、倒した後ってどうするか知ってる?」
「はい、各モンスターの心臓部に魔獣石があるのでそれを取り出して、ギルドカウンターに納めたら。クエスト完了になります。」
俺たちは、アイシャに教わりながら5つの魔獣石を取り出した。ローザの倒したデミゴブリンの魔獣石はゴブリンのより一回り大きかった。
「この死骸はどうするの?」
「置いておくと土に帰るらしいですよ。」
「そろそろいい時間だし、ここら辺でクレアさんの作ってくれたお昼ご飯を食べようか。」
クレアさんは俺たちが何処かに行くのを知っていたのか、朝出るときにお弁当を持たせてくれたのだ。
お弁当は、サンドウィッチが入っていた。この世界ではフランベルジュって言うんだっけ。
「いただきます。」
「なのじゃ。」
みんなでフランベルジュを食べた。
「何かおかしいのじゃ。」
「はい、何か変ですね。」
昼食を食べた後に、
ローザとアイシャが何か異変を察知したらしい。
「どなたかいませんかー、どなたか。きゃあ。」
森から少し離れた外道から聞こえてくる。
「アイシャ、ローザいくよ。」
「はい。」
「御意なのじゃ。」
俺たちは急いでその声の方向に駆け出す。
その方向へ向かって行くにつれ明るかった空がだんだん薄暗く気味が悪い色に染まっていく。
「あそこに何かあるのじゃ。」
目の前には高級そうな馬車その周りには武装をした人が倒れている。
その馬車の隣には禍々しいオーラを放って、地面から浮いてる人がいる。俺が見てもわかるくらいの溢れ出す魔力量だ。
「ローザ急ぐぞ。近くまで行ったらローザ炎玉を頼む。」
「主人あれはやばいのじゃ。妾と互角かそれ以上なのじゃ。」
「それでも、見捨てられないだろ。」
「主人がそう言うなら御意なのじゃ。」
「ごめん、アイシャは後ろでいて。怪我させるわけにはいかない。」
「でも、あおたんさんあなたは私より。。。」
「それでもだめだ。それと俺のことはあおたんだよ、ローザ炎玉を頼む。」
「炎玉なのじゃ。」
ローザの魔法が魔女?に向かって飛んでいく。炎玉が当たった瞬間何もなかったかのように消えていく。
「あらあら、今度はあなた達が遊んでくれるのぉ?
私を楽しませてくれるのぉ?」
「ローザここは俺に任せてくれないか。」
「御意なのじゃ。」
ローザは一歩下がる。
「俺はあおたんって言います。DⅢの冒険者です。」
「あらあら、これはご丁寧にぃ、私は真青のベルファローゼ、さぁ私を楽しませてちょーだいな。」
おいおい、ベルファローゼは塔からいなくなったって聞いたし、こちらからは何もしてこない限り何もしないって聞いたぞ。
「どうして、今まで何もしてこなかった私がこんなところにいるかって思ってるぅ?」
思考を読まれたのか。
「あぁ、そうです。」
「それはねぇ、昨日くらいにすごい神格の子を察知したから出てきちゃったのぉ。それであなたは私をどう楽しませてくれるのかしらぁ」
ベルファローゼはぺろっと舌を出し口のまわりを舐める。
俺の視界にはベルファローゼLv.158とでている。さぁさっき助かったけど今回は本当にダメかもしれない。
次回
ベルファローゼとの戦い。あおたんはどうやってきり抜けるのか。




