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女の子を救う剣丞の行動

気が付けば執筆が一年突破しました!これからも頑張ります

蒲生視点


わたくしの名前は蒲生忠三郎梅賦秀(がもう・ちゅうさぶろう・うめ・ますひで)、六角義賢様の客将でございますわ


しかしまぁ、わたくしに一体何が起きたのでしょう!?


観音寺城の見張りをだらけている兵を戒めに来ましたらくせ者の気配を感じ、わたくしは得物を抜きましたが背後にいたのはくせ者ではなく三好政康様の弟であられる三好為三(いさん)様でございました。


そして怒った為三様は体を化け物へと変化させ、わたくしを殺そうと迫りました。


さすがのわたくしもこれで命はおしまいかと思われましたが


ガキィンッ!!


梅「えっ!? 」


わたくしの前に立ち、為三様の一撃を受け止めていた御方がいたのです


一体この人は誰なのですか!?


と思うわたくしでしたが


梅「はふぅ… 」


バタンッ!!


先程まで殺されかけたせいなのか、そこでわたくしは気を失ってしまい、そこから先の記憶が途絶えてしまったのですわ


この間、わたくしの回りで一体何が起きたのでしょう?




剣丞視点


やってしまった…!?


潜入のために来たんだから派手なことはしないよう久遠から言われていたけど目の前で女の子がピンチなのを見ていたら助けずにはいられなかった。


一刀伯父さんからも…


一刀「よく聞きなさい剣丞、目の前で女の子が窮地に陥っていたならば、たとえその女の子が敵だったり、自分がどんな状況であったとしても、助けるんだよ 」


と言われていたしな、まぁ言われてなくても体が勝手に動いていたかもしれないし


為三「貴様、我の邪魔をするとは何奴だ! 」


こうなったらもう破れかぶれだ!!


剣丞「俺が誰だろうが別に構わないだろう。強いていうなら通りすがりの正義の味方ってやつだ 」


バァンッ!!


自分で言っておいてなんだが、恥ずかしいぜ…


為三「正義のためだと、そんなことのために行動するとは愚かな奴よ、安心しろ。愚かな貴様にも念仏くらいは唱えてやるからな! 」


バッ!


大男は槍を捨てると


為三「こいつで即刻あの世に送ってくれる! 」


ジャキンッ!!


金砕棒(かなさいぼう)を装備した。


金砕棒、確か固い木の棒に鉄を巻き付けた武器


だが重量がありすぎるため余程の怪力の持ち主でなければ扱えないと聞いたことがあるが


為三「そりゃーっ!! 」


ブォンッブォンッ!!


大男は金砕棒をまるでペン回しでもするかのように軽く回してきた。


その点についての心配は失礼なようだな


為三「一撃でぺしゃんこにしてくれる!! 」


ブォンッ!!


大男は俺目掛けて金砕棒を降り下ろした。


剣丞「あぶねっ!? 」


サッ!


対する俺は刀で金砕棒を受け止めようとする。


為三「このたわけ(馬鹿)者め!そのような細い刀で我の金砕棒を受けきれるわけが… 」


確かに普通ならば刀が簡単に折られてしまうだろう


だが


ボキィンッ!!


為三「な…なにぃっ!? 」


壊れたのは奴の金砕棒の方であった。


剣丞「あんた、自分の力に自信があるようだが、あいにく俺はあんた以上の力持ちと戦ったことがあるんだよ 」


こんなの朱天童子の一撃に比べたら軽く叩かれたようなものだぜ


為三「ほ…ほざけっ!? 」


スッ…


まさか自分の金砕棒が破壊されるとは思っていなかったのか大男が大きく狼狽えているうちに


剣丞「動きが遅すぎるんだよ!! 」


パァッ!


ズバァッ!!


俺は刀を光らせて大男を切り裂いた。


普通の大男ならばある意味致命傷は負わなかったのだが


為三「ぐぎゃあぁーっ!? 」


鬼に対して有効である光の一撃をまともに食らい、鬼と同化していた大男にかなりのダメージを与えた。


すると


小波「何事ですかご主人様!? 」


鞠「剣丞、どうしたの? 」


大男の悲鳴を聞いて鞠と小波が現れた。


まずい!?今の悲鳴で敵の軍が来るかもしれないな


剣丞「とにかくこの場から去るぞ! 」


スッ…


俺達はこの場から去ろうとするが


去る前に俺は…


剣丞「う〜ん… 」


いつの間にか気を失っている金髪ロールの女の子のことが気になってしまった。


このまま女の子を置いていくわけにはいかない!


そう思った俺は…




政康視点


政康「為三…、為三なのか!? 」


為三の悲鳴を聞いて駆けつけた我が見たものとは…


バァンッ!!


無惨にも殺された為三の姿であった。


政康「為三!返事をせぬか!! 」


我は為三を抱き抱えて叫ぶが為三からの返事はなかった。


政康「おのれ!一体誰が為三をこのような目に遭わせたのだ!! 」


そいつも為三と同じ目に遭わせてやる!!


我がそう思っていると


化神居士「為三殿をそんな目に遭わせたそいつに心当たりがあります 」


政康「誰だ!! 」


突然声が聞こえ、振り向いてみると


バァンッ!!


我の前に仮面をつけた銀髪で紫色の陰陽師が着そうな服を着た奴が現れた。


化神居士「私は化神居士と申します。ですが私のことなんてどうでもいいではないですか、為三殿をそんな目に遭わせた奴を痛め付けてやりたいのならば私が力を貸しますよ。何せ私は困った者の味方なのですからねぇ 」


確かにこいつが何者かはわからぬが別に構わん!


政康「あぁ!!我はそいつを殺してやる!!為三の(かたき)討ちだ!! 」


為三よ、お前の仇は兄である我が必ず討ってやるからな!


戦国恋姫を書かれている作者さんへ


梅の名前である賦秀(ますひで)の賦の字ですが『ます』で検索しても多分出ません。一旦『ふ』で検索してください

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