二話 ステータス
文中に出てくる
極振りとは全て一つのステータスに振り分けることだす。
さぁ今日は何時まで周回できるだろうか。明日は休みだから正直何時までやっていてもいいのだが。
「なぁ、あおたん聞いた話だとベルファローザの捕獲率って0.0001%未満らしいぞ。」
「なるほど、最低でも数万回は越えるのか、けどたぬさん、俺のステ振り忘れてませんか?」
俺は、このゲームのステータス振りをLUKに極振りしているのだ。
このゲームのシステムは1レベルにつき振り分けポイントが3もらえる。俺はその100レベル分のステータスを全部LUKに振ってあるのだ。
ラグクロのステ振りは基本「STR」「AGI」「VIT」「INT」「LUK」の5種類である。
大概のプレイヤーはSTRとVITやINTとVITなど守りながら戦える振り分けのやり方をしてるプレイヤーが多い、ましてや俺みたいな振り方の人は少ないどころかいないかもしれない、なぜなら俺の振り方は全く攻撃ができないのである。魔力もなければ筋力もない。だがLUKは振り分けを100超えたあたりからだいぶ強くなるのでたまに振り分けている人がいる。
なぜならLUKの振り分けが100で30%、200で70%
250で90%300で95%程度敵の攻撃がmissになることがある。
だが俺みたいな振り方をしてるやつは少ないだろう、なぜなら俺の振り方は廃課金の道だからだ。
この振り方をするともう他のステータスは装備で補うしかないのだ。
そうなると、課金の装備ガチャから出る特賞などで装備を整える必要があるからだ。
ただ、LUKが高いと報酬が増えたりモンスターの捕獲率が上がったりと良い点もある。
ちなみにスキルもあるらしいがLUK極振りして取れるスキルはないのと聞いてるので気にしたことはないが。VIT60とPOW60などステ振りの混合で覚えるらしいチュートリアルで教えてもらった気がするが覚えていない。
ちなみにたぬさんはINTの極振りをしているので、
ボスでは俺が真ん中で避け続け、後ろからたぬさんが大魔法、ラストアタックは俺がもらうってスタンスでボスとは戦っている。
それでも無敵というわけではない、なぜなら5%の確率で受けるダメージは俺のHPでは耐えることもできず、俺が死ぬ。そのままたぬさんもって形で死んで行くパターンになる。
「そうだな、あおたんはLUK極振りだもんな。そんなあおたんでさえもこれほど倒しても捕獲ならないとは俺らの振り方じゃ一年くらいかかるんじゃねww」
そんな冗談とも言い難いような言葉を発しながら歩いていると、いつのまにか真紅の魔女の部屋入り口まで来ていた。さぁやるか。
「今日はノルマ100な。」
「了解。寝落ちするなよ。」
「はぁ、これで43回目だな。」
「そういえば、あおたん明日から出るスマガチャ引くの?」
スマガチャとはいわゆる課金ガチャで装備やアイテムなどが手に入る。
「今回の1等の腕装備はHP+500とSTR+30だろ。いくらつぎ込んででも絶対当てる。」
今回の装備は絶対に外せないのである。なぜなら俺のHPは装備全て外すと基本HPは300しかないのだ。
当然普通にVITに振り分けてる人は基本HPは3000は軽く越えるだろう。
「そういえば今回の特賞見たか?」
「おう、みたみた、一本しか用意されてなかったな。真運のドアだっけ。」
「そうそう、アイテムらしいけど使用時の効果が発表されてないんだよ。」
「当たった人にしかわからないようにしてあるのだろうか?」
「さぉどうだろうね。」
そんなことをだべりながらベルファローザを倒していたのだが、戦闘ログに青い文字が見えた。
「たぬさん、きたよ、きたって、やばいゲットできたんだが」
そう、
俺の戦闘ログに青い文字であおたんが真紅の魔女 ベルファローザを捕獲しました。という文字が出ていたのだ。
「まじかおめでとー。これで次は俺の番だ。と言いたいところだが日付が変わってるから、スマガチャきてるぞ。」
よーし俺の戦いはまだまだ続きそうだ。ちなみにいくらでもといったがマックス、7諭吉が限界だ。
7諭吉までに当たるといいなぁ。
次回あおたん、諭吉を糧にガチャを引く。
あおたんのきている装備のステータスの紹介ですが全て課金の装備です。
トップス=HP+2000 STR+40
ボトムス=HP+1500 STR+30
ベルト= STR+15
シューズ= AGI+50
ハンド= STR+15
ヘッド= VIT+25
ちなみに文中にある腕の装備はハンドにあたります。
ステータス
HP3800 MP300
STR 100
AGI 50
INT 0
VIT 25
LUK300
所持スキルなし
あおたんのステータスです。




