さらば、新田剣丞…
剣丞視点
関ヶ原の戦い
俺達日ノ本連合と鬼軍の戦いは熾烈を極め
そしてついに…
剣丞・三極魂・久遠『金剛覇王無双斬!! 』
ズッバアァーーンッ!!
大六天魔王・覇王魂「がっはあぁーーっ!? 」
ボッキイィーンッ!!
久遠と力を合わせた俺は大六天魔王に一撃を食らわせ、角を折ったのだった。
久遠「やったな剣丞 」
剣丞・三極魂「あぁ 」
これで大六天魔王は倒れ、戦いは終わった。
戦っていた俺達や見ていたみんながそう思っていたその時だった。
大六天魔王・覇王魂「まだだ… 」
大六天魔王が呟いた言葉を聞いた俺は
どんっ!!
久遠「け…剣丞!? 」
何やら嫌な予感を感じ、久遠を突き飛ばした。
その直後
大六天魔王・覇王魂「我はまだ滅びぬ!! 」
ガシィッ!!
大六天魔王は俺にしがみついてきた。
剣丞・三極魂「は…離しやがれこの野郎!! 」
しがみつくなら女の子がいいのに
大六天魔王・覇王魂「新田剣丞、我が角を折ったことはさすがだと褒めてやろう 」
お前なんかに褒められても嬉しくないっての!!
大六天魔王・覇王魂「だが同時に愚かでもある 」
なにっ!!一体どういうことだ!?
大六天魔王・覇王魂「鬼の角は確かに鬼の弱点でもある。折られれば我とて死ぬ!だが同時に妖力の源であり、折られた直後に自身の妖力が溢れ爆発する 」
えっ!?それじゃあまさか!?
大六天魔王・覇王魂「我は一人では死なぬ!貴様もろとも死んでやる!! 」
野郎!俺と共に死のうってのかよ!?
大六天魔王・覇王魂「逃げても無駄だぞ人間共よ!我が妖力ならばこの場から広範囲にまで被害が及ぶであろう!あと10秒で貴様ら人間は滅ぶのだ!! 」
ビイイィーーンッ!!
大六天魔王の言葉は関ヶ原全体に響き渡った。
だが俺は
剣丞・三極魂「そうかよ大六天魔王、そんなに俺と共に死にたけりゃ望み通りにしてやるよ 」
久遠「剣丞、何を… 」
大六天魔王・覇王魂「ほぉ、何をしても無駄だと知って観念したようだな新田剣丞 」
剣丞・三極魂「あぁ、ただし死ぬのは俺とお前だけだ!! 」
そして次の瞬間!!
ドッコオォーーンッ!!
大六天魔王・覇王魂「なっ!? 」
俺は地に向けて気を放ち、大六天魔王ごと空へ向かっていった。
久遠「け…剣丞ーっ!! 」
久遠が空にいる俺に向かって叫ぶが
剣丞・三極魂「悪いな久遠、みんな、先にあの世で待ってるぜ 」
と皆に言い残し
ドッカァーーンッ!!
大六天魔王と共に爆発したのだった。
語り手視点
一葉「そ…そんな!? 」
美空「う…嘘でしょ!? 」
光璃「ぜ…絶対に悪い夢を見てる!? 」
ひよ子「お…お頭!? 」
新田剣丞は大六天魔王と共に空高く爆発した。
誰もが受け入れたくない現実であった。
久遠「け…剣丞、この世を救うために我を残して先に死ぬだと…たわけっ!!それで我が喜ぶと思ったか!!どうせ滅ぶなら共に死にたかったわ!! 」
今は亡き剣丞に対して涙を流しながら叫びまくる久遠
するとその時!
?「たわけっはひどいんじゃないか? 」
久遠「! 」
誰かが久遠に対して話してきた。
その声に聞き覚えがあった久遠はそちらを見てみると
久遠「け…剣丞!? 」
バァンッ!!
何と!?そこにはさっき亡くなったはずの剣丞がいたのだった。
壬月「こ…儒子の幽霊か!? 」
麦穂「足もあるようですからそれはありえないでしょう!? 」
確かに幽霊ではなかった。
だが剣丞の両隣には剣丞を挟むように
貂蝉「間に合ってよかったわん♪ 」
卑弥呼「間一髪でござった 」
バァンッ!!
筋肉ダルマの貂蝉と卑弥呼がおり
間近で見てしまった久遠は
久遠「ば…化け物…!? 」
バッタァーンッ!!
剣丞「久遠!? 」
驚きのあまり気を失ってしまうのだった。
剣丞「しっかりしろ!?目を覚ませ!? 」
久遠「う〜ん…!? 」




