頓知尼さん十一休ちゃん
剣丞視点
エーリカを連れ、京へと向かう俺達
そしてついに
バァンッ!!
俺達は京にたどり着いた。
ひよ子「うわぁ〜!この間まで堺にいた気がするのにもう京に着いちゃうだなんて、さすが小説は早いですね。漫画だと次話で次の町ですよ 」
転子「ひよ、何言ってるの? 」
この時代に小説も漫画もないはずだが何故ひよ子が知ってるのだろう?
ひよ子「何だか私の頭の中に何かが流れ込んだんだよ 」
この世には摩訶不思議なこともあるものだな
剣丞「それじゃあ早速将軍のところに… 」
と思ったが
久遠「その前に食事にしよう。腹が減っては戦はできぬというからな 」
将軍への謁見より腹ごしらえかいっ!!
と、突っ込みたいところだけど
剣丞「だな♪ 」
俺も腹が減っていたため久遠に賛同するのだった。
そして饅頭屋の前に着いた俺達であったが
?「店主、饅頭は一個いくらだい? 」
どうやら先客がいたようだ。
店主「へい、小さい饅頭が一個十文、大きい饅頭は一個二十文になります 」
?「なら小さい饅頭をおくれ! 」
店主「はいはい 」
スッ!
傘を被った客は十文払い、饅頭を購入した。
?「こんなに小さかったとは!?やっぱり大きいのに代えてくれ 」
店主「はいはい 」
スッ!
店主は小さい饅頭を受け取り、客に大きい饅頭を渡すのだが
?「ありがとう 」
サッ…
何と!?客は代金を払わずに去ろうとしていた。
店主「ちょ…ちょっとお客さん!饅頭代をくださいな!? 」
慌てた店主は饅頭代を請求しようとするが
?「何をいってるのですか?十文の饅頭を買い、その十文の饅頭を返して二十文の饅頭を買ったんです。つまり代金は払ったわけじゃないですか 」
店主「?。あっ!そうでしたな 」
?「人間だれでもうっかりすることはあるものです。それではさよならです 」
スッ!
そして客はそのまま去っていったのだが
ひよ子「?。どういう意味なんですか? 」
詩乃「つまりですね… 」
その一部始終を見ていた俺達であったが
剣丞「泥棒だぁーっ!? 」
バァンッ!!
そう、いまの行動はあきらかな犯罪である。
読者は真似しないでね
久遠「エーリカ、我らであやつを追うからお前は残っていてくれ! 」
エーリカ「は…はい!? 」
ダダッ!!
エーリカを饅頭屋に残し、泥棒を追いかける俺達
それから数分後
?「ぱくぱくっ!おいしかったです♪ 」
饅頭泥棒を見つけたのだが既に饅頭は食われ終わったあとであった。
久遠「こら饅頭泥棒! 」
?「うわっ!?何ですかいきなり!? 」
剣丞「あんたが饅頭を泥棒していたのを見ていたんだよ! 」
転子「早く店主のところにいきますよ! 」
饅頭泥棒を囲む俺達であったが
?「も…申し訳ない。拙憎、腹が減っていたのでついとんちを使ってしまったのです!? 」
拙憎?とんち?まさかこの人って!?…
ちょっと待て!!あの人は戦国時代出身じゃないだろう!!
いくら小説は何でもありだからってさすがにダメだろ!?
すると
十一休「申し遅れました。拙憎は十一休と申します。安国寺にて尼をしております 」
じゅ…十一休ときましたか!?
ひよ子「何でそんな変な名前なの? 」
十一休「初代一休である周建様から数えて私が十一代目ですので 」
そういうことか
詩乃「周建様といえば頓知(その場に応じて即座に出る知恵)で有名な御方ですね 」
久遠「ほぉ、そんなに有名なのか 」
転子「よかったら一問出してくれませんか? 」
十一休「一問くらいなら大丈夫でしょう 」
そして十一休による頓知問答が繰り出されたのだった。
十一休「汝らに問う。朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足になるものはいかに? 」
久遠「そんなものがあるのか!? 」
詩乃「えぇと!? 」
難題に悩むみんな
剣丞「フフッ!俺はその答えを知ってるぜ 」
未来人をなめるなよ!
十一休「何ですと!? 」
久遠「さすがは剣丞だな 」
ひよ子「いつもおっぱいについて考えてるわけじゃないんですね! 」
一言多いっての!
この問題は読者なら誰でも知ってるスフィンクスの謎々と同じだからな
剣丞「答えは… 」
ごくりっ!?
剣丞「エリマキトカゲだ!! 」
ババァーンッ!!
卵から生まれたら四本足、そして時には二本足で駆け抜け、尾を垂らせば三本足になる!
自信満々に答える俺であったが
十一休「違います 」
剣丞「えぇっ!? 」
違うの!?
ひよ子「何だか最近のお頭ったら天の御遣いが自称のような感じがしますね 」
剣丞「自称じゃない!俺はホントに天の御遣いなの!! 」
詩乃「そもそも『えりまきとかげ』って何ですか? 」
そうか!オーストラリアにいる動物を日本人が知るはずがない!?
そんな俺を無視して
十一休「答えは人間です。赤ちゃんで四本足、立つようになって二本足、老人になって杖をつくから三本足というわけです 」
久遠「成程! 」
転子「そんな答えでしたか!? 」
十一休による頓知問答は終わった
十一休「それでは拙憎はこれで失礼しますが、よかったらあなた方も来ますか? 」
久遠「どこへ行くかわからぬがついていってもいいのか! 」
十一休「えぇ、人数が多ければ解きやすそうですし 」
解きやすい?何をだ?
ひよ子「いきましょうよ久遠様! 」
久遠「うむ、では十一休についていこうではないか 」
そして俺達は十一休に同行することになったのだが
この時はすっかり忘れていた。
エーリカ「お饅頭いかかですか! 」
エーリカを饅頭屋に残し、そのエーリカが売り子をしていることを
オリキャラ紹介
十一休
一休から数えて十一代目の頓知尼さん。体格は小柄で頭も坊主だが実はカツラ。時には頓知を悪事に使うこともある




