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一時的な休息

剣丞視点


俺は一体どうなったんだ?


覚えているのは突然鬼のような怪物が現れ、俺は久遠を守るために怪我をし、その後に現れたひよところも救うために俺は鬼に向かっていき、光り輝いた刀で鬼の腕を切り裂いたが途中で気を失った。


ここまでは覚えてるがその後どうなった?


しかしやけに辺りが暗いかと思ったらどうやら俺が目を閉じているかららしいな


パチリッ!


剣丞「うぅん… 」


俺は閉じていた目を開くと


そこには


転子「あっ!お頭がようやく起きたよ! 」


ひよ子「えっ!? 」


驚いているひよところがいた。


辺りを見てみるとどうやらここは俺の部屋らしい


ひよ子「じゃあ、お頭は私が見てるからころちゃんは久遠様を呼んできて! 」


転子「うん。わかった! 」


ダダッ!!


そしてころが部屋から出ていくと


ぐすっ!!


ひよ子「うわぁーんっ!!お頭が目を覚ましてよかったよ〜!! 」


いきなりひよが盛大に泣き出した。


ひよ子「お頭ったらあれから丸一日寝ちゃって目覚めないもんだからてっきり死んだのかもと思っちゃったじゃないですか〜!! 」


俺って丸一日眠ってたのか!?


っていうか、人を勝手に殺すな!


と、俺がひよに文句を言おうとすると


どたたんっ!!


廊下の方から物凄い音が聞こえ


ガランッ!!


障子が勢いよく開かれると


久遠「剣丞!? 」


剣丞「久遠!? 」


そこには久遠がいた。


よかった。無事だったようだな


すると


久遠「剣丞〜っ! 」


ダッ!


俺の方に向かってくる久遠


サッ!


俺は向かってくる久遠を受け止めようと構えるのだが


久遠「…の馬鹿者ーっ!! 」


バチコォーンッ!!☆ミ


剣丞「ぐふぅっ!? 」


まさかの平手打ちを食らってしまった。


久遠「この馬鹿者!我を守るためとはいえ何でお前が危ない目に遭わねばならぬのだ!今度そのようなことをすれば許さぬからな! 」


パシパシンッ!!


その後も久遠から頬に平手打ちを食らいまくる俺


転子「久遠様!?それ以上やったらお頭が死んじゃいますよ!? 」


久遠「えっ…あーっ!? 」


バァンッ!!


何とかころが止めてくれたものの、既に俺の顔は頬袋にものをつめたハムスターのような顔になっていた。


ひよ子「ぷっ!お頭ったら面白い顔ですね♪ 」


笑うな!


久遠「ま…まぁ我を助ける時の剣丞はかっこよかったし、これくらいにしてやる。だが次からは無茶するなよ 」


剣丞「久遠… 」


そうだよな、確かに少しばかり無茶をしたらしい


久遠を救うためとはいえ単身で鬼に向かっていくだなんて馬鹿げてるだろうさ


今度からは少し自重しよう


久遠を心配させないために!


ところであれから一体どうなったんだ?


すると


?「ちょっと久遠!そんなに慌てて何があったのよ! 」


タタタッ!!


誰かがこの部屋に来ようとしていた


声からして壬月さんや麦穂さんじゃないな


誰だろう?


久遠「すまなかったな結菜! 」


結菜?誰だそりゃ?


転子「久遠様のお嫁様だそうです 」


剣丞「あ〜、久遠の嫁ね…ってえぇーっ!! 」


久遠の嫁という言葉に俺は驚いた。


だって久遠はどう見ても女の子だ。


それなのに嫁って!?


もしかして久遠って華琳姉さんのように女の子好きなのか!?


転子「あのぅお頭、何を考えているかはわかりませんが嫁というのは親友を意味するんですよ!? 」


この時、俺の耳にころの話は入ってこなかった。


いやいや、よく考えてみろ!


織田信長の妻ったら美濃のマムシと呼ばれた斎藤道三の娘で確か名前は濃姫、もしくは帰蝶(きちょう)だったよな


んでもって濃姫を思い出したついでに一刀伯父さんから聞いた話がある。


一刀「剣丞、別の世界に行くことになったらその世界での美女に気を付けろ 」


幼い剣丞「何で? 」


一刀「剣丞は貂蝉と卑弥呼を知っているよな 」


幼い剣丞「うん!董卓と呂布が奪い合ったほどの美女である貂蝉と邪馬台国の女王の卑弥呼だよね。それがどうかしたの? 」


一刀「その貂蝉と卑弥呼は別の世界では筋肉だるまの変人なんだ!? 」


幼い剣丞「えぇっ!? 」


更に話を思い出してみると


時代劇に登場する忍者美女・かげろうお銀も別世界ではじごろう銀次という変人になっているらしい


ということはもしかして濃姫も筋肉だるまの変人なのか!?


ごくりっ!!


俺は唾を飲み込みながら濃姫が出てくるのを待っていると


バッ!


結菜「もう久遠ったら! 」


何と!?現れたのは変人でもなければ筋肉だるまでもない美女であった。


剣丞「あ〜っ、よかった!? 」


筋肉だるまと出会った一刀伯父さんは運がなかったんだな


ごめんね伯父さん


すると


結菜「ちょっと!あんたがついていながら久遠を危険な目に遭わせるだなんて何してるのよ! 」


ずいっ!!


いきなり俺に詰め寄る濃姫さん


久遠「結菜、剣丞がいたから我は無事ですんだのだぞ!? 」


結菜「剣丞?あんたが天の御遣いとかいう… 」


剣丞「そ…そうだけど 」


やっぱり天の御遣いという肩書きは重要だな


天の御遣いに敬意をふるってくるのかと思いきや


結菜「フンッ!他のみんなはあんたを認めたらしいけど私は簡単には認めないからな! 」


サッ!


そう言うと濃姫さんは去っていった。


天の御遣いはみんなから大事にされるかと思ったけど、なかにはこういう人もいるんだな


だが、俺がみんなと団欒している頃



化神視点・謎の空間


私の名は化神居士(かしんこじ)


本日は新田剣丞のことをあの御方にお話しに来た。


すると


?「ほぅ、あいつ以外に鬼を切り裂くことができる人間がいるだと 」


化神居士「はい。そやつはあの北郷一刀の甥だそうでございます 」


?「そんなことは別にどうでもいいが 」


あの御方は暫し考えると


?「面白い!新田剣丞か、俺の退屈しのぎにはちょうどいいかもしれねぇなぁ 」


相変わらずな御方だな


?「化神!必要とならば鬼を存分に使って新田剣丞を苦しめろ! 」


化神居士「わかりました 」


やれやれ、ここから先はどうなってしまうのやら


次話より新たな展開が始まります

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