新田剣丞VS天邪鬼
剣丞視点
鬼軍の罠にかかり、金ヶ崎で捕まった俺達
俺達は久遠を逃がして剣丞隊が殿をつとめ、鬼軍の相手をすることになり
当初、鬼軍大将の天邪鬼の卑劣さに俺は軍を乱してしまい窮地に陥ってしまうが
その後、一葉の元にいた雫、烏、雀が救援に駆けつけ
雫の策により俺に挑発された天邪鬼は軍を置いて俺に向かってきてしまったのだった。
天邪鬼「この第六天魔王様に仕える五鬼の一角である天邪鬼様を逆に策に嵌めるとは!?まぁいい、貴様の首を貴様の仲間達に持っていってやるのだ! 」
剣丞「へんっ!できるものならやってみろってんだ! 」
そういえばこいつの能力は俺も知らないんだった。
まぁ同じ五鬼とかいう朱天童子や茨木童子がかなりの実力者なんだ。こいつも見かけは小柄だが実はかなりの実力者と見て間違いないだろうな
すると
天邪鬼「これでも食らえっ!! 」
ブォンッ!!
天邪鬼はピコピコハンマーを振り回してきた。
こんな攻撃くらい避けるまでもないと思ったが
剣丞「やっぱ怖いから避けさせてもらう! 」
サッ!
何やら嫌な予感を感じた俺は天邪鬼の攻撃を避け
ポカッ!!☆ミ
天邪鬼のハンマーは岩に激突した。
すると
ドッカァーンッ!!
何と!?岩が粉々に砕かれてしまったのだ!
天邪鬼「ちぃっ!!避けられてしまったか 」
あぶねぇ!?避けといて正解だったぜ!?
あんなの食らっちゃ命が危なかっただろうしな
天邪鬼「オラオラーッ!!一度避けたからって甘くみるんじゃない!! 」
ブォンッブォンッ!!
剣丞「あぶねっ!? 」
ハンマーを振り回しまくる天邪鬼
見た目はおもちゃみたいなハンマーだが当たったらヤバイな!?
天邪鬼「くそっ!!避けまくりやがって!!だったらこうするのだ! 」
今度は一体何をする気だ!?
すると
ガサッ!
茂みが揺れ、何かが現れようとしていた。
剣丞「まさか新手の鬼軍か!? 」
バッ!
だが茂みから飛び出してきたのは
久遠「剣丞っ! 」
剣丞「く…久遠!? 」
何と!?茂みから現れたのは岐阜城へ逃げたはずの久遠であった。
剣丞「久遠、何でこんなところにいるんだよ!? 」
久遠「決まってるであろう!お前のことが気になって戻ってきたのだ! 」
久遠…
久遠「剣丞、我も共に戦おう!こちらに来るがよい 」
剣丞「あぁっ! 」
ザッ!
俺は久遠と共に天邪鬼と戦うべく久遠の元へと向かった。
だが
ベチャッ!!
剣丞「あれっ!? 」
足がまるで何かの粘着物を踏んだかのように動けなくなってしまった。
剣丞「どうなってんだこりゃ!?久遠、助けてくれ! 」
俺は久遠に助けを求めるが
パッ!
剣丞「えっ!? 」
先程まで久遠がいた場所にその姿はなかった。
どうなってんだよこれ!?
すると
天邪鬼「ハーハッハッ!新田剣丞のたわけめ!まんまとボクの幻術にかかったようだな! 」
剣丞「何だと! 」
天邪鬼「特別に教えてやるよ。ボクは相手に幻術を見せることができる。その間、ボクは攻撃できないけどね。そして見事幻術にかかった貴様はボクの仕掛けた松ヤニトラップの罠に引っ掛かったわけさ 」
くそっ!?
剣丞「この卑怯者め!! 」
天邪鬼「卑怯?ボクにとっては最大の誉め言葉さ!さて、動けなくなった貴様はすぐにでも殺してやるよ! 」
ブォンッ!!
天邪鬼は俺を殺すべくハンマーを振り上げた。
もはやこれまでか!?
と、思ったが
斗詩「いいですか剣丞様 」
この時、俺の脳裏に斗詩義姉さんとの記憶が思い出された。
斗詩「鎚を振るう敵を相手にする時に攻める時は相手が一撃を込める時です 」
幼い剣丞「せめるとき? 」
斗詩「そうです。鎚で一撃を食らわそうとする時は大抵こう振り上げます! 」
ブォンッ!!
そう言って斗詩義姉さんは得物の鎚を振り上げると
斗詩「この時、相手が余程の使い手でない限り、振り上げた際に隙が生じます。その時を狙って… 」
すると
猪々子「相手の乳を揉むっ!! 」
バッ!
むにゅんっ♪
何処からかいきなり猪々子義姉さんが飛び出し、斗詩義姉さんの胸を揉んできた。
斗詩「きゃっ!?文ちゃん!? 」
猪々子「隙だらけな斗詩が悪いんだぜ♪この乳はあたいとアニキ(一刀)のもんだーっ!! 」
むにゅむにゅんっ♪
とりあえずこの時、俺は鎚の使い手との戦い方を学んだのだった。
剣丞「ありがとよ斗詩義姉さん! 」
斗詩義姉さんとの思い出を思い出した俺は
天邪鬼「くたばれーっ!! 」
天邪鬼がハンマーを降り下ろす前に
剣丞「ハァッ!! 」
シュバッ!!
天邪鬼「なっ!? 」
ドッシィーンッ!!
靴を脱いで飛び上がり、松ヤニトラップから脱出すると
剣丞「いまだ!! 」
ハンマーを振って隙ができた天邪鬼目掛け
剣丞「ハァッ!! 」
ズバァッ!!
天邪鬼「ギャアァーッ!? 」
刀で天邪鬼の顔に切り傷をつけたのだった!




