最悪の事態!?美由鬼魂あらわる！
久遠視点
鬼軍との最終決戦である関ヶ原にて鬼軍と戦う我ら日ノ本連合
ところが敵の将軍格である五鬼が戦場に現れ、剣丞も一度倒したという余裕から我が陣営の前に現れた朱天童子に窮地に陥ってしまう
だが壬月達仲間の手を借り、朱天童子を撃破して安心し、気がゆるんだその時！
朱天童子から美由鬼が飛び出し
美由鬼「魂合共鳴！ 」
ジャキンッ!!
化身居士から預かったという札の力を使い
剣丞・美由鬼魂「魂合共鳴・美由鬼魂！ 」
剣丞は敵軍である美由鬼と魂合共鳴してしまったのだった。
麦穂「そ…そんな!? 」
壬月「あれが儒子なのか!? 」
皆が剣丞の姿を見て驚いている
それもそのはず今の剣丞の姿は我らのような魂合共鳴形態と違い、まるで鬼の鎧を纏ったような姿をしているのだから
しかし今の剣丞に自分の意識はあるのだろうか？
我がそう思っていると
剣丞・美由鬼魂「う〜ん… 」
剣丞は目を覚まし
剣丞・美由鬼魂「あれっ？どうしちゃったんだ俺は？ 」
言葉を発してきた。
ひよ子「お頭！よかった。無事だったんですね 」
剣丞の意識が無事だとわかったひよが剣丞に近づいていく
剣丞・美由鬼魂「あぁ、心配かけたな皆！ 」
バッ！
そして剣丞は手を広げ、ひよを抱き締めようとしたその時！
麦穂「危ないです!! 」
ドンッ!!
ひよ子「うわっ!? 」
横から飛び出した麦穂がひよを突き飛ばしたその時だ！
ズバァッ!!
麦穂「がっ!? 」
剣丞・美由鬼魂「ちっ！ 」
何と!?剣丞が麦穂を刀で切りつけたのだ。
剣丞・美由鬼魂「一人殺せるところを邪魔しやがって、代わりにお前を殺してやる！ 」
スッ！
そして剣丞が倒れている麦穂にとどめを刺そうとしたその時
壬月「儒子、きっさまぁーっ!! 」
ブォンッ!!
剣丞・美由鬼魂「おっと 」
サッ！
麦穂を切りつけられた怒りで飛び出していった壬月の攻撃を剣丞が避けると
壬月「麦穂、しっかりしろ!! 」
壬月は麦穂を抱き起こした。
麦穂「うぅっ…!? 」
壬月「よかった!?意識はあるようだな 」
麦穂が生きていることにほっと安心する壬月であった。
剣丞・美由鬼魂「ちょっと〜！オバサン、なに邪魔してくれちゃってるの〜！マジでウザいんですけど〜！ 」
この口調
まさか
久遠「貴様、剣丞ではないな！ 」
我が剣丞に聞くと
剣丞・美由鬼魂「もうバレちゃった？これじゃあもう不意討ち無理じゃん 」
やはり剣丞ではなかったか
剣丞・美由鬼魂「あんたは初対面だったね、あたしは五鬼の一角の美由鬼。悪いけど、この新田剣丞の体はあたしが乗っ取っちゃってるんでそこんとこよろしく〜♪ 」
な…何だと!?
ひよ子「な…何故鬼がお頭と魂合共鳴を!? 」
剣丞・美由鬼魂「化身が用意した札のおかげで難なく魂合共鳴できちゃったのよ。そして更に札の力で新田剣丞の意識を封じてあたしが表に出られるようになったわけよ 」
何だと!?
そういえば我も剣丞と初めて魂合共鳴した際、我の意識があったな
剣丞・美由鬼魂「はい。それじゃあそういうわけで 」
スッ！
剣丞は我らに刀を向けると
剣丞・美由鬼魂「あんたら全員殺させてもらうんでそこんとこよろしくね 」
我らを全滅させると言ってきたのだった。
