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新たな仲間、梅と白百合

剣丞視点


わあぁーっ!!


久遠「全軍、進めーっ!! 」


観音寺城の襲撃から帰った後、それに合わせるかのように攻める久遠


その結果、観音寺城を守る武将・六角義賢は逃げ出し、城は織田軍の手に落ちた。


そこまではよかったのだが…


剣丞「この人、どうしよう…!? 」


俺の視線の先には


梅「いやーっ!!汚らわしい男は近づかないでくださいな!! 」


バァンッ!!


観音寺城にいた縦ロールの女の子が亀甲(きっこう)縛りの状態でいた。


あのまま放置すると危険なので連れてきたわけなのだが、一応捕虜なため縛ることにしたのだが、縛ろうとした際にふと明命義姉さんから教わった亀甲縛りを思い出してしまい、そのまま縛ってしまった。


そういえば明命義姉さんも…


明命「はわっ!?ついプレイを思い出して縛ったのです!?こ…これは覚えなくて構わないですからね! 」


とか言ってたな


梅「きーっ!!汚らわしい男がわたくしに触れるんじゃありませんわ!! 」


ほどこうと近づくとこう言われる始末だ


しかしこの男嫌い、そして猫耳帽子、まるで桂花義姉さんみたいだな


桂花「こんな袁紹もどきの縦ロールと一緒にするんじゃないわよ!! 」


と、桂花義姉さんの叫び声が聞こえてきたのは俺の空耳だろうか?


梅「このケダモノっ!!わたくしを助けておいてそのお礼として体を差し出せとか言う気ですわね!!おあいにく様、体を差し出すくらいならこの蒲生賦秀、喜んで自害いたしますわ!! 」


俺が原因とはいえ話を聞いてくれそうにないな


すると


ポンッ!


久遠「け〜ん〜す〜け〜!!お前、そのためにこの者を連れてきたのか〜!! 」


剣丞「く…久遠!? 」


このままでは久遠まで怒らせてしまう!?


その時だった。


梅「あ…あのぅ、もしかしてあなたは織田信長様でございますか!? 」


久遠「そうだが、我に何か用か? 」


すると


梅「わたくしの名前は蒲生忠三郎賦秀。通称は梅と申します。六角氏の元で客将をやっておりましたがわたくしは以前から身分や地位に関係なく、仲間を集める信長様にお仕えしたいと思っておりました。是非ともわたくしを仲間にいれてくださいませ! 」


女の子は俺に対する態度とはまるで手のひらを返したかのように久遠に接した。


やっぱりこの子、桂花義姉さんみたいだな


久遠「えと…!?、デアルカ、ならば我に仕えるのは構わぬが剣丞隊の一員として働いてくれ 」


梅「えっ!? 」


女の子は俺の隊に入ると知るや、嫌そうな顔をするが仕方がなかった。


久遠「ところで剣丞よ、お前がいぬ間にちょっとした来客が現れたぞ 」


剣丞「来客?誰だろう? 」


この世界に俺の知り合いはいないはずなんだけどな


久遠「実は松永が降伏してきた 」


松永?一体誰だろう?


そして俺達は陣地に戻るのだった。


するとそこには


白百合「我の名は松永弾正少弼白百合久秀(まつなが・だんじょう・しょうひつ・しらゆり・ひさひで)と申す。お見知り置き願おう 」


バァンッ!!


そこには遊女のような姿でおっぱいがとても大きく、露出が高い女性がいた。


松永久秀。作者知識だと名物・九十九髪茄子(つくもなす)を持つ老人だが、目の前にいるのは全然違う!作者知識はあてにならないな


はぁ〜、何だか声も紫苑義姉さんっぽくていい感じだな


と、俺が感じていると


ぶみっ!!


剣丞「いてぇっ!? 」


久遠「ふんっ! 」


何かを察した久遠に足を踏まれてしまった。


久遠「それで松永よ、我に降伏してきた理由は何だ? 」


白百合「フッ!降伏してきた理由だと?そのようなこともわからぬとは、信長は余程のたわけ(馬鹿)か? 」


壬月「松永、貴様っ!! 」


麦穂「久遠様に向かって何たる口を!! 」


久遠を馬鹿にされ、怒る壬月さんと麦穂さんであったが


久遠「まぁ待て!確かに理由を聞くだなんてたわけであったな。三好軍での内部分裂が原因であろう 」


あの久遠が自分はたわけであることを認めた!?


白百合「察しの通り、以前までは我も三好軍にいたのだが数日前のことであった。ザビエルとかいう不気味な奴が三好軍に現れ、妙な丸薬を渡したのだ。そしてその丸薬を口にした途端、政康は姿を化け物へと変貌させた。そう、あれはまるで鬼のような姿であった。我はそのような化け物と組む気はないのでな、こうして降伏したわけだ 」


白百合さんの話が終わると


エーリカ「ザビエルですか!? 」


ザビエルという言葉にエーリカが強く反応した。


白百合「何じゃお主、ザビエルの知り合いか? 」


エーリカ「知り合いなんかではありません!ザビエルはこの世を破滅に追い込むために現れた悪魔のような人物、私はザビエルを倒しに日の本に参ったのです 」


エーリカ…


白百合「成程な、これ以上話をしたいが生憎(あいにく)ザビエルはとっくに城から出てしまっている。だがこれをお主に渡しておこう 」


スッ!


そう言うと白百合さんはエーリカに小さな赤い丸薬が入った小瓶を手渡した。


エーリカ「これはもしや!? 」


久遠「その丸薬がどうかしたのか? 」


丸薬を見て驚くエーリカ


白百合「それはザビエルが三好に渡していたものだ。その様子からすると 」


エーリカ「はい。お察しの通りこれは鬼になる丸薬です。これを一粒飲めば力を得ますが代償として体と心が鬼と化するのです 」


そんなものがあるのか!?


白百合「ならばその丸薬はお主が持っておいた方がよかろうな 」


エーリカ「ありがとうございます 」


だが俺達がこうして話をしている頃、一葉の身に危機が訪れていたのだった。


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