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伯父、甥、二代で外史世界へ

剣丞(けんすけ)視点


俺の名は新田剣丞(にった・けんすけ)、十七歳


十年前に両親が亡くなった俺は伯父(おじ)である一刀伯父さんに妹と共に引き取られ、それから十年の月日が流れたある日


倉の整理をしていた俺がある刀を手にした瞬間、俺は光に包まれ、目を覚ましてみると


バンッ!!


俺の上に一人の女の子がいて


更に…


?「剣丞、我の婿(むこ)になれ 」


いきなりその女の子に婿になれと言われたのだった。


えっ!?何だよこの展開は!?


これまでにも女の子達から見つめられたことは何度かあったけどさすがに求婚されたのは初めてだぞ!?


落ち着いて回りを見てみると


スッ!


あきらかにそこは倉ではなく、一刀伯父さんの家でもなかった。


もしかしてここは…


剣丞「外史の世界って奴か!? 」


それが俺がこの世界にやって来て初めて言った台詞であった。


ちなみに何故俺が外史の世界について知っているかというと


実は以前にも一刀伯父さんが外史の世界に行った話を聞いていたからだ。


その時は三国志の時代だったらしいけど、あきらかにここは三国志とは違う時代だな


ここで話は一旦、十年前に遡る。


十年前、両親が亡くなってから数日のこと


ブロローッ!!


ガチャッ!


一刀「ほら、家に着いたぞ 」


俺達兄妹は一刀伯父さんの家に車で着いたのだが


幼い剣丞「うっぷ!?伯父さん、ちょっと運転荒いよ!? 」


伯父さんの運転があまりに荒かったため、俺はすっかり酔ってしまっていた。


こんなことなら妹のように寝ていればよかったぜ


一刀「悪い悪い!?どうも馬での移動が慣れてしまったから車はどうも苦手になってしまってな 」



伯父さんって牧場とか経営していたっけ?


この時の俺はそう思っていた。


一刀「まぁ自分の家だと思ってゆっくりしてくれ♪ただいま〜! 」


ガチャッ!


伯父さんが扉を開くと


スッ!


愛紗「お帰りなさいませ、ご主人様 」


バンッ!!


着物を着た黒髪で髪の長いお姉さんが現れた。


この人誰だろう?


と、俺がお姉さんを見つめていると


愛紗「おや、そちらは… 」


お姉さんは俺と妹を見た瞬間


愛紗「ご主人様 」


一刀「んっ? 」


ジャキンッ!!


どこから取り出したのか?お姉さんは偃月刀を構え


愛紗「私達がいながら、どこで子供を作ったんですかーっ!! 」


ブォンッ!!


一刀「のわぁっ!? 」


偃月刀を振りながら伯父さんに迫ってきた。


一刀「あ…愛紗、落ち着いてくれ!?二人は俺の子じゃない!? 」


愛紗「子じゃないですって!!認知しない気ですかーっ!! 」


説明する伯父さんだが逆に火をつけてしまったようだ。


すると


ガラッ!


桃香「ご主人様、帰ってきたの! 」


鈴々「お兄ちゃん、お帰りなのだ! 」


家から桃色の髪をしたお姉さんと赤い髪をした小さな女の子が現れた。


スッ!


そして二人は俺と妹を見ると


桃香「ご主人様!一体誰の子ですか!! 」


鈴々「にゃははっ♪お兄ちゃんはせっそー無しなのだ♪ 」


一人は笑ってるけど何だかややこしくなりそうだな


一刀「頼むから少しは俺の話を聞いてくれーっ!! 」


伯父さんのこの叫びが通じたのか、みんなは伯父さんの話を聞いてみることにした。


桃香「成程ね。そんな理由があったんだね 」


愛紗「それなら早く言ってくださいよ 」


一刀「いや、言う前に襲ってきたでしょ!? 」


誰も伯父さんの突っ込みを聞いていなかった。


鈴々「じゃあ二人はお兄ちゃんの(おい)っ子と(めい)っ子で、鈴々はお姉ちゃんになったわけか、憧れたお姉ちゃんになれて鈴々は嬉しいのだ♪ 」


こんな小柄な人がお姉さんってのは驚きだけどね


一刀「じゃあ改めて自分の家だと思ってゆっくりしてくれ 」


そして俺達はようやく家に入ったわけだが


朱里「お帰りなさいご主人様 」


星「主よ、ようやくお帰りのようですな 」


翠「あんまり待たせんなよなご主人様 」



ずらずらっ!!


家の中から次々と女の人が現れた。


愛紗「いい忘れていたが、お前達の伯父は我々を含めて52人の嫁を持っているから覚悟するようにな 」


ご…52人の嫁!?


つまり姉さんが52人ってこと!?


そういえばニュースで最大級の一夫多妻の男がいたって聞いたけど、あれって一刀伯父さんのこと!?


驚きながらも俺は伯父さんを受け入れることにした。


そしてその後、伯父さんから外史の世界での話を聞き


俺は姉さん達から剣術、武術、知略を学んだ。


んでもって現在に至るというわけだが


…ん、ちょっと待て!


剣丞「そういえばあんた何者だ?何で俺の名前を知ってるんだ!? 」


俺は二つの最大の謎を聞いてみることにした。


?「剣丞は色々聞いてくる男だな、それはそうとその答えだが、お前の懐を探っていたらこんなものを見つけてな 」


スッ!


女の子は一つの手帳を向けてきた。


ってそれは俺の生徒手帳!?


『フランチェスカ学園高等部二年・新田剣丞』


?「しかしすごい絵師がいたものだな、こんなにそっくりな絵は初めて見たぞ!? 」


いや、それは絵じゃなくて写真だからさ


ってことはこの世界は写真がない時代ってわけか


?「そうそう、我の名だが… 」


?「我の名は織田久遠(くおん)信長だ 」



へぇ、織田信長ねぇ


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・



って信長!?


ここは戦国時代の外史ってわけぇーっ!?

ちなみに剣丞にとって恋姫達は姉さんというより伯母さん(オバサン)なわけですが


それを言うと一部の恋姫達に何だか殺されそうなため、お姉さんとなっています

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