拠点・織田軍の日常その伍
本編を進ませるか悩みましたが時期なので季節ネタにしました。
『バレンタイン大作戦』
剣丞視点
それは俺が茨木童子の策略によって城を追放される前のことだ
剣丞「フフフッ! 」
今日は現代でいうところの2月14日
すなわちバレンタインデーだ。
剣丞「一刀伯父さんの時もバレンタインを開催し、伯父さんは義姉さん達から贈り物をもらったらしいし、三国志より時代が進んだこの時代にできないはずがない! 」
今回は海水浴の時のように失敗はしない!
何故なら事前にみんなに
久遠「『ちょこ』を贈る日だと? 」
剣丞「そう。もうすぐ天の国でいうバレンタインでさ、この日は女が男にチョコを渡す日なんだ 」
もちろん好きな人にという説明はしていない
全員から貰いたいからね♪
もし好きな人にチョコをあげる日だなんて教えたら壬月さんあたりが殴るかもしれないしな
久遠「わかった。そんなものでいいならあげようではないか 」
剣丞「やった♪ 」
この後、俺はみんなにも同じことを言いまくったのだった。
そしてバレンタイン当日
剣丞「ぐふふっ♪今日でこの白い歯ともお別れかもな♪ 」
チョコを食べ過ぎて虫歯になるかもしれないからな
そんな俺が城を歩いていると
久遠「ここにいたのか剣丞! 」
久遠とばったり出会った。
久遠「今日は『ばれんたいん』という日なのだろう。剣丞のために『ちょこ』を作ったぞ 」
やったぜ!
久遠「受け取るがよい 」
スッ!
そして久遠は俺にチョコを渡したのだが
剣丞「何これ? 」
バンッ!!
久遠に渡されたのは小さな器のようなものであった。
久遠「何って剣丞が言ったではないか、今日は『ちょこ』を渡す日なのだろう? 」
確かに俺は久遠からチョコを受け取ったのだが
チョコはチョコでも…
お酒を飲むのに使うお猪口の方だったのだ!
久遠「しかし天の国は変わってるのだな、こんなものをもらって何をするのだ? 」
剣丞「いや、その!? 」
そんなの俺が聞きたいよ!?
久遠「おっとすまない!これから用があるのでまたな! 」
剣丞「あっ!? 」
そう言いながら久遠は去っていった。
そしてその後も…
結菜「ほら剣丞、ちょこよ 」
壬月「こんなものでよければいくらでもくれてやるよ 」
麦穂「ちょこなんて何に使うのですか? 」
ひよ子「お頭、ちょこが欲しいだなんて宴会でもやるんですか? 」
転子「その時は是非呼んでくださいね♪ 」
詩乃「剣丞様、ちょこをどうぞ 」
バァンッ!!
会う度、会う度、俺は猪口を受け取った。
剣丞「ちゃんとチョコレートって伝えなかった俺が悪いのか!? 」
ちなみにこの時の俺は知らなかったがこの時代にチョコの元となるカカオ豆はかなりの費用がかかるらしい(数粒で大船一隻分の費用)
剣丞「やはりこの時代にチョコは早すぎたのか!? 」
だが俺はどうしても諦めきれなかった。
剣丞「考えろ!?この時代でもバレンタインを詳しく知っている人を…!? 」
誰かいないかと考えると
ピンッ!
剣丞「いたっ!! 」
俺の頭の電球が光った。
一人だけだがチョコもバレンタインも知っている人がいるじゃないか!
その人物とは…
エーリカ「チョコですか?確かに知ってますけど 」
やっぱり南蛮から来たエーリカはチョコを知っていた!
剣丞「じゃあバレンタインも知ってる? 」
俺がエーリカに聞いてみると
エーリカ「バレンタインですか、知ってます 」
やったぜ!こうなったらエーリカにだけでも贈り物を…
エーリカ「バレンタインという人物が亡くなった日ですよね 」
剣丞「えっ!? 」
確かにそれがバレンタインの始まりだけどさ
エーリカ「私も教会の人間ですからバレンタインさんのことは知っています 」
そういえばエーリカって天守教宣教師だったけな!?
すると
久遠「そうか、今日はばれんたいんという者の亡くなった日だったのか 」
剣丞「久遠!? 」
いきなり久遠が現れた。
久遠「いや、お前がエーリカと会っていると聞いてちょっと様子を見に来ただけだ!?別にお前がよからぬことをしないよう監視しに来たわけじゃないからな!? 」
監視しに来たわけね
っていうか、俺ってそんなに信用ないの!?
久遠「このお猪口もばれんたいんという者の葬式にて蝋燭を受ける時に使うのであろう 」
剣丞「いや、その!? 」
久遠「よし!我は決めたぞ!亡くなったばれんたいんとやらのために今日は葬儀を行う!! 」
エーリカ「それは素晴らしいですね 」
何でそうなるの!?
そして
ポクポクッ!
久遠達『南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 』
チーンッ!
俺を含めたみんなは久遠の指示のもと喪服を着てばれんたいんの墓と書かれた墓石に向かって念仏を唱えるのだった。
剣丞「何でバレンタインに葬式しなきゃいけないんだよ!? 」
久遠「こら剣丞!お前もしっかり祈らぬか! 」
よくよく考えてみれば一刀伯父さんの世界でもチョコの入手は不可能であったが代わりに義姉さん達から饅頭等をもらったんだっけ
とほほ…
俺がチョコが欲しいと欲張ったばっかりに!?
ちなみに作者にとってバレンタインは大した意味はありません




