再戦!剣丞VS鬼
剣丞視点・宗久の屋敷
南蛮人と貿易するため堺にやって来た俺達
そして教会でエーリカと出会い、通訳として協力してもらうもなかなかうまくいかず
最後の手段として宗久の屋敷へ行き、何とか南蛮人を紹介してもらうことに成功するのだった。
その日の夜、もう日も沈んだので今日は宗久の屋敷に泊まることになったのだが
久遠「う〜ん、むにゃむにゃっ 」
剣丞「まったく、飲み過ぎなんだから 」
酔い潰れた久遠を部屋まで連れていき、寝かした俺
スッ…
そして俺はそのまま去ろうとするが
久遠「剣丞〜、むにゃむにゃっ 」
はらりっ!
酔って着崩れ、肌が露出した久遠を見た瞬間、俺の中に悪意が芽生えた。
それは…
剣丞「お…俺と久遠は一応夫婦なんだし、おっぱいくらい触ってもいいよな 」
乳揉みである。
スッ…
そして、いざ久遠のおっぱいを揉もうとしたその時
ボンッ!
天使剣丞「やめなさい! 」
悪魔剣丞「やっちまえ! 」
俺の中に天使と悪魔が現れた。
天使剣丞「夫婦だからっておっぱい揉むのは間違っているでしょう!主人公ならば大人しく去りなさい 」
悪魔剣丞「何を言いやがる!男は一度くらいはおっぱい揉みたいもんなんだよ! 」
俺の中で口論する天使と悪魔
悪魔剣丞「一刀伯父さんだって義姉さん達のおっぱいを隙あらば揉んでたじゃねぇか! 」
天使剣丞「その後、伯父さんはボコボコにされただろ! 」
未だに口論を続ける天使と悪魔
天使剣丞「どうせ揉んだところで誰かが入ってきてボコられるというオチが待っているんだからやめなさい! 」
すると
悪魔剣丞「じゃあ聞くが、この場を逃したら次におっぱいが揉めるのは何時なんだよ! 」
天使剣丞「うっ!? 」
悪魔剣丞「この時を逃したら次におっぱいが揉めるのは一年、十年、もしくはもう一生ないかもしれないんだぞ! 」
天使剣丞「そ…そうかもしれないな!? 」
悩みだす天使の俺
そして
ボンッ!
悪魔(元天使)剣丞「やっぱり揉んじまえ! 」
悪魔剣丞「その通りだ! 」
天使の俺が悪魔に変わってしまった。
こうなってはもう誰も俺を止められない!
どうせこの後、久遠が目覚めておっぱい揉めずにボコられるのなら
剣丞「俺はおっぱい揉んでからボコられるを選ぶ! 」
バッ!
そして俺の手が久遠のおっぱい目掛けて襲いかかったその時!
ドッシィーンッ!!
剣丞「何の音だ!? 」
ガラッ!
外から音が聞こえ、俺が障子を開けてみるとそこには…
ギャシャーーッ!!
ギャシャーーッ!!
バァンッ!!
以前遭遇した鬼がいた。
しかも今回は一匹ではなく二匹であった。
そして鬼に対して俺は…
剣丞「ちょっと!何でこういう時に現れるんだよ!空気読めよな!! 」
鬼に対して説教する俺
ギャシャッ?
ギャシャシャッ?
鬼は何で怒られなきゃならないんだというような感じを思っていたが
ギャシャーーッ!!
ギャシャーーッ!!
バッ!
すぐに気持ちを切り替えて襲いかかってきた。
剣丞「フッ!この間の俺とは違うってところを見せてやるぜ! 」
スッ…
俺は万が一のためにと用意してきた刀に触れようとするが
ぴたっ!!
触れる寸前で手が止まってしまった。
剣丞「そういえばどうすりゃ刀が光るんだっけ!? 」
俺の持つ刀が光った時、硬い鬼の体を切り裂く力があるのだが
以前の斎藤飛騨との戦いの際には刀は光らなかった。
と、俺が考えている間に
ギャシャーーッ!!
バッ!
剣丞「うおっ!? 」
ガキィンッ!!
鬼が俺に攻撃を繰り出したが、俺は何とか鬼の攻撃を刀で受けきったのだった。
あ…危なかった!?あんなのまともに食らってたら俺の体が軽く切り裂かれてたな!?
こうなったらみんなを呼びに戻ろうかとも思ったのだが
ギャシャーーッ!!
ズズッ!!
剣丞「あぁっ!? 」
もう一体の鬼が久遠が眠る部屋に向かっていったのだ!
サッ!
そして俺の前にはもう一体の鬼が
つまり目の前の鬼を何とかしないと久遠を助けにいくことができないのだ。
ギャシャーーッ!!
俺の前にいる鬼が俺目掛けて襲いかかってくる
このまま黙って久遠が襲われるくらいならば…
ジャキンッ!!
俺は刀を抜くと
剣丞「こんな時に光らなかったら承知しねぇぞ!! 」
バッ!
鬼に向かい、斬りつけようとした
するとその時だ!
パアァーッ!!
俺が知らない間に刀が光ると
剣丞「おりゃーっ!! 」
ブォンッ!!
鬼目掛けて光る刀を振るい
ズバァンッ!!
ギャシャーーッ!?
シュウゥッ…!!
斬りつけられた鬼は煙を出して消えたのだった。
剣丞「やった! 」
喜ぶ俺であったが
シュッ!
剣丞「えっ? 」
ドカァッ!!
剣丞「がはぁっ!? 」
ギャシャシャッ!!
いつの間にかもう一体の鬼が俺目掛けて蹴りを繰り出し、一体倒したことで油断した俺は避けることもできずに食らってしまったのだった。
剣丞「げほっ!? 」
いてぇ!?
どうやら今の一撃で骨を数本折られてしまったようだな
ギャシャシャッ!!
ズンズンッ!!
そんな俺に鬼は構わず向かってくる
もはやこれまでか!?
と、思ったその時!
?「そこまでです 」
誰かの声が聞こえると
すたっ!!
暗くてよく見えないが、誰かが鬼の背に乗り
ズブシュッ!!
ギャシャーーッ!?
鬼を突き刺してしまった。
シュウゥッ…!!
すたっ!
鬼を突き刺した誰かは消えゆく鬼から降りると
?「アーメン! 」
シュシュッ!
手で十字を描いた。
この作法ってまさか!?
パァッ!
そして月明かりがその人物を照らした。
その人物は…
剣丞「エーリカ!? 」
バァンッ!!
思った通りエーリカであった。
あの十字は宣教師くらいしかしないもんな
スッ…
そしてエーリカは俺に近づくと
ガシッ!!
エーリカ「剣丞様、おみごとでした! 」
剣丞「えっ!? 」
いきなりエーリカは俺の手を握ってきた。
エーリカ「まさか私以外で鬼を斬りつけられる人物がいるだなんて、遥遥この地にやって来たかいがありました 」
ギュムッ!
俺の手を握りながら接触してくるエーリカ
そ…そんなにくっついたらおっぱいが当たって…
と、その時!
久遠「う〜ん、もう朝なのか? 」
ガラッ!
あんな騒ぎがありながら、ようやく目覚める久遠
だがそんな久遠の目の前では
剣丞「えっ!? 」
エーリカ「あらあら 」
バァンッ!!
エーリカのおっぱいが当たり、顔を赤くする俺が久遠の目に入った。
こ…これはまずいことが起こるのでは!?
まるで一刀伯父さんが他の義姉さん達とイチャイチャしてるところへ愛紗姉さんや蓮華姉さんと遭遇したような感じだ。
そして…
久遠「剣丞の浮気者ーっ!! 」
ブォンッ!!
剣丞「どわぁーっ!?違うってば!? 」
俺は怒りながら刀を振るう久遠から夜通しで逃げ回るのだった。




