十話 ダルキニア街
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ダルキニア街に向かう。馬車の中にて、
「覚えている範囲で何があったか教えてもらえませんか?」
コフィルさんが口を開く、
「はい、私たちはアーシアお嬢様のお茶会の後でした。アーシア様はウォーテラス街のクレマお嬢様のお茶会に参加され、その帰りに、奴に出くわしました。私は腕っ節が立つ方なのでそこらの奴らなら倒せると思っていたのですが、奴には歯が立たぬどころか剣すら抜けなかった。力不足でした。」
「何のためにアーシア様を狙ったのですかね。」
「なぜでしょう。私には覚えがありませんが。何か探してるようなかんじでしたが。あと、私のことはアーシアとお呼びください。」
「さすがに一国のお嬢様にそういうわけにわ。」
「お呼びください。」
アーシア様は笑っているが目が笑っていない。これほど怖い笑顔は初めてみた。
「はい。」
今後ベルファローゼの情報収集もしなければならないなぁ。
「着きました。ここがダルキニア街です。」
馬車の中から顔を出したアーシアが呟いた。
なんだかんだでダルキニア街についたみたいだ。
「あおたんさんとりあえず王城まで来ていただけませんか?」
「わかりました。同行します。」
「ありがとうございます。」
馬車は、中心街を抜け大きな建物の方に向かって進んでいく。きっとあれが王城だろう。
門の前までいくと、門番がこちらに向かい。歩いてくる。するとアーシアが、顔をぴょこっとだし。
「アーシア、帰還いたしました。」
すると門番は手を胸に当て、
「おかえりなさいませ。アーシア様。」
「ところでアーシア様、そちらの殿方は?」
「私の客人です。」
門の中に入ると、立派な王城が立っている。
あれほど大きいとかえって迷いそうだ。東京ドーム2つ分くらいだろうか。
馬車は止まり。アーシアとコフィルさんが馬車から降りる。続けて俺たちも降りる。
「君たちは馬車の片付けを頼む。」
「はっ!」
コフィルさんが兵士たちに指示をする。
「みなさんこちらです。」
俺たちは、アーシアに連れられ王城を歩く。
アーシアはふと足を止め、目の前のおおきな扉を開いた。
「お父様、ただいま帰りました。アーシアでございます。」
俺たちは、王様のある方に向けて歩いて行く。
「おかえり。アーシア。そちらの方は。」
俺たちはとっさに膝を床につける、昔テレビで見たことがあるからこうしておいたら問題はないだろう。
「冒険者のあおたんです。ならびに、ローザ、アイシャになります。」
「コフィル君説明を頼めるかい。」
「はっ!」
コフィルさんは今まで起きたことを事細かく王様に説明する。
「ほぅ、それは助かった。何か褒美をやらなくてはならんなぁ。」
「申し遅れた。私はダルキニア街の国王ルドビカ・ダルキニアだ。
「いえ、そんな褒美なんてどんでもないです。ただ当然のことをしただけです。」
「いや、さすがに娘の命の恩人を、何も持たせずに帰すわけには一国の王として許せん。最低でもダルキニア金貨10万枚は受け取ってもらうぞ。」
「そんなにいいですって。」
「ならん、これは決定事項だ。早く用意を。」
「はっ!」
周りにいたメイド?達が用意しに向かう。
「お父様、私このあおたんさん達と旅をして見たいです。許可をお願いしたいのですが。」
はぁーっ!!!
「さすがにダメですってアーシア様。」
「むぅ、私のことはアーシアです。」
「さすがにダメですよね。ルドビカ様」
「うむ、よかろう。昔から可愛い子には旅をさせろって言うし、旅をさせてやろう。ただし、アーシアもそろそろ結婚の時期が迫ってきておる。一年後にはわしが勝手に嫁ぐ相手を決める。それが嫌なら一年でいい人を捕まえてこい。」
「ありがとうございます。」
「ルドビカ様、いいんですか?まだ私冒険者になりたてですし、貴族とかでもないですよ。」
「ベルファローゼを退いた男だ。全く問題ない。私は貴族や、市民などの区別はつけぬ主義でな。それとも、アーシアがいたらダメなのか?」
王様目が目が怖いですって。
「いえ、そんなことは。」
「なら問題なかろう。」
「ダルキニア金貨の用意できました。」
メイドたちがパンパンに金貨で詰めた袋を持ってくる。
「ではこれも渡しておこう。」
「これは?」
「これはダルキニアメダルのネックレスだ。これがあれば君の後ろにはダルキニア街が後ろに付いているぞ。と言う証明になるものだ。何かあった時にはこれを相手に見せれば良い。」
なるほど、ダルキニア街が味方してくれるってことか。
「娘をよろしく頼むよ。」
「はっ!命に代えても。」
王様から金貨の袋ももらいアイテムボックスに収納する。
「あおたんさん、これからはよろしくお願いいたしますね。」
「そうだね。よろしくね。アーシア。」
〜あおたんの所持金コーナー〜
40ウォーテラスコイン
10万ダルキニア金貨