エーリカの参入
剣丞視点・二条城
京に着き、将軍のいる二条城に入った俺達
そんななか、久遠は将軍に対して失礼な態度をとるが実は俺達が将軍だと思っていた人は影武者で
本物の将軍は何と!?小姓であり
その後、将軍・一葉は久遠との話を終え、俺達の前に現れた。
ちなみに俺はというと…
久遠「読者への語りは終わったか剣丞 」
剣丞「は…はぁい!? 」
ボロリッ!!
前回、久遠が話を終えた直後に俺がエーリカを押し倒すという場面を目撃され、罰として久遠にお仕置きされたのだった。
一葉「余は足利義輝。通称・一葉だ。皆、よろしく頼むぞ 」
権威なんてお構いなしに堂々とした態度をとる将軍・義輝様
剣丞達『ははぁーっ!! 』
ガバァッ!!
一葉「よい、堅苦しいのは嫌いでな 」
だけど将軍相手じゃついつい頭を下げてしまう俺達であった。
すると
ちらちらっ!
さっきから柱の陰で誰かがこちらを覗いていた。
一葉「双葉、こいつらは大丈夫だから隠れてないでこちらに来い 」
双葉「はい 」
スッ!
双葉と呼ばれる女の子は俺達の前に現れた。
あれっ?よく見たらこの子って…
一葉「紹介が遅れたな、この者は余の妹の… 」
双葉「はじめまして、足利双葉義秋と申します 」
やっぱり!この子は俺達が将軍だと思っていた女の子だ。
って、この子ってもしかして最後の足利将軍である足利義昭なの!?
一葉「双葉には余の将軍代役をやってもらっておる。おかげで余は町で暴れ放題なわけだ 」
どこぞの暴れん坊将軍だ!?
一葉「それはさておきエーリカとやら、鬼については久遠から話を聞いた。本来ならば将軍として鬼を退治する!…といいたいところだが今の余にその力はない。すまないな 」
エーリカ「いいえ!?将軍様に謝られることでは!? 」
久遠「だがエーリカよ、安心しろ!鬼は我が必ず駆逐してやる。そのために我と共に来てほしい 」
久遠の言葉にエーリカは
エーリカ「わかりました。このルイス・エーリカ・フロイス。日の本の名は明智十兵衛、久遠様に仕えさせていただきます 」
これで正式にエーリカが仲間になったわけか
あれっ?明智十兵衛って…
あーっ!?今更ながら気づいたが、もしかして明智光秀!?
あの史上最大の下克上(げこくじょう・身分の低い者が身分の高い者を打ち倒すこと)をやったと言われる戦国時代の悪人!?
本能寺で信長を殺した人物だが、実際に光秀が信長を殺したかどうかは現在でも解明されていないらしい
とにかく、これからはエーリカに気を付けないと!?
そう思う俺であったが
ズキンッ!!
剣丞「いてぇーっ!? 」
久遠「何をしとるのだ剣丞? 」
考えながら動いたため、傷が響いた俺であった。
その後、俺達は二条城を出て、次なる目的地である近江に向かったのだが
その日の夜のことだった。
エーリカ視点
ひよ子「むにゃむにゃ、剣丞様のスケベ〜 」
どうやら皆さん寝ているようですね
スッ!
私は皆さんが寝ている間にこっそり抜け出すと
化神居士「久しいなエーリカ 」
エーリカ「化神様 」
化神居士様との密会を始めました。
化神居士「予定通り織田の懐に入り込めたそうではないか、あの御方も喜んでいるだろうよ 」
エーリカ「はい。そうですね 」
化神居士「ところで奴らが向かう近江だが、そこへあやつが向かうというらしい 」
エーリカ「あやつとは? 」
私が化神居士様に聞くと
化神居士「朱天童子だ。下手すれば新田剣丞は死ぬかもしれぬな、まぁそれならそれで構わぬ、お前は巻き沿いを受けぬよう隠れておるがよい 」
エーリカ「わかりました 」
まさかあの朱天童子が向かうだなんて、あの御方はそこまで先を考えているのですか
エーリカ登場から10話が経過してようやく明智十兵衛が光秀だと気付く剣丞って一体…!?




