激戦決着!惚れた女の力
剣丞視点
自分の最強形態である三極魂に魂合共鳴した俺は覇王と化した大六天魔王に挑むものの
大六天魔王が繰り出した秘技・鬼甲闘衣によって俺はボロボロにされ、右腕をねじ折られてしまう
だが俺は少しでも反撃しようと大六天魔王の額に頭突きを食らわしたその時!大六天魔王は痛がったのだった。
剣丞・三極魂「もしかして…!? 」
俺は何故大六天魔王が頭突き程度で痛がるのか、その理由がわかった。
それは…
さっき俺が大六天魔王に頭突きを食らわした場所
正確には額ではなく角だ。
そして鬼の角は頭蓋骨の一部が出てきたものだと聞いたことがある。
つまり鬼にとって角を強打することは頭蓋骨を強打するのと同じだ。
意外なところで大六天魔王攻略法を見つけた俺であったが
大六天魔王・覇王魂「貴様の考えていることはわかる。確かに鬼にとって角は弱点であり、妖力の源。折られでもすれば我とて命はないだろう 」
こいつ、自分から弱点を暴露しやがって
大六天魔王・覇王魂「だが先程の不意打ち等、我には二度と通じぬ!そして我の角を折るには貴様ならば気を込めた刀を振れば折ることは可能だろう。だが、果たして今の貴様にそれができるかな? 」
大六天魔王が負け惜しみを言っていると思って馬鹿にする俺だが
ズキィンッ!!
剣丞・三極魂「いてぇっ!? 」
右腕に激痛が走った。
しまった!?
今の俺は利き腕を折られて満足に刀が握れないのだ。
大六天魔王・覇王魂「刀を握れぬ貴様を殺せる好機を我が放っておくわけがなかろう 」
スッ…
大六天魔王は構えると
大六天魔王・覇王魂「無限・地獄覇道!! 」
ゴゴゴゴゴッ!!
物凄い気を溜め出した。
大六天魔王・覇王魂「この技を食らって死ぬがよい!! 」
くそっ!!折角大六天魔王を倒せるかもしれないって時に腕が使えないだなんて!?
剣丞・三極魂「ちくしょうっ!! 」
仕方がないので威力は劣るだろうが利き腕とは逆の腕で刀を握ろうとしたその時!
スッ!
誰かが俺の手に刀を握らせた。
その誰かとは…
久遠「共に戦おうぞ剣丞 」
剣丞・三極魂「く…久遠!? 」
久遠であった。
剣丞・三極魂「何を言ってんだ!!このままいたら久遠まで死んでしまうから早く逃げろ!! 」
俺は久遠に離れるよう言うが
久遠「たわけ者!!たとえ我が生き残っても剣丞、お前がいなければ意味がないのだ 」
剣丞・三極魂「く…久遠… 」
久遠は離れようとしなかった。
久遠の決意を聞いた俺は
剣丞・三極魂「わかったぜ久遠!共に行こうぜ!! 」
久遠「あぁ、我らは生きるも死ぬも一緒だ! 」
共に大六天魔王に挑むことにした。
大六天魔王・覇王魂「その女共々あの世に行くがよい!! 」
ゴゴゴオォーーッ!!
大六天魔王は俺達目掛けて攻撃を放ってきた。
剣丞・三極魂「いくぜ久遠!! 」
久遠「あぁっ!! 」
ガシッ!!
久遠は俺の右腕に刀を握らせると
バシュシューーッ!!
俺に久遠の気が流れ
剣丞・三極魂・久遠『ハアァーッ!! 』
バッ!!
刀を突き出すような構えで大六天魔王に向かっていった。
すると
バチバチイィーーッ!!
大六天魔王・覇王魂「なにぃっ!? 」
何と!?俺達は大六天魔王が攻撃を放つなか、攻撃を突き消しながら大六天魔王目掛けて向かっていった。
大六天魔王・覇王魂「馬鹿な!?たかが人間一人が加わったところで何故それほどの力が出せる!? 」
驚く大六天魔王であったが俺は
剣丞・三極魂「久遠は単なる人間じゃねぇ!!俺の惚れた女なんだよ!! 」
大六天魔王に向かって叫び
剣丞・三極魂・久遠『ハアァーッ!! 』
バシュンッ!!
大六天魔王・覇王魂「なっ!? 」
俺達は攻撃を打ち消し、大六天魔王の前にたどり着くと
剣丞・三極魂「これで終わりだ大六天魔王! 」
ゴオォッ!!
剣丞・三極魂・久遠『金剛覇王無双斬!! 』
ズッバアァーーンッ!!
大六天魔王・覇王魂「がっはあぁーーっ!? 」
ボッキイィーンッ!!
大六天魔王に一撃を食らわせ、角を折ったのだった。




