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もう一人の天の御遣い!?

送られてきたネタの新章・偽の御遣い編開始です。設定が多いため一部変更しています

剣丞視点・岐阜城


ここは久遠の城である岐阜城


そして俺達は鬼の住みかからの帰りに道に倒れていた男を診ていた。


久遠「どうだ詩乃? 」


詩乃「気を失っているだけで外傷はありません 」


謎の男を診ていた詩乃が言うと


久遠「しかしこの男、剣丞と似たような服を着ているな 」


そう


男はフランチェスカ学園ではないが制服を着ていた。


この時代にポリエステルなんて材質はないし、ということはこの男は俺と同じように天の国(現代)からやって来たわけか


するとその時だった。


?「うぅっ…!? 」


男が目を覚ましたのだった。


久遠「目を覚ましたようだな 」


?「あれっ?ここはどこ?あなたは一体? 」


久遠「申し遅れたな、我の名は織田三郎信長だ 」


久遠が男に向かってそう言った直後


?「えぇーっ!? 」


ザザザーッ!!


いきなり男は久遠から逃げるように後退りした。


?「お…織田信長って、あの有名な戦国武将の!?それが何で女の子なんですか!? 」


あぁ、それが一般的な対応だよ


いきなり知らないところに現れたあげく目の前にいる人物が織田信長と名乗る女の子ならそうなるよな


昔の俺を見ている気がして懐かしいぜ


?「あっ!それはフランチェスカ学園の制服!あなたは何だか話せそうですね! 」


スッ!


男は俺を発見すると急に寄ってきた。


?「ここはどこですか!?あなたは誰ですか!? 」


剣丞「わかった!わかった!?詳しく話してあげるから落ち着いてくれ!? 」


俺は男に知っている限りのことを話した。


ここは戦国時代であり、武将が何故か女の子というパラレルワールド


そしてここは岐阜城であると


まぁ俺もそれくらいしか知らないけどね


剣丞「ちなみに俺は新田剣丞ってんだ。あんたの名前は? 」


俺は男の名前を聞いてみると


藤治「申し遅れました。僕は茨城藤治(いばらき・とうじ)と申します 」


この男、見かけは金髪ロングに眼鏡という普通な感じの男だった。


久遠「行き倒れをほおっておくわけにもいくまい。剣丞、同じ世界から来た(よしみ)だ。お前がそいつの面倒を見てやれ 」


剣丞「はいはい 」


というわけで俺が藤治の面倒を見ることになった。


この男、役に立つのか?


と、最初は思っていたがそれから数日後


藤治「そこはこうしたらいいんじゃないですか? 」


ひよ子「成程! 」


藤治「手伝いますよ 」


麦穂「ありがとうございます 」


藤治は周囲から高い評価を得ており、いつの間にかみんなから通称も預かっていた。


そして


藤治「剣丞さん、おはようございます! 」


剣丞「おはよう藤治 」


俺もいつの間にか藤治と仲良くなっていた。


藤治「今日はこれから壬月様と鍛練でしたね、僕も同行して構いませんか? 」


剣丞「別に構わないけど 」


自ら壬月さんとの鍛練を望むだなんて


俺なら絶対逃げるぜ


それから数時間後


壬月「それまで!今日はこれくらいにする! 」


ようやく今日の鍛練が終わり


剣丞「はぁはぁ…!? 」


疲れて動けなくなる俺と違って


藤治「ありがとうございました! 」


藤治はまだ気力を残していた。


壬月「おい儒子(こぞう)!先に鍛練を受けていた先輩だというのにくたばるとは軟弱な奴め! 」


うぅっ…!?


悔しいけど事実だから何も言い返せない


するとその時だった。


ガササッ!!


壬月「何だ! 」


鍛練場の茂みが急に揺れだすと


バッ!!


ギャシャアァーッ!!


いきなり鬼が現れた!


剣丞「まさか昼間から鬼が現れるだなんてな! 」


スッ…


俺は鬼を倒そうと刀を構えるが


ズキィンッ!!


剣丞「いててっ!? 」


鍛練を終えたばかりだったため、体がまともに動かなかった。


壬月「くそっ!!儒子共の鍛練だと思っていたから得物を持ってきていない!?儒子も役に立たんし、こうなったら素手で… 」


と、壬月さんが素手で鬼と戦おうとしたその時!


シュバッ!!


壬月「なにっ!? 」


壬月さんよりも速く鬼に向かっていった人が居た。


そいつは…


藤治「剣丞さんから聞きました。この世には鬼という怪異(化け物)がいると!僕の仲間に手を出す奴は許しません! 」


バンッ!!


何と!?藤治であった。


剣丞「無茶だ藤治!? 」


鬼相手に並の人間が敵うわけがない!


だが藤治は


藤治「ハァッ!! 」


ゴォッ!!


手にしていた鍛練用の刀に気を流し込むと


藤治「せいやーっ!! 」


ズバァンッ!!


ギャシャアァーッ!?


シュウゥッ…!!


鬼を斬り倒し、消滅させてしまった。


壬月「あの儒子、なかなかの実力だな!? 」


正直に言うと俺も驚いている。


まさか俺とエーリカさんの他に鬼を倒せる人間がいるだなんて!?


これは鬼討伐の戦力が上がる!


この時の俺はそう思っていた。


だが後に俺はこの考えが間違っていたと知らされるのだった。


その日の夜



藤治視点


剣丞「ZZZ… 」


スッ!


フッ!呑気に眠るだなんて馬鹿な奴ですね


サッ!


私はこっそり部屋を抜け出て中庭に向かうと


藤治「化神さん、私です。茨木童子です 」


私がそう言うと


ぶわっ!!


化神居士「茨木童子様、昼間は見事な芝居でしたよ 」


化神さんが現れました。


そして


ジャキンッ!!


茨木童子「なぁに、あなたも鬼を出すタイミングがよかったですよ 」


私は本来の姿である鬼の姿に変化しました。


茨木童子「私の計画は常に完璧です。最初にある場所に鬼を集めさせ、鬼の住みかがあると思わせれば新田剣丞は必ず現れる。そのタイミングで私が現れれば奴は私を城の中に入れるとね 」


全ては私の計画なんですよ


茨木童子「あとは周囲からの評価を得れば結末は完璧です 」


化神居士「ほぅ、その結末とは一体? 」


化神さんが聞いてきましたが


茨木童子「詳しくは教えられませんが新田剣丞が苦しむとだけ教えてあげましょう 」


私は少しだけ教えてあげました。


茨木童子「新田剣丞、私は朱天童子と違って力ではなく頭脳であなたを倒させていただきますよ 」


いよいよ計画を最終段階に移す時ですね


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