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墨俣一夜城

剣丞視点


御前試合後、何とか織田家に認められた俺。そして美濃攻めの拠点として墨俣に城を建てることになり、その出来事を知っている俺は部下のひよを連れてやってきたのだが


人数不足により窮地に陥る。


だがひよは墨俣の近くにいる『ころちゃん』という人物の手を借りようと言うのだった。


とある山中


ひよが言うにはこの山中にころちゃんという人物がいるらしいが


剣丞「なぁひよ、もしかしてそのころちゃんって、コロッケ好きで語尾に『〜なり』ってつける子じゃないよな? 」


一応聞いてみる俺


ひよ「何ですかそれ?そんなのじゃありませんよ。ころちゃんは私の幼馴染みで川賊の頭をやっている人なんです。料理も得意でいざという時には頼りになるんですよ 」


へぇ、そりゃ会ってみたいな


おっと、その前に…


剣丞「ちなみに胸の大きさはどんな感じ? 」


ひよ「は? 」


俺はそのころちゃんの胸の大きさについて聞いてみる。


これについては一刀伯父さん曰く


『初めて出会う女の子の胸の大きさは一応聞いとけ!後で得するかもしれないからな』


とのこと


それをしっかり受け継いだ俺は初対面の女の子については胸の大きさについて聞くようにしたんだ。


だが


ひよ「そんなことを聞くだなんて剣丞様は胸の大きい女の子が好みなんですね。どうせ私は胸が小さいですよ 」


がくんっ!!


胸の大きさを聞いたことに対してショックを受けるひよ


しまった!?また一刀伯父さんから聞いた女知識があだとなってしまった!?


剣丞「ひ…ひよ、俺は胸が小さい娘も好きだからな!? 」


一応フォローする俺だが


ひよ「じゃあ正直に答えてください。胸が大きい娘と小さい娘、両方いたらどちらを選びますか? 」


このひよの問いに俺は


剣丞「大きい娘! 」


正直に答えると


ひよ「うぅっ… 」


剣丞「えっ!? 」


更にショックを受けるひよ


正直に答えたのに何で!?


するとその時だった。


賊「テメェら、さっきから俺達の縄張りで騒ぐんじゃねぇよ! 」


ババッ!!


俺達の回りに賊達が現れた。


剣丞「うわっ!?山賊か!? 」


賊「山賊じゃねぇ!川賊だ!! 」


そういえば近くに川があったからな


賊「命が惜しけりゃ身ぐるみおいてけやがれ!! 」


剣丞「着ぐるみ?そんなもの持ってないぞ 」


賊「着ぐるみなんかじゃねぇ!!身ぐるみだ! 」


身ぐるみって何だ?


身ぐるみ…身に付けているもの全部


剣丞「とにかく!賊にやるものなんてない!! 」


賊「何だと!! 」


こちらは二人に対して賊は大勢


はっきり言うとこっちが不利だがやるしかない!


俺達が賊達と一戦交えようとしたその時だった。


?「みんな、やめなさい! 」


賊「親分!? 」


親分だと!?賊を率いる親分ってどんなにごつい大男かと思ったら


バンッ!!


そこにいたのはひよと同じ身長くらいの女の子だった。


胸はひよより少し大きいけどね


えっ!?もしかしてこの娘が賊の親分なの!?


するとその時だった。


ひよ「あっ!ころちゃん! 」


?「ひよ! 」


賊の親分を見て手を振るひよ


剣丞「ひよ、いま言ったころちゃんってもしかして…!? 」


ひよ「はい。あそこにいる賊の親分さんがころちゃんです 」


マジで!?ひよったら賊の親分と幼馴染みなの!?


ころちゃん「ところでひよ、こちらの御方は誰ですか? 」


ひよに俺のことを聞くころちゃん


ひよ「こちらにいる御方は天の御遣いである新田剣丞様だよ。今は織田家に仕えてるんだ 」


ころちゃん「天の御遣い、あの田楽狭間に出現したという 」


俺って自分でも知らない間に有名なんだな


ひよ「大きい胸が大好きな変態さんだけどね 」


それ、余計な情報だから!?


ころ「名乗りが遅れました。私はひよの幼馴染みで川並衆を率いる蜂須賀小六転子正勝(はちすか ころく ころこ まさかつ)といいます。ひよの知り合いでしたら是非ころと呼んでください 」


剣丞「は…はい 」


この娘がころちゃんだったのか


ころ「ところでひよ、私に何か用なの? 」


ひよ「うん、実はね… 」


ひよはころに話した。


美濃攻めの拠点として墨俣に城を作るために人手が必要なことを


その人手を補うために来たということを


ころ「成程、私でよければ力になるよ 」


ひよ「ありがとうころちゃん♪ 」


どうやら交渉成立のようだな


ひよ「ところで剣丞様、人手は何とかなりましたがどうやって墨俣に城を作る気ですか? 」


確かに人手がいくらあっても美濃の近くにある墨俣に城を作るだなんて普通は無理な話だ。


だが


剣丞「俺には人手があればできる策があるっていっただろ、その名もツーバイフォー工法だ 」


ひよ「通倍崩攻砲?新手の軍略兵器ですか? 」


そんなんじゃないっての!!


正式には木造枠組壁構法だったか


剣丞「要するに墨俣で一から城を作るから美濃に見つかって攻められる。だが別の場所で城の部品を作って墨俣で組み立てれば見つかる前に城ができるわけだ 」


俺の話が終わると


ころ「それはいい策ですね 」


ひよ「すごいです剣丞様、さすがは天の御遣いです! 」


剣丞「いやぁ♪ 」


つい照れてしまう俺


だってこの策を思い付いた秀吉(ひよ)にすごいなんて言われたんだからさ


剣丞「とにかく!急いで墨俣に城を作るぞ! 」


全員『おぉーっ!! 』


そしてその後、俺とひよ、ころ、川並衆のみんなは協力して墨俣に城を作ることに成功したんだ。


それを見た美濃の奴らときたら、たった一夜で城ができたんだから驚きまくってたぜ


この出来事が墨俣一夜城となるのだった。


その後、ころが俺やひよと共に歩きたいというのでころは俺達の仲間に加わったのだった。


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