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第16話 Happy Days

歌を聞くとついでにその時の思い出ももれなくついてくる。

たとえば受験のときにエンドレスリピートで聞いていた好きな歌とか季節によって聞いてる歌とかいろいろある。ふとした時にその時の曲を聞いた時、その時の記憶が蘇る。

文化祭の時に葉月先輩が最後に歌ってくれたあの歌を聞いた時、俺の脳内では小さい頃の自分を思い出していた。懐かしい気持ちにもなった。


「そうなんだ~あれ月島くんのお母さんの歌なんだね~」

今日は振替休日の月曜日。俺は春生ねぇのバイト先、喫茶モンドに来ている。

俺は定位置の席に座って正面には藤馬葉月先輩が座っている。

今日はあの歌の真相を聞こうと俺から藤馬さんに会わせてくれと頼んだ。

「あの歌、実は藤馬さんと初めて出会った時に彼女が歌っていました」

「あの歌を? 凜華ちゃんが?」

「あ、といっても鼻歌交じりでしたけど」

先輩は驚いていた。意外、だったのだろうか?

「俺自身あの歌を知ったのは去年なんだよね~。曲調が俺向きではないからさ、去年の文化祭では歌わなかったんだよ」

そういいながら先輩はクリームソーダーのアイスの部分を食べる。

この人は意外と子供な部分もあるんだな。

「確かに、先輩はどちらかというとロックですよね? じゃなんで今回歌うことにしたんですか?」

「あー、それはね~。知りたい?」ニヤニヤしながら俺に言う。

そんな顔をされると聞きたくない。どうせどうでもいい理由なんだろう。

「閖華にね。聞かせたかったんだよ。届いてなかったけどね」

「え、閖華さんの方ですか?」これは意外だった。

「だめ~? 俺、こう見えても硬派だよ?」そんなこと聞いちゃいない。

「先輩はあの歌の本当のところ、知ってたんですか?」

そろそろ真相を聞きたくて話を本題に戻した。

「んも~月島くんは。・・・そうだね。知ってるよ。誰が作ってどうして今に引き継がれているのか」ニコリと先輩が笑う。俺はコーヒーを一口飲む。

「あの歌は、閖華と凜華の母親と君の母親が作った曲だよ」

やはり、そうだった。

「そう、だったんですね。ていうか母親同士同じ学校だったのか」

「みたいだね」そういって先輩は数枚の楽譜をカバンから出してきた。

「これが楽譜。作詞作曲のところをみてみ?」

楽譜の右上に先輩が指を指す。

「作曲3年D組 藤馬 和泉 作詞3年B組 月島 冬梨」

「お母さんの名前だ」

「そして藤馬和泉さんこそ閖華と凜華の母親だよ」

俺達の母親たちの名前が並ぶ。これは本当に偶然なのだろうか。

運命、と言っていいのだろうか。俺は驚いて手で口を覆う。

「この時、この二人は学園のKiroroって呼ばれていたらしいよ~。和泉さんがピアノ弾けるから作曲して、月島くんのお母さんが作詞したんじゃないかな?」

楽譜の最後の用紙には歌詞カードがあったので俺はそれを読んでいた。

「これだ・・・」

俺が小さい頃お母さんが歌ってくれた歌。辛いときや悲しい時、元気が欲しい時いつも脳裏に蘇る歌。これだ。

「藤馬と君はここでもう繋がってたんだな~すごいよな。俺、将さんにお前のこと聞いた時、

びっくりしたもんな~。出会う運命だったんかもね」

先輩もこれを運命だと思っているのだろう。それ以外になんというのか。

すごい偶然を目の当たりにして俺は言葉を失う。

「そういえば、閖華と文化祭まわったんだったね~。どう? たのしかった?」

「回っというか、振り回された?かな? なんていうかイメージがガラリと変わった」

「月島くんにそう思えってもらえて光栄だよ。あいつ、ツン8割だから」

「確かに。そんな気もします。俺もだいぶ軽く会話できました」

「いい機会だし、月島くんにはいっておこっかな~」

なんの話だろう。この流れだと閖華さんの話か?

「閖華をどう思った?」

やっぱりそうだ。

「そうですね、一言でいうと、シスコンだと思いました」

先輩はポカーンととしたあと爆笑した。

「え、なんか変なコトいいましたか、俺?」

「あはははははは、ひいーーーふふふふふ、腹いてぇー」

お腹を抱えながら先輩は笑う。なぜそんなに笑うのか俺は苛立った。

「そうか、シスコンねぇ~ふふふふ、たしかにそうだ」

「そんなに笑わなくても」

「普通なら閖華は凜華を嫌悪しているように見えない?それをあの態度を愛を持っているって思える月島くんがすごいよ」

「そう? ですか? なんていうか俺の姉貴に似ているなと思ったので」

これじゃあまるで俺の姉はブラコンだと言っているようなもんだ。

「あら、呼びました?」タイミングよく水を追加しに来たのは春生ねぇだ。

「あ、月島くんのお姉さんだー! あ、なるほど~だからこの店なのね」

そういってまた笑う。

「なつ、この人誰?」

「藤馬葉月先輩、こないだ文化祭の有志ライブでバントボーカルしてた人」

「あー、なるほど。あの歌うたってた方。こんな陽気な人だったのね」

そういって春生ねぇは水をドボドボ追加する。溢れる溢れる!!

「はじめまして、藤馬葉月です~! どうぞお見知りおきを」

メガネをクイっとあげてニコリと笑う。

「月島春生です。よろしく」同じく春生ねぇもニコリと笑う。

あぁなんだろうダイアモンドダストが見える。

「春生ねぇ、これ見て」

俺はあの歌の楽譜を見せる。春生ねぇは納得の顔をしていた。

きっと俺と同じように予想していたのだろう。

「なるほどね。それで辻褄が合うわ。親友、だったのね」

そしてその親友同士の子供たちが今、こうやって同じ学校に通う。

もし、お母さんが生きていたらなんと言っただろうか。喜んでいただろうか。

「なーんか、世の中せまいよな~」

確かに。俺もそう思う。その狭さに震えさえする。

「では、お二人ともごゆっくり」そういって春生ねぇは仕事に戻った。

「ゴホン。話がそれちゃったね。月島くんはさ、凜華ちゃんのことはどう思ってるの?もしかして、好意抱いてる?」

俺はコーヒーの最後の一口を飲んで答えた。

「はい。好きですよ。というか、葉月先輩にはじめてあったときに確信しました」

「おっと、それはそれは」また先輩は笑う。この人は笑い上戸なのだろうか。

「月島くんは、凜華ちゃんが高校卒業後のこと、聞いてるよね?」

「はい。聞いてます。もちろんそれ踏まえて俺は好きです」

「なんか俺が照れるからやめてよ~。そんなに好きなの?」

「俺自身、今口にして、そうだったんだと思ってるところです。でも、守れるなら守りたいし、笑ってほしい。楽しいをもっと教えたい」

「うん。楽しいはもっと知るべきだね」そういって先輩は外をみる。

「あの子達は本当はもっと外にでて他人(ひと)に触れるべきだと思う。本来なら閖華も学校へ通うべきなんだよ」

そこで閖華さんの名前がでるのは不思議だと思ったが、俺は気づいてしまった。

先輩はもしかして・・・。

「お互い、過保護なのかもしれませんね」

「お、いうようになったね~月島くん。俺はね、閖華が楽しい気持ちになってくれたらそれでいいと思ってるよ。もちろん凜華ちゃんよりね。俺はお爺様をひどいと思う。なぜ隔離しなければならない凜華を外にだして、閖華は出れないのか」

先輩は両手を強く握った。きっと悔しいのだろう。

「先輩は、藤馬さん、凜華ちゃんが嫌いなんですか?」

「嫌い・・・というか、ずるいと思う。あーあ、俺の力じゃお爺様に説得できねーしな~」今の当主が藤馬さんたちのおじいさんに当たる。当主のいうことは絶対だと聞いた。だから藤馬の人間は逆らうことはできない。

「ていっても俺ももう卒業だし。そんなこといったところで間に合わない」

「先輩は、その、閖華さんと学校生活を送りたかったんですか?」

先輩は降参したかのような顔で俺にいう。

「そうだったね」

先程言っていた。先輩は硬派だと。ずっと想っていたのだろうか、閖華さんのことを。

「こーんな話、誰かに話したの初めてだから照れるね~。あ、月島くん、このことは秘密だよ?」

人差し指を立てて口に当てる。少し可愛く感じる。

「お互い様です。俺の気持ち、藤馬さんに絶対言わないでくださいよ」

「え~~どうしよっかな~」

クスクス笑う。

先輩といい閖華さんといい、この人たちは不器用なのだろうか。本当の心を隠してそれとは反対のことをする。ひどい言葉を放つけど、それには意味があってのことなのだろう。

先輩の願いは俺と同じだと思った。

話が終わったので俺達は喫茶店を出た。

背伸びをして外の空気を吸った先輩は吸った分吐き出して俺の方を見る。

何か言われるんだろうと思いゴクリとツバを飲む。

「月島くん。君がしたいことは分かるし、気持ちも分かる。でも相手は凜華だよ? きついこと言うかもしれないけどあの子がいつ爆発するか分からない。君のことで暴走することがあるかもしれない。もしそうなったら君は止めることができる? 君は安易に考えているかも知れないから言っておくよ」そういって俺の胸ぐらを掴んだ。先輩の顔が俺の顔の横に来る。

「藤馬凜華は魔女だ。君が思っている以上に彼女は危険な存在なんだよ」

先輩は耳元でぼそっと囁く。鳥肌が立つ。

クスっと笑い声のあとニコリと笑いながら胸ぐらを掴んでいた手を離した。

「それでも月島くんは好意をしめしてくれるなら、俺は何もいわないよっ」

眼鏡の奥の目が本気だと言っているみたい。これは脅迫だ。それでも君はいいのかい?と言われている。試されている。でも、決めたんだ。俺は大丈夫。

「先輩。俺は人生の中で一番怖いことを味わってます。だから大丈夫です」

なんともないわけはない。藤馬さんの力を目の当たりにしたこともない。

だからその状況にならないと何とも言えないのが本音だ。

だけど、俺の目の前でもしそうなったとしたら俺は離れない。離したくないんだ。

「あら、そうなの? そりゃ残念。こういえば諦めてくれると思ったのにな~」

「先輩、甘いですよ。俺の気持ちはそんなんじゃあ壊れません」

「・・・羨ましいよ」そういって先輩は帰った。

自惚れかもしれない。だけど先輩たちの気持ちは分かる。藤馬さんに近づいたことで、俺に被害がいくのではないか? と思っているのだ。これ以上被害者を出したくないのだ。

でも俺はそれでいいと思う。今度こそ助けたいんだ。


***


自宅に帰り、俺は真っ先に母親が使っていた部屋にいった。

もしかしたらあの歌の詳しいものがあるかもしれない。藤馬さんのお母さんの手がかりがあるかもしれない。そう思ってクローゼットを開けた。

「何もない」

部屋には化粧台とベッドがあるのにクローゼットの中は何もなかった。

おかしい。それ以外はいなくなったときのままなのに。

「なっくん。なにしてるの?」

ビクッとして扉の方をみると、秋音ねぇがいた。

「なにって、捜し物?」

「いや、その、なんで?」秋音ねぇが驚いている。というか青ざめている。

「なんでって、探したいものがあるから」

「やめて、なっくん!!」秋音ねぇが大声でいう。俺はびっくりして手を止めた。

秋音ねぇが近づいて俺のうでを引っ張る。俺をこの部屋から出させようとする。

「な、どうしたんだよ!ひっぱるなよ!」

「なっくん、自分のこと分かっててここにいるの?!」

何のことだ? 何をいってるんだ?

「いいから、この部屋から出なさい」これはガチで怒っている。秋音ねぇの声がワントーン低い。俺はおとなしく部屋からでた。

「なんなんだよ、一体。俺はあの歌の詳しいこと知りたくてお母さんの部屋に何か残ってないか探してただけなのに」

なんでそんなに怒るのか俺には分からない。俺、何か悪いことをしたのだろうか?

「どんな理由であれ、あの部屋には絶対入らないで」

そういう秋音ねぇの目が潤んでいた。意味が分からない。

「わ、わかったよ」グスンと鼻を啜る音がする。

「・・・なっくん。一緒にきて」

そういって秋音ねぇに腕を引っ張られ秋音ねぇの部屋に連れて行かれた。

「どうしたの?」

「いいから、座って」

部屋に入り、俺は秋音ねぇのベッドに座る。

秋音ねぇの部屋は暖色で覆われている。カーテンはオレンジ、ベッドはピンク、意外と女性らしさのある部屋だ。本棚には今までばれーボールの大会でとったトロフィーやたてがある。そして家族写真も並んでいる。その本棚から凄く厚いアルバム本を取り出した。

明らかに色あせている。秋音ねえのではないと思った。

「なっくんが見つけたいのは多分これだよね」

そういいながら俺に渡してくれた。

表紙を開くとモノクロの写真がある。子供の頃の写真だ。ページをめくるとカラー写真になっていく。その写真の人の高校時代の写真がでてきた。

「これ、私達の高校の制服だよ」

そういって指を指したのは女性が俺たちの高校の制服をきた写真だった。

「これ、もしかして」

「そう。お母さん。あのクローゼットにあった遺品の一つ」

胸騒ぎがする。鼓動が早くなる。

「ほかは、どうしたの?」

「他は、おばあちゃんたちがお母さんの実家に持って帰っちゃった」

胸がギュっとなる。俺たちに母親のかけらを残さなかったのか。あの人達は。

「お母さんの遺品は持っていってほしいって私と春生ねぇで賛同したんだけど、私達一つずつだけ取ってあるの」

秋音ねぇにとってはこれだったのか。あれ? 俺は?

「この写真みて。お母さん、文化祭で歌ってたみたいなの」

秋音ねぇは写真に指を指す。その先には文化祭の写真があった。ある女子生徒は電子ピアノを弾き、ある女子生徒はマイクを持って歌っている写真だ。

「このマイク持っているのがお母さんなんだって。多分こないだ葉月先輩が歌っていた歌を歌ってる時の写真だよ」

「てことはこのピアノを弾いているのが藤馬さんのお母さんなのか・・・」

「え?! どういうこと??」

秋音ねぇが驚いている。それはそうだ。こんな偶然、誰も信じない。

「今日、葉月先輩に話を聞きに行ったんだ。あの歌の真相を。あれは俺達のお母さんと藤馬さんのお母さんが共同作成したオリジナルソングらしい」

秋音ねぇは驚きで言葉がでず、手を口で覆った。

「そんな、偶然あるの?」

「だよね。俺も正直信じられなかった。まさかこの時から繋がっていたなんてね」

その後ページをめくるとその人と一緒に写っているお母さんの写真がたくさんあった。春生ねぇが親友だと言っていたのは本当だった。

「俺は葉月先輩からその話を聞いて、お母さんの部屋に入ったんだ。藤馬さんのお母さんとのつながるものはないかって」

無性にお母さんのことが知りたくなった。こんな気持ちになるとは自分でも驚きだった。

「そう、だったんだ。でももうはいっちゃだめだよ? なっくんは覚えてないだろうけど」

何を? 俺は何か忘れているのか?

俺は頭にハテナを浮かべた。それに気づいた秋音ねぇはクスっと笑った。

「なっくんは知らなくていいよ。今のままでいてほしい」

そういって俺の頭を撫でる。

「私はなっくんがいなくなるのが怖いよ」

そういって俺を抱きしめた。秋音ねぇの心臓の音が聞こえる。鼓動が早い。

少し手も震えているようにも思えた。俺は秋音ねぇをこんな風にするほどのことをしたのだろうか?

「ん~~!やっぱりなっくんいい匂い~!」シリアスなシーンをぶち壊すクラッシャ秋音降臨!!

抱きしめながら俺のことをクンカクンカする。

「やめいッ!!」そういって俺から秋音ねぇを離す。あはははと秋音ねぇに笑顔が戻る。

「ごめんごめん。でも、やっぱりいまのなっくんがいいっ!」

もう一回抱きしめてくる。これは秋音ねぇの愛情表現だ。これで安心するのなら何回でも抱きしめてきていいと思う。そうしてくれると俺も安心する。

「さてと、私の秘密一つばれちゃったし、なっくんもカミングアウトしなよ!」

抱きしめ終わって、俺の両肩に手を載せて、まるで修学旅行一日目の就寝時間みたいなノリで秋音ねぇは聞いてくる。

「は? カミングアウトするようなこと、ないよ?」

「またまた~! お姉ちゃんはしってるんだからねっ!」

そういってニヤリと笑う。すごく楽しそうだ。

「何をだよ。いってみてよ」

「言っていいの~? 窓開けて大声で言っちゃうよ~?」

「いや、やめて! 内容はどうであれ近所迷惑だから!!」

「ふふふ、仕方ないな~なっくんは」本当に楽しそうだが、早く言ってくれないか?

俺がカミングアウトしたいことってなんなんだ?

「なっくんは凜華ちゃんのこと好きでしょ? 妹じゃなくて一人の女の子として」

ニコニコしながら秋音ねぇはいう。

なぜ、バレている?! 春生ねぇにもバレていたし。俺わかりやすいのか??

「あははは、ビーンゴ! なっくんわかりやすいよね~!」

「なんで分かるんだよ! 俺誰にも一言も言ってないのに!」

「私を誰だと思ってんの? 世界で一番あなたを愛している人だよ?」

いやだよそんなの。

「そんな私がなっくんの気持ちを察しできないとか、あり得ないでしょ!」

どこからくるんだよその自信は。

「なっくん。凜華ちゃんのコト、その、アレだけど、何かあったら私達ちからになるからねっ!」

言いにくい言葉を省きやがった。そこ重要だろう!

「俺は大丈夫だよ。ってその根拠はないけど、自信はある。変だよね。これが愛なのかな?」

秋音ねえは爆笑した。だから笑うツボはどこにあった?!

「あははははははは!!なっくんがキザだー!!!あははははははは」

お腹を抱えて笑っている。悔しいけど、その姿をみて俺も笑う。

「愛は世界を救うからね。そういう気持ちがあれば、大丈夫かも」

そういいながら笑いすぎて涙がでている目を擦りながら秋音ねぇは言う。

「そんなこという秋音ねぇのほうこそキザだよ」

俺達は笑う。


兄弟ってこういうものだと俺は感じる。藤馬さん姉妹も仲良くなって欲しい。力があるとか藤馬だからとかそういう柵を抜きにして、こうやって笑い合える仲になってほしい。

そのためなら俺はなんでもしようと思う。愛は世界を救うらしいからな。

藤馬姉妹の世界を救ってやろうと思った。


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