剣丞、織田家での初仕事
剣丞視点
チュンチュンッ!
う〜ん…。もう朝になったのか
まだ眠いし、あと8時間くらい寝て…
と、俺が思ったその時
月「剣丞様、朝です。起きてください 」
スッ!
月姉ちゃんが起こしに来た。
って月姉ちゃん!?
ガバッ!!
剣丞「はぁはぁ!? 」
月姉ちゃんがいることに驚いた俺はすぐに目が覚めた。
月「そんなに慌ててどうされましたか? 」
剣丞「えっ!?だって俺は戦国時代の外史へ!?… 」
俺が慌てていると
月「きっと夢を見たんですよ 」
剣丞「夢?そうか夢か 」
俺が戦国時代の外史に飛ばされたのは夢だったのか、しかしやけにリアルな夢だったな
それにしても月姉ちゃんは優しいぜ
メイド服サイコォー!!
これが詠姉ちゃんだと…
詠「いつまで寝てんのよ!さっさと起きんかい!! 」
ドサッ!!
一刀「ぐえっ!? 」
いま聞こえたように無理矢理起こされるからな
その点月姉ちゃんは優しく起こしてくれるからいいものだ
月「あれっ?剣丞様ったらまだ寝てるようですね。起きなきゃダメですよ 」
剣丞「へっ? 」
いや、起きてるけどさ
月「やっぱりこれで起こさなきゃダメのようですね 」
すると
月「よいしょっと! 」
ズンッ!!
剣丞「えっ!? 」
月姉ちゃんは水が一杯入ったバケツを用意すると
月「えぇいっ!! 」
バッシャーッ!!
剣丞「うわぁーっ!? 」
俺目掛けてバケツの水を繰り出した。
するとその直後
ガバッ!!
剣丞「はぁはぁ!? 」
俺は目が覚め、布団から起きたのだった。
剣丞「い…今のは夢か!? 」
辺りに見えているのは現代の俺の部屋ではなく、信長さんから与えられた戦国時代の俺の部屋だった。
しかし
ぴちゃっ!
何で俺の体は濡れてるんだ?
と、俺が思っていると
ひよ「あっ!剣丞様ったらやっと目が覚めましたね 」
バンッ!!
俺のすぐ近くに空の木桶を持ったひよがいた。
この女の子は木下藤吉郎ひよ子秀吉。通称ひよ
つまり後の豊臣秀吉であり、久遠から与えられた俺の初家来でもある。
ちなみに織田家に入った俺は主要人物から真名を呼ぶことを許可された。
ひよ「剣丞様ったら布団剥ぎ取っても、声をかけても目が覚めなくて、残るは水をかけるか、鼻をつまむしか選択肢がなかったんですよ 」
剣丞「俺を殺す気か!! 」
読者のみんなは絶対に鼻をつまむという起こし方をしないように!やったらすごく怒られるか、命にかかわるからね
ひよ「それより剣丞様、久遠様がお呼びですよ 」
剣丞「わかった。すぐ行くよ 」
と、着替えた俺は久遠のところに向かったのだが
壬月「(ギロリッ!!) 」
剣丞「うっ!? 」
着いた瞬間、壬月さんに睨まれてしまった。
ちなみに壬月さんは最後まで俺に真名を預けるのを反対していたがそこは久遠が命じたらしい
久遠「おぉ剣丞、体はもう平気か? 」
剣丞「まぁ何とかね 」
正直に言うとまだ昨日の御前試合の疲れが残っている。
久遠「ではこれより評定を始める!麦穂、報告を 」
麦穂「はい、実は… 」
この辺については新参者の俺は口出しできないため、とりあえず聞き流しておこう。
すると
麦穂「以上で報告を終わります 」
久遠「デアルカ 」
剣丞「であるか? 」
何だ今の言葉は?
ひよ「久遠様の口癖で『そうであるか、大義である』という言葉を短縮した言葉なんです 」
成程!
久遠「では次は美濃攻めの拠点として墨俣の中州に城を建てる計画なのだが… 」
あれっ?この話ってもしかして…
久遠「誰か決行するものは… 」
俺は考えるより先に
バッ!
勢いよく手を挙げた。
久遠「剣丞!?策がないからって別に挙手しなくてもいいんだぞ!? 」
別に策がなくて手を挙げたわけではない
俺はこの出来事を知っているからだ。
このイベントは有名な墨俣一夜城。本来は秀吉の役目だが俺がやるしかないしな
壬月「フンッ!貴様のようなエロ孺子ごときが墨俣に城を作れるわけがなかろう。恥をかくだけだぞ 」
麦穂「一度壬月様も失敗しましたしね 」
壬月「うるさい!! 」
確かに墨俣は美濃の城から丸見えの位置にある。
一から作れば建設中に見つかって大打撃を受けるのが普通だ。
だが
剣丞「久遠、俺が織田家に入っての初仕事、是非とも俺に任せてくれ! 」
俺は久遠に頼むと
久遠「デアルカ。わかったぞ剣丞、墨俣築城はお前に任せよう 」
よっしゃ!!
久遠「ただし残念ながら今の織田家は人手不足でな、兵を与える余裕はないのだ 」
剣丞「任せなって!俺とひよだけで十分だ! 」
ひよ「えぇっ!? 」
ひよが驚くなか、俺達は墨俣に向かったのだが
剣丞「しまった!?いくら策があっても二人だけで築城ができるわけがなかった!? 」
すぐに後悔することになった。
ひよ「剣丞様、剣丞様は天の御遣いと呼ばれてるくらいですから城の一軒くらいドロンッ!と出せないんですか? 」
剣丞「俺は魔法使いじゃないっての!! 」
できたら苦労しないよ!
剣丞「はぁ、勢いとはいえあぁ言ったんだから何とかしないとな!?人数さえあればできる策なのに 」
ひよ「剣丞様、その策とは人数があればできるのですか? 」
剣丞「まぁね 」
すると
ひよ「なら私に任せてください。この近くに幼馴染みの『ころちゃん』がいるんですから 」
コロちゃん?
あのコロッケ好きなちょんまげロボットか?
んなわけないな
とにかく俺はひよを信じることにしたのだった。




