日ノ本連合団結!
剣丞視点
鬼軍からの宣戦布告を受け、日本に生きる武将達は連合を組み、日ノ本連合軍としてまとまることになった。
のだが…
久遠「剣丞は我のものだ! 」
美空「最初に新田剣丞と出会ったからって調子に乗るんじゃないわよ!! 」
光璃「剣丞は渡さない! 」
一葉「将軍である余の話を聞け!! 」
葵「み…皆さん落ち着いてください!? 」
眞琴「戦い前からすごい状況ですね!? 」
頼廉「顕如様、あなたの仇は我が必ず討ちます!ですから極楽浄土で勝利を見守ってください! 」
日斗美「笹カマをもっとおくれなのじゃ 」
三矢「戦いの前に酒でも飲むか 」
日ノ本連合の武将達は連合にとって重要とされるチームワークが全然なかったのだった!?
まぁ無理もない
ついこの間まで敵同士だった武将達が倒す相手が同じだからって直ぐ様協力するようにできるはずがない
だが、このまま放っておくわけにもいかないな
ここは俺が止めねば!
スゥッ…
俺がみんなに向かって叫ぼうと息を大きく吸い込んだその時
?「えぇ加減にせぇや!! 」
びぃんっ!!
俺より先に連合軍に向かって叫んだ人物がいた。
?「ったく、日ノ本の一大事っちゅうから仕事をほっぽりだして駆けつけたっちゅうのに皆さん何をしとりまんねん! 」
誰だ?この絵描き風な人物は?
宗久「相変わらずやな狩野はんは!? 」
剣丞「宗久さん、あの人を知ってるの? 」
俺が宗久さんに聞いてみると
宗久「剣丞はんは狩野永徳先生を知りまへんのか? 」
狩野永徳だって!?
宗久「あの人は狩野黒月永徳。武将ではありまへんが有名な絵師でっせ 」
剣丞「そんな人が何故ここに!? 」
俺が聞くと
黒月「決まっとりますやろ。この日ノ本が鬼になんて支配されたら絵師として黙っとりまへん、せやから参戦しましたんや 」
戦国武将でもないのにすごい人だな
黒月「ところが来てみれば戦ってくれるはずの武将達は揃いも揃って役立たず、こりゃうちらが頑張るしかおまへんな万里はん 」
万里「…仕方ない 」
こりゃ武将よりも戦う気満々だな
そんな永徳さんを見たからか
久遠「確かに狩野の言う通りであったな 」
美空「こんな時に仲違いしてる場合じゃなかったわね 」
光璃「ちょっと反省 」
一葉「今こそ、日ノ本の武将達が力を合わせる時じゃ!皆、互いにそれぞれあったであろうが今は争っている場合ではない!一時忘れようではないか! 」
三矢「確かにそうであるな 」
日斗美「妾が間違っていたようじゃ 」
九朗「あぁ姫、自ら過ちを認めるだなんて成長しましたね!この小十郎、感激でございます! 」
武将ではないものにあぁも言われては戦国武将の名が恥じると思ったためか
皆の心が一つとなっていた。
頼廉「好きにせよ。我は顕如様の敵討ちをするまでだ 」
約一名を除いてね
剣丞「しかし、軍の士気が高まったのはいいけれど鬼軍の様子はどうなってるのか気になるな 」
久遠「その点については安心しろ剣丞、我らが何もせぬと思っていたか、ちゃんと間諜を放っておる 」
剣丞「成程ね 」
だが後に俺達は間諜を送ったことを後悔するのだった。
語り手視点・鬼軍陣地
化身居士「大六天魔王様、我が軍勢揃いしております 」
大六天魔王「そうか 」
スッ!
大六天魔王はそう言うと皆の前に立ち
大六天魔王「我らが鬼軍に告ぐ!この日ノ本は鬼の手で支配しなければならない!愚かな人間共も人間同士の戦争を繰り広げてきた。だが鬼は鬼同士で争ったりはしない!愚かな人間に代わり、この日ノ本は我ら鬼が支配する! 」
うおぉーーっ!!
大六天魔王様の言葉に共感する鬼軍
大六天魔王「だが、どうやらネズミが数匹ほど、我が軍に紛れ込んでいるようだな 」
そのネズミこそ日ノ本連合が送り込んだ間諜であった。
大六天魔王「我が軍に裏切者はいらぬ!化身よ 」
化身居士「ハッ! 」
スッ!
大六天魔王に命じられた化身居士が印を結んだその瞬間!
兵「う…うわぁっ!? 」
兵「ひ…ひぃっ!? 」
数人の兵士達が急に苦しみ出した。
彼らが間諜であるが
パキパキッ!!
ウガァーーッ!!
何と!?苦しんでいた間諜達の姿が次々と鬼へと変化したのだった。
大六天魔王「貴様らも我が軍を裏切ったならば身も心も鬼と化することを忘れるでないぞ 」
今更ながら鬼軍へ入ったことを後悔する人間達であったりする。
大六天魔王「さて化身よ、こちらから送り込んだネズミの様子を見てこい 」
化身居士「畏まりました 」
シュッ!
大六天魔王の命を聞き、化身居士はこの場から去るのだった。
オリキャラ紹介
狩野黒月永徳
この時代を代表する絵師。戦国武将ではないが日ノ本連合に参戦