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近江の浅井家

剣丞視点


正式にエーリカが仲間に加わり、京を出た俺達が進んだ次なる目的地は


バァンッ!!


近江(現在の滋賀県)であった。


剣丞「いや〜、この間まで京にいたかと思ったらもう近江だなんて、やはり小説は移動が楽だな 」


久遠「小説?何をいってるのだ剣丞? 」


おっとこれは失敬


剣丞「こんなとこに来るだなんて、琵琶湖の見物か? 」


俺がそう言うと


ひよ子「そういえば剣丞様は知らないんでしたよね 」


剣丞「何を? 」


ひよ子「近江には久遠様の妹が嫁いでるんですよ 」


剣丞「へぇ、久遠に妹がいたなんて初耳だな 」


信長の妹というと…


近江・小谷(おだに)


小谷城にやって来た俺達を出迎えたのが



市「いらっしゃいお姉ちゃん♪ 」


久遠「久しいな(いち)よ。元気か? 」


市「市は元気満々だよ♪ 」


随分小柄な女の子が出迎えてくれた。


久遠と仲が良さそうだがもしかして…


久遠「剣丞、紹介しよう。我が妹の市だ 」


市「織田市です。市って呼んでねお兄ちゃん♪ 」


やっぱり!?信長の妹のお市だったか!?


すると


眞琴「これはこれはお姉様、遠いところをようこそです 」


久遠「久しいな眞琴(まこと)


今度は赤髪で髪を縛った女の子が現れた。


この人誰だ?


久遠「こちらは我の義妹で浅井家当主の 」


眞琴「浅井新九郎眞琴長政(あざい・しんくろう・まこと・ながまさ)と申します 」


こ…この人が信長の義兄弟でありながら信長を裏切り、最期は滅ぼされた浅井長政!?


エーリカが光秀だとわかり、俺の頭の中にだんだんと戦国時代の人物が浮かび上がってきたぜ


眞琴「それよりお姉様に是非話しておきたいことがありまして 」


久遠「我に何か用なのか眞琴? 」


眞琴「はい。実はつい最近越前(現在の福井県)の方で怪しげな集団が目撃されたようなのです 」


久遠「怪しげな集団だと 」


多分鬼のことだな


眞琴「はい。現在近江に逃げ込んできた朝倉家の者の話ですから間違いありません。そしてその怪しげな集団なのですが鎧や武器を武装していまして 」


鬼が武装してきたか


眞琴「そして驚くべきことに鬼の装備には私の盟友である朝倉家の家紋の三盛木瓜(みつもりもっこう)が描かれてました 」


それってまさか!?


エーリカ「朝倉様は鬼にされた可能性がありますね 」


やはりそうか!?


眞琴「あのぅ、鬼にされたというのは一体? 」


久遠「情報はそれぞれ共有しておいた方がよい。我も知っていることをお前達に教えておいてやろう 」


こうして俺達は鬼に関する情報を知っている限り教えた。


だがこの時、俺達は知らなかったのだ!?


こんな話し合いをしているなか、恐ろしい計画が開始されていることを…



?視点・小谷城


直経「皆のもの、よくぞ集まってくれたな 」


儂の名は遠藤喜右衛門直経(えんどう・きえもん・なおつね)。浅井家の家臣だ。ちなみに男だからな


家臣「遠藤殿、我ら家臣一同を集めて何の相談だ? 」


直経「単刀直入に聞くが、皆は織田をどう思う? 」


家臣「織田をか? 」


家臣「織田の殿はうつけと呼ばれているくらいしか 」


家臣達が次々と言うと


直経「そのうつけがいかんのだ!! 」


ドォンッ!!


儂は家臣達に向けて叫んだ。


直経「眞琴様は甘すぎる!あのようなうつけを放置しておけばいずれ浅井は織田に滅ぼされるに違いない! 」


儂はそう思うが眞琴様は聞いてくれん


家臣「では遠藤殿、お主は何をする気なのだ? 」


直経「決まっているであろう!織田が小谷城にいる間に織田を討つ! 」


ババァンッ!!


家臣「お…小谷城で討つだと!?そんなことすれば眞琴様だって危ないし、すぐに首謀者がバレてしまうではないか!? 」


直経「心配無用。儂ら以外のものが織田を討ち取るのだ 」


家臣「そ…そのようなものがいるわけ… 」


直経「それがおるのだよ。入ってまいれ! 」


儂が外に向けて言うと


バキンッ!!


家臣達『ひぃっ!? 』


その者は(ふすま)を破壊して現れた。


その者とは…


勇「あ〜ぁ、やはりでかいあたしじゃこんな襖は通れないな 」


バァンッ!!


長身、巨乳の


真柄十郎左衛門勇直隆(まがら・じゅうろうざえもん・いさみ・なおたか)


五尺二寸(約175センチ)の太郎太刀を軽々と振り回す朝倉家の将であり、浅井家に匿われているものだ。


直経「真柄殿、よろしく頼みますぞ 」


勇「合点承知之助!あたしには強い仲間がいるんだ。そいつにかかれば織田なんてイチコロだよ 」


直接真柄殿が向かうと疑われるため、真柄殿が信頼する者に織田を攻めさせるわけだ。


見てろよ織田のうつけ姫!


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