戦国あっぱれ!天下御免・中編
剣丞視点・八雲堂
城にあった時を越える木の力により別世界へと飛ばされた俺と久遠
その世界はまるで江戸時代のような風景であったが実は現代という少し変わった世界であり
腹が減ったので着いた団子屋で団子を食べたのだが、何と!?その世界では小判が通用せず、無銭飲食の罪を着せられるのだった。
そして今現在、俺達はというと…
剣丞「はぁ〜…!? 」
俺達を奉行所へ連れていかない代わりに食った分を働いて返すことになり、俺は皿洗い
久遠はというと…
久遠「い…いらっしゃいませ 」
客寄せとして売り子をしていた。
男「おい、あそこの女、かわいくねぇか? 」
男「ある意味ねずみ屋よりいいかもしれんな! 」
久遠が売り子をする作戦は大成功
男はじゃんじゃん集まる!
八雲「まいどありがとうございました! 」
しかし店主よ、ここが久遠の城下だったらあんた今頃手打ち(首切り)だろうぜ
それから時間が経って
剣丞「疲れた〜!? 」
久遠「売り子というものは意外と疲れるものなのだな!? 」
まぁ城の主が売り子なんてするわけないから久遠にとって売り子は初体験だろうよ
すると
八雲「はいお二人とも御苦労様、それ食べたら帰っていいからね 」
スッ!
そう言いながら店主は俺達に団子を差し出した。
久遠「よいのか?我らは金は… 」
八雲「今日頑張ってくれたから構わないよ。それに金子を使いすぎて金欠になるのはいつものことだからね 」
この店主、どんな毎日を過ごしているのやら?
剣丞「まぁいいや、いただきま… 」
そう言って俺が団子に手を伸ばしたその時
?「あぁーっ!! 」
赤い髪でポニーテールの女の子が声を出して叫んでいた。
ちなみに胸は巨乳だ♪
久遠「け〜ん〜す〜け〜!! 」
剣丞「は…はいっ!? 」
やばい!?もう少しで久遠に怒られるところだった。
それはさておき
吉音「あたしのお団子〜♪ 」
女の子は団子に手を伸ばそうとするが
八雲「ていっ! 」
吉音「あいたっ!? 」
店主に手を叩かれてしまった。
八雲「働かざる者食うべからず!今日一日昼寝していた新に団子を食べる資格なし! 」
吉音「ブーッ!!八雲のケチンボ! 」
八雲「ケチで結構! 」
この女の子、どうやら店の中で寝ていたらしい
吉音「あれっ?そういえばそっちの人達は誰なの? 」
そういえばまだ名前を名乗ってなかったな。
剣丞「話せば長くなるが… 」
吉音「じゃあ、いいや 」
おいっ!!
吉音「だって長い話は退屈だからさ 」
八雲「ちゃんと聞いてやれ!それに小説だから斯く斯く然然で大体の話は通じるからさ 」
小説?
何をいっているのやら?
まぁそれはさておき
剣丞「実は… 」
俺は店主と女の子に全てを話した。
俺達が戦国時代から時空を越えてこの世界にやって来たこと
そしてこの世界は大江戸学園という学園島であり、店主の名前は秋月八雲と徳田新ということがわかった。
吉音「いいな〜、あたしも戦国時代ってのに行ってみたいよ♪ 」
八雲「馬鹿っ!!行ったらもう二度と戻れないかもしれないんだぞ! 」
吉音「えぇっ!?それじゃあもう二度とお団子が食べられない!? 」
戦国時代とお団子で団子を選ぶだなんて…
当たり前か
久遠「剣丞、もしかすると我らももう二度と戻れないかもしれぬのか? 」
剣丞「いや、これはちょっとしたコラボだから数話待てば元に… 」
久遠「こらぼ?数話?お前は何を言っているのだ? 」
おっといけねぇ
ある意味禁句だったな
するとその時!
男「わぁーっ!! 」
女「きゃあーっ!! 」
八雲「何だか通りの方が騒がしくなってるな 」
吉音「また及川が馬鹿なことしたんじゃないの? 」
とにかく俺達が通りの方に出てみると
ギャシャァーーッ!!
そこには鬼が暴れていた。
八雲「な…何だあれ!? 」
吉音「今日って特撮ショーとかの日だったっけ!? 」
最初に鬼を見た俺と同じこと言ってるよ
久遠「あれは鬼というものだ! 」
八雲「鬼!? 」
久遠「並の得物では傷をつけることができない固い体を持つ人を食らう化け物だ。何故この世界にいるのかまではわからぬが剣丞! 」
剣丞「おうよっ! 」
スッ!
俺は久遠に言われ、刀を取り出すと
パァッ!!
剣丞「鬼は俺が相手をしてやるぜ! 」
ダッ!
刀を光らせ、俺は鬼に向かっていった。
八雲視点
吉音「あの光る刀、あたしも欲しいよ!いくらで売ってるの? 」
んなこと言ってる場合か!
八雲「とにかく俺も加勢しないと! 」
ダッ…
俺は刀を持って剣丞の助太刀をしようと向かっていくが
男「うわっ!? 」
八雲「へっ? 」
ゴッチーンッ!!☆ミ
八雲「ぎゃふんっ!? 」
吉音「八雲!? 」
鬼に投げ飛ばされた人と激突してしまい、俺は気を失ってしまった。
あぁ、もう一人の俺が目覚めてしまう…
剣丞視点
剣丞「うりゃっ!! 」
ズバンッ!!
ちっ!強くはないがこれだけ数が多いと相手をするのが大変だな
剣丞「もう一人くらい味方がほしいぜ!? 」
と、その時
ズバンッ!!
ギャシャァーーッ!?
俺の他に鬼を倒している人がいた。
誰だろう?久遠か?それとも元の世界からやって来たエーリカか?
その正体は…
八雲「この程度の実力で鬼を名乗るだなんて笑わせてくれるぜ! 」
バァンッ!!
何と八雲だった。
でも性格がさっきまでと別人のようだが
八雲「おい剣丞!乗り掛かった船だ。加勢してやるぜ!! 」
剣丞「は…はい!? 」
単なる茶店の主人が何でこんなに強いの?
化神居士視点
化神居士「ほぅ、あの秋月八雲という者、どうやら肉体に鬼を宿しているらしいな 」
私は剣丞達に見つからないようこっそり見ていた。
化神居士「ならばこの鬼変化の札で身も心も鬼に変えてやる 」
スッ!
懐から一枚の札を取り出した私はその札を秋月八雲目掛けて投げようとするが
ガシッ!!
及川「ちょっとそこの姉ちゃん! 」
化神居士「なっ!? 」
何故か私にエロい顔をした変態がしがみついていた。
及川「ラブレターはやっくんに渡さずわいに渡してや〜!! 」
化神居士「えぇい離せ!? 」
この変態め!
化神居士「離せと言っているだろうが!! 」
ドンッ!!
及川「ぎゃふんっ!? 」
やっとの思いで変態を引き剥がした私であったが
化神居士「あれっ? 」
私の手に札はなく
バァンッ!!
札は変態の頭にくっついていた。
化神居士「貴重な札が!?こうなっては仕方がない!札は一度貼れば倒されぬ限り二度と離れぬし、こいつを鬼に変えてやる! 」
シュシュッ!!
仕方がないため、私はこの変態を鬼に変えて新田剣丞を倒す策に切り替えたのだった。




