新田剣丞VS朱天童子
剣丞視点
京からの帰りに久遠の親族のいる近江の小谷城にやって来た俺達
だがその日の夜、俺は久遠と喧嘩をしてしまい
その痴話喧嘩は翌日、鬼が攻めてきた時にまで及んだ。
言っとくけど俺は悪くないからな!
そしてひよところを連れ、鬼と戦っていた俺の前に
?「ったく、鬼のくせに簡単に倒されてるんじゃねぇよ 」
バァンッ!!
今まで戦ってきた鬼とは違う別の鬼が現れた。
どうやら大将らしいな
しかし、今まで戦ってきた鬼は見るからに化け物という姿だったが
こいつはどちらかというと体は赤いが黒髪で浴衣を着て、遊び人のような雰囲気をした姿なため人間に近かった。
だが姿よりも驚いたのはこいつの強さだった。
何故ならわかりやすく例えると今までの鬼の強さを白蓮姉さんとするならばこいつはざっと愛紗姉さんくらいはあると感じたからだ。
朱天童子「そんなに固くなるなっての、自分で言うのもなんだがまぁ確かに俺の姿って変わってるよな、ちなみに俺の名は朱天童子ってんだ。よろしくな 」
ホントにこいつは鬼なのだろうか?
ハロウィンの仮装した人間のような気がするぜ
朱天童子「少し質問させてもらうが、お前、新田剣丞かい? 」
剣丞「あぁ 」
俺が質問を返すと
朱天童子「お前がねぇ、なら俺と戦ってもらおうか! 」
スッ!
俺に対して構える朱天童子
ひよ子「お頭!? 」
剣丞「大丈夫だ。みんなは手を出さないでくれ 」
どうやらこいつは俺が相手をしないといけないらしいからな
朱天童子「鬼共、俺の戦いを邪魔するんじゃねぇぞ 」
仲間の鬼達に指示する朱天童子
ギャシャシャッ!!
スッ…
だが中には命令に背く(そむく)鬼もいたようで一匹の鬼が俺に向かってこようとしたその時!
ドグボッ!!
ギャッ!?
朱天童子「邪魔するなって言っただろうが!! 」
バタンッ!!
その鬼は朱天童子に顔を殴られ、倒れてしまった。
刀で傷をつけられない鬼を素手で倒すだなんて!?
まさに朱天童子の強さを見た瞬間だった。
朱天童子「さて、とんだ邪魔が入ったが、さっさと戦おうぜ! 」
スッ!
俺に対して構える朱天童子
確かに強そうな相手だが…
剣丞「相手をしてやるぜ! 」
鬼は俺しか相手できないし、やるしかないな!
俺が戦わなきゃ誰がやるってんだ!!
スッ!
俺は構えると
剣丞「ハァッ!! 」
バッ!
いきなり朱天童子目掛けて突っ込んでいき
朱天童子「真っ向勝負ってか! 」
迎え撃とうとする朱天童子だが
俺の狙いは別にある!
ブォンッ!!
サッ!
朱天童子「なっ!? 」
俺は朱天童子の攻撃をかわすと
剣丞「うっだりゃーっ!! 」
パアァッ!!
光った剣で朱天童子を攻撃した。
朱天童子「やべっ!? 」
サッ!
たまらず腕でガードしようとする朱天童子
だがそんなガードごときで鬼を切り裂く剣を防げるはずが…
ところがだ!!
ガキィンッ!!
剣丞「なにっ!? 」
朱天童子「ふぅ、少しばかり危なかったぜ!? 」
バァンッ!!
何と!?剣は朱天童子の腕を切り裂くことができなかったのだった。
こんなこと初めてだぜ!?
ひよ子「そんな!? 」
転子「お頭の刀が防がれるなんて!? 」
刀の切れ味を知っているひよところも俺と同じように驚いていた。
朱天童子「おいおい、まさか今まで鬼を切っていたのは今の一撃か!?だったら少々期待外れだったな 」
スッ!
朱天童子は拳を握ると
朱天童子「興味が失せた。さっさと死ね! 」
ドグボッ!!
剣丞「がはぁっ!? 」
俺の腹目掛けて一撃を放ち
ズザァーッ!!
ひよ子「お頭!? 」
俺をぶっ飛ばしてしまった。
剣丞「げほほっ!? 」
朱天童子、なんて力の持ち主なんだ!?
力だけなら春蘭姉さん以上かもしれねぇな
朱天童子「化神の奴が色々言うから少しは強いかと思ったが、そこら辺に生えてる雑草並だなんてな 」
雑草!?言われ放題だな
朱天童子「それじゃあとっととあの世に行ってもらうぜ 」
スッ!
朱天童子は腕を構えると
朱天童子「出てきな金棒!! 」
ゴゴゴッ…!!
朱天童子の腕に分厚い刀が出現した。
朱天童子「教えてやるよ。上級の鬼って奴はそれぞれ独自の金棒を持っている。ちなみに上級の鬼は俺以外にも数人いるぜ 」
こ…こいつ並みの鬼がまだ数人も!?
朱天童子「それじゃあ 」
スッ!
朱天童子「お前が今まで倒してきた鬼の痛みを思い知りな!! 」
ブォンッ!!
そして俺は
ズバァンッ!!
朱天童子の一太刀を受けたのだった。
剣丞「がはっ!? 」
ひよ子「お…お頭ーっ!! 」
一方同時刻、小谷城では
ブチンッ!!
久遠「むっ!? 」
詩乃「どうしました久遠様? 」
久遠「何でもない。履き物の紐が切れただけだ 」
久遠の履き物の紐が切れたのだった。




