頑固な二人
詩乃視点・小谷城
京からの帰りのついでに久遠様の妹がいる近江の小谷城にやって来た我々織田軍
ですがその小谷城目掛けて鬼の集団が攻めてきているということで我々織田軍が浅井軍と共闘することになったのですが
久遠「・・・ 」
詩乃「あのぅ久遠様、剣丞様なら大丈夫ですからそんなに心配しないでください 」
久遠「だ…誰があんな奴の心配なんてするものか!あんな奴は一度殺された方が少しはマシな変態になるだろうよ! 」
詩乃「あらら 」
鬼が攻めてくる前日、久遠様と剣丞様が喧嘩をしまして戦おうとする今でも仲違いをしているほどです
久遠「言っておくが詩乃、我は絶対に謝らぬからな!謝るなら剣丞が『ごめんなさい久遠!もう二度と変態行為はしないから許してください!!』とでも言わぬ限り我は許さぬ!! 」
こんな様子で大丈夫なのでしょうか?
軍師としてとても心配です!?
剣丞様と共に向かったひよ達は大丈夫でしょうか?
ひよ子視点
こちらは鬼の集団に向かっている私、ひよところ、そしてお頭こと剣丞様ですが
剣丞「・・・ 」
お頭はさっきから黙ってばかりです
転子「お頭、気になるなら久遠様と仲直りした方がいいですよ 」
剣丞「ば…馬鹿を言うな!?誰があんなガミガミ女なんか気にするかってんだ! 」
そう言う人が一番気にしてるってのに
剣丞「だいたい俺は悪くない!天の国には『据え膳食わねば男の恥』って言葉があるんだ! 」
確か意味は女が誘ってるのに手を出さない男は最低だという意味でしたね
剣丞「それにうちの義姉さん達なら襲わなかったら逆に怒られるくらいなんだ。俺はそういう伯父さんを何度か見ている! 」
お頭の伯父さんと義姉さん達って一体!?
剣丞「謝るなら久遠からだ!久遠が『すまなかった剣丞!我が悪かった!今後一切お前の言う事を聞くから許してくれ!』とでも言わない限り許さないからな! 」
久遠様がそんなこと言うはずないのに
転子「お頭と久遠様ってどちらも頑固だからねぇ 」
ひよ子「久遠様のところに残った詩乃はどうなってるんだろう? 」
ちょっと心配になってきちゃったな
すると
浅井兵「剣丞殿、まもなく鬼がいる場所に近づきます 」
それを聞いたお頭は
剣丞「任しておけ!俺には鬼を切り裂く光の剣がある!鬼の一匹や二匹なんて軽く倒してやるぜ! 」
そうやって調子に乗る人程やられちゃうんですよね
鬼側視点
ギャシャアァッ!!
浅井兵「ひ…ひぃっ!? 」
ズバァンッ!!
浅井兵「ぎゃあぁーっ!? 」
朱天童子「あ〜あ、また数人殺られちまったな、ほんと人間ってのは脆くて困るぜ 」
俺は朱天童子
気乗りはしねぇがある奴から頼まれて今回の小谷城攻めを指揮している。
朱天童子「よぅ化神よ、ほんとに新田剣丞って奴は来るんだろうな? 」
たまたまその地にいたからって参戦しようとするだなんて馬鹿なことだしな
俺が聞くと
化神居士「案ずるな、正義感だけは伯父譲りだからな、必ず奴はやって来る 」
へぇそうかい
するとその時だ
ゲシャシャーッ!!
朱天童子「鬼共が急に騒ぎやがったな 」
化神居士「どうやら新田剣丞が現れたらしいぞ 」
やっとおでましかい
朱天童子「さて、それじゃあ俺は新田剣丞って奴を見てくるからこの場は頼んだぜ! 」
化神居士「勝手にしろ 」
手土産に新田剣丞の首でも持って帰るかねぇ
剣丞視点
剣丞「うりゃあっ!! 」
ズバァンッ!!
ギャシャアァッ!?
ひよ子「すごい!? 」
転子「お頭ったら刀の力を上手に使ってる!? 」
そう、以前までなら肝心な時に刀は光らなかったが、密かに鍛練を重ねた結果
まともに刀から光を発することができるようになったんだ。
この調子で鬼を倒しまくってやるぜ!
ところが…
ドカァッ!!
ギャシャアァッ!?
剣丞「何だ!? 」
いきなり遠くの方にいた鬼がぶっ飛ばされてしまった。
何が起きたんだと思っていると
朱天童子「ったく、鬼のくせに人間にぶっ飛ばされるだなんてなさけないねぇ 」
バンッ!!
俺の目の前に姿が他の鬼とは違う鬼が現れた。
違うのは姿だけじゃない!
こいつ、できる!?




