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御前試合・VS犬子、麦穂

織田信長の外史に飛ばされた北郷一刀の甥である新田剣丞はいきなり信長の婿にされ、それを反対する織田軍と御前試合をすることになり


佐々和奏成政、滝川雛一益を何とか倒したのだった。


だがまだ五人のうちの二人倒しただけであり、油断できない剣丞であった。


剣丞視点


ふぅ、何とか二勝できたな


和奏「くそっ!! 」


雛「悔しいよ〜!! 」


俺に負けて悔しがる成政ちゃんと一益ちゃん、確かに勝ったのは俺だけど二人は銃になる槍とか、お家流とかいう未知なる能力を繰り出してきたからな


正直に言って姉さん達からの教えがあっても油断してたら俺の敗けだった。


それはさておき、俺の三人目の相手はと…


?「じゃあ次は犬子(わんこ)の番だね! 」


スッ!


俺が見るとその相手は既に準備を終えていた。


犬子「わふっ!次は赤母衣衆筆頭の前田犬子利家がいくよ! 」


バンッ!!


次の相手はふさふさした犬の尾をつけた胸の大きな女の子だった。


確か前田利家って槍の名手と呼ばれていたな


犬子「さて、和奏ちゃんと雛ちゃんの弔い(とむらい)合戦といくよ! 」


雛「いや、弔い合戦って、雛達死んでないからさ! 」


和奏「勝手に殺すな! 」


何だか仲が良さそうな三人だな


壬月「お前ら!何を呑気にしている!犬子、お前まで負けたらお前達三若を一から鍛え直してやるからな! 」


和奏「げっ!? 」


雛「ひっ!? 」


犬子「わふっ!? 」


勝家さんの叫びにより三人の呑気なムードが消えてしまった。


麦穂「まぁまぁ壬月様、そんなに怒鳴らなくても 」


壬月「麦穂、お前は甘いんだ!このまま三若が負けでもしたら奴(剣丞)は久遠様の婿になってしまうかもしれないんだぞ! 」


麦穂「大丈夫ですよ。もし三若が負けても私や壬月様がいるのですから、それとも私はともかく、織田家最強の実力を持つ壬月様まで負けてしまうとお考えですか? 」


壬月「そ…そんなことは考えていない!さっさと試合を始めろ! 」


麦穂「はいはい 」


見事勝家さんをなだめる長秀さんだった。


久遠「これ麦穂、それより早く試合を始めぬか! 」


麦穂「かしこまりました 」


スッ!


長秀さんは構えると


麦穂「それでは、試合始め! 」


ようやく試合が開始された。


犬子「うりゃりゃーっ!! 」


ブォンッ!!ブォンッ!!


試合開始早々、槍を振り回しまくる利家ちゃん


確かにすごい槍さばきだが


俺は君よりすごい槍さばきを見たことがあるのさ!


十年前・北郷家


翠「いいか剣丞、今日はあたしが槍について教えてやるからな 」


幼い剣丞「はい翠お姉ちゃん 」


翠姉さんは槍の扱いにかけては姉さん達の中でも上位級であった。


翠「いいか見てろよ! 」


スッ!


翠姉さんは槍を構えると


翠「どりゃーっ!! 」


ブォンッ!!ブォンッ!!


すごい勢いで槍を振りまくった。


翠「とまぁこんな感じだ。わかったか? 」


幼い剣丞「うん!わかったよ 」


だが、この後に発した俺の言葉がいけなかった。


翠「そうかそうか♪ 」


幼い剣丞「ところで翠お姉ちゃん 」


翠「何だ? 」


幼い剣丞「さっき槍を振り回していた時、パンツが見えてたよ! 」


翠「なっ!?/// 」


カァーッ!!


翠姉さんは途端に顔を赤くすると


翠「このエロエロ魔神!!叔父甥揃ってエロエロ一族がーっ!!/// 」


幼い剣丞「うわぁーっ!? 」


この日、俺は翠姉さんに追いかけられてしまった。


あの時の槍さばきは今でも覚えている!


悪いけど翠姉さんに比べたら君の槍さばきなんて


パシンッ!!


犬子「わふっ!? 」


剣丞「まだまだだね! 」


スッ!


俺は利家ちゃんの槍を弾き、刀の刃先を利家ちゃんの喉元に突きつけた。


その瞬間


麦穂「それまで! 」


バッ!


試合が終了し、俺は見事に勝ったのだった。


和奏「あぁーっ!? 」


雛「犬子も負けちゃったね〜 」


久遠「さすがだな剣丞 」


壬月「ちっ!油断しすぎだ 」


それぞれが思うなか


利家ちゃんはというと


犬子「(じ〜っ♪)わふっ♪ 」


何故か俺をじ〜っと見つめていた。


俺の顔に何かついているのだろうか?


それはさておき


剣丞「次の相手は誰ですか? 」


ちょっと余裕を感じた俺が聞いてみると


麦穂「次の相手は私ですよ 」


バンッ!!


どうやら次の相手は長秀さんらしい


壬月「麦穂!お前まで負けるんじゃないぞ! 」


麦穂「お任せください。織田家古参の家臣の一人にかけて簡単には負けませんので 」


どうやらかなりの実力があるらしいな


久遠「では主審は我が務めてやろう。それでは始め! 」


早速試合が開始されたのだが


スゥッ!


剣丞「あれっ? 」


さっきまでの三人とは違い、長秀さんは攻めてこなかった。


攻撃を誘うカウンター型なのか?


まぁ別に構わない


剣丞「来ないならこちらからいきます! 」


バッ!


俺は長秀さん目掛けて突っ込むが


サッ!


剣丞「ありっ? 」


長秀さんは軽く避けてしまった。


ハハハッ!少しばかり勝ってたからって天狗になっていたようだな


剣丞「だったらこれならどうだ! 」


ブォンッ!!ブォンッ!!


俺は長秀さん目掛けて刀を振りまくった。


これなら!


…ところが


サササッ!!


長秀さんは俺の連撃を軽く避けまくっていた。


馬鹿な!?素早く避けたならまだしも、何故軽い動きで避けられるんだ!?


麦穂「では次はこちらから参ります 」


スッ!


長秀さんは構えると


麦穂「ハァッ!! 」


バッ!


刀を繰り出した!


だけど、それくらいなら避けられるぜ!


ところがだ!


サッ!


剣丞「えっ!? 」


長秀さんの刀は急に向きを変え、俺に襲いかかっていた。


剣丞「あぶねっ!? 」


サッ!


何とか一撃を避けた俺だが


たらりっ!


頬から血が流れた。


どうやら頬が少し切られたらしい


麦穂「おやおや今の一撃で倒したと思ったのですが、やはりまぐれで三勝したわけではなさそうですね 」


何なんだよこの人は!?


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