石山本願寺の顕如
剣丞視点
無事に春日山城から空ちゃん達を救いだし、美空とも同盟を結んだ後、途中で連絡が途切れてしまった小波が戻ってきたのだが
剣丞「どうしたんだ小波!? 」
戻ってきた小波は傷だらけであった。
小波「ご主人様、大変なことが起きてますから聞いてください… 」
剣丞「馬鹿野郎!!お前の方が大変じゃないか!!話はゆっくり聞いてやるからお前は少し休んどけ 」
まさか俺が女の子に対して馬鹿野郎という台詞を出すなんて
この時はマジでそう思った。
剣丞「美空、手当てできる場所を貸してくれ!詩乃は小波の治療を頼む! 」
美空「わかったわ 」
詩乃「承知しました 」
俺は美空と詩乃に命じ、何とか小波を治療するのだった。
それから数時間後
詩乃「剣丞様、小波さんの治療が終わりました 」
剣丞「わかった 」
小波の治療が終わり、俺は小波の様子を見に行った。
剣丞「どうだ小波? 」
小波「はい。自分は大丈夫です 」
ったく、心配かけさせやがって
剣丞「それで小波、お前に一体何が起きたんだ? 」
俺が小波に聞いてみた。
小波は忍としての実力は高い。もし見つかってもそう簡単に傷を負うことはない
その小波が傷だらけになるだなんて相手は一体…
小波「実は、石山本願寺が動き出しました 」
剣丞「い…石山本願寺!? 」
俺も詳しくは知らないが確か一向一揆を率いる坊主の集団だったよな
そして十年以上に渡って信長と戦っていた難敵とされている
剣丞「小波、詳しく話してくれ 」
小波「はい 」
俺は小波の話を聞いてみた。
小波視点
あれは自分がご主人様達を道案内するため、春日山城の外にいた時のことでした。
小波「んっ?あれは! 」
バンッ!!
自分は僧兵を連れた石山本願寺軍を発見したのです
小波「何故大坂に拠点を構える石山本願寺が越後に!?これは何かありますね 」
サッ!
そう思った自分はご主人様から命じられた命を忘れ、石山本願寺を探りに向かいました。
すると
僧兵「しかし何でまた我らが越後に来なければならぬのやら 」
僧兵「顕如様の予言だと聞いてるが正直に言うと信じられぬな 」
顕如。確か石山本願寺を率いる総大将でしたね
僧兵達が何やら愚痴っています。
するとそこへ
頼廉「貴様ら!何を愚痴っておるか!! 」
僧兵達『ら…頼廉様!? 』
あの僧にしては大柄な巨体を持つ男。
奴は確か本願寺軍事部門総帥で名だたる武将の下間頼廉
頼廉「貴様らは顕如様の使う仏の力を馬鹿にする気か!!我らがここに来た目的は… 」
そのまま頼廉は話そうとするのですが
?「待ちなさい頼廉 」
頼廉「顕如様! 」
バァンッ!!
顔は見えなかったが袈裟(けさ・僧侶が着る衣装)を身につけたこの人物
間違いなく顕如ですね
頼廉「どうかなされましたか? 」
顕如「頼廉、あなたは気付いていないようですね 」
スッ!
顕如は自分が隠れている場所を指さすと
顕如「我らをネズミが探っていることを 」
バァンッ!!
まさか!?自分がついてきていることがバレたですか!?
頼廉「何ですと!?者共、直ぐ様間者を引っ捕らえるのだ! 」
これ以上この場にいるのは危険と察した自分は逃げようとしますが
顕如「待ちなさい。ネズミは私が直々に駆除してあげましょう 」
スッ!
顕如はその場で座禅を組むと
顕如「南無阿見陀仏南無陀仏… 」
何やら呪文を唱えた瞬間
シュバッ!!
小波「なっ!? 」
突如、何かが自分を切り刻もうと襲いかかったのです
僧兵「すごい!? 」
僧兵「これが顕如様の持つ仏の力!? 」
頼廉「恐れ入ったか! 」
その後、自分は襲いかかってくる何かから必死で逃げ、ご主人様の元に戻ってきたのです。
剣丞視点
剣丞「マジかよ!? 」
小波の話を聞いて俺は驚いた。
朱里義姉さんだって風を操るくらいだから顕如だって何かを操ることができるだろう
その後、俺はとにかく美空に石山本願寺のことを話した
すると
美空「石山本願寺…。となるとあいつが関わっているかもね 」
剣丞「誰か心当たりがあるのか? 」
俺が聞いてみると
美空「晴信よ 」
剣丞「は…晴信!? 」
って誰だ?
この時、俺は晴信があの有名な武将であることを気付いていなかった。




