足利将軍との謁見
剣丞視点・二条城
何とか京都にたどり着いた俺達は足利将軍に会うため将軍の住む二条城に着いた。
そして門前にて将軍のお側衆である幽さんに誘われ、二条城に入ったのだが
久遠「…むぅっ 」
二条城に入り、待たされている間、幽さんを見た久遠は何かを感じていた。
いくら自分より胸が大きいからって嫉妬は…
久遠「け〜ん〜す〜け〜!! 」
剣丞「は…はい!?そうじゃないよね!? 」
何で久遠は俺の考えていることが読めるのだろうか!?
もしかしてテレパシー!?
久遠「そんなもの使わずともお前の考えていることくらいすぐにわかるわ! 」
成程ね!?
久遠「そうではなく、あやつ、我をご当主様と言ったであろう。我はそのようなことを一度もいっていないぞ 」
そういえばそうだな
詩乃「身なりがいいとはいえ久遠様が部下という考えだってできたはずですしね 」
つまり久遠の正体がバレているわけか
転子「どうやらあの人は押しが強いだけではなさそうですね 」
ひよ子「案外勘が鋭いのかもよ 」
剣丞「もしかして何か裏があるのかもしれないな 」
将軍に会わせるといっておきながら実は久遠の暗殺を企てているとか!?
俺達がそのような会話をしていると
幽「裏なんてあるわけないですよ 」
バァンッ!!
転子「ひぃっ!? 」
ひよ子「出たーっ!? 」
いつの間にか幽さんが部屋の中に入っていた。
剣丞「しょ…障子が開かれなかったのにどうして中へ!? 」
幽「嫌ですねぇ。女の子には色々な秘密があるのですからそんなことを聞いちゃダメですよ 」
そういうものなのだろうか!?
久遠「それより細川殿、我の正体を知ってどうする気だ。何を企んでいる 」
幽「企むだなんてとんでもない!?別に何もしませんから安心してくださいな 」
意外と策士なのかもしれないな
幽「うぅっ…!?これも貧しい将軍様のためでしてね 」
エーリカ「まぁ、それはおかわいそうに 」
エーリカが幽さんを慰めると
幽「ところで南蛮人さん 」
エーリカ「何でしょうか? 」
幽「もし金品をお持ちでしたら助けると思ってくれませんか。きっと神様からいい評価にされるでしょう 」
泣いていると思ったら甘かった!?
だが
エーリカ「わかりました。金品は持っていませんがせめて将軍家にお金が入るよう祈りましょう。アーメン! 」
ずこぉっ!!
エーリカの行動にずっこける幽さんだった。
すると
使い「将軍様が皆さんをお呼びです 」
幽「もうそんな時間でしたか、では皆さん参りましょう 」
そして俺達は将軍に会うのだが
将軍へ御目見得(おめみえ・身分の高い人に会うこと)ができるのは久遠のみということで
俺達は…
バァンッ!!
庭で平伏(へいふく・両手をつき、頭を地につけて礼をすること)するのだった。
何だか時代劇とかでよく見かけたな
この後に桜吹雪の入れ墨した将軍でも現れるのかな?
ひよ子「なかなか来ないね 」
転子「何かあったのかな? 」
もじもじっ!
久遠ももじもじしちゃって不満そうだ。
するとその時!
幽「足利義輝様のおなぁり! 」
幽さんが叫ぶと
スッ!
幕みたいなものが邪魔ではっきり姿がわからないけど誰かが来たようだ。
幽「将軍様、こちらにおられますのが長田三郎と申すもので… 」
幽さんが将軍様に話をしていると
スッ!
剣丞「えっ!? 」
さっきまで礼儀正しく座っていた久遠が突然行儀悪く座ってしまった。
幽「長田殿、将軍様の前で無礼ですぞ! 」
そうだよ!現代でいうなら一般市民が総理大臣の前であぐらをかいて座るようなものだ。
だが久遠は
久遠「たわけ(名古屋弁でアホ)、何故我が貴様なんかに礼儀正しくしなければならぬのだ 」
しょ…将軍に向かってアホだって!?
ざわざわっ!?
この出来事はさすがに俺以外の人も驚いた。
おいおい、鬼と呼ばれた史実の信長でも将軍の前では礼儀正しくしていたぞ!?
幽「たわけですと!?将軍様に向かってなんて口を!! 」
チャキッ…
思わず刀を構える幽さん
すると久遠は
久遠「我は将軍よりもそちらの小姓(こしょう・雑用係)に話がある 」
将軍ではなく小姓と話がしたいだって!?
何がしたいんだ久遠は!?
すると
?「フッ!面白い奴よ、まぁ仮に頭を下げていたら帰していたがな 」
何かを話す小姓さん
幽「か…一葉様!? 」
小姓さんの正体は…
一葉「すまなかったな、我が名は足利一葉義輝。正真正銘本物の将軍だ 」
バァンッ!!
何と!?将軍様であり
さっきまで京で暴れていた人であった。




