大六天魔王からのメッセージ
後半にて原作にないオリキャラが登場します
剣丞視点
甲斐にいた俺達はある日、鬼軍が現れたと聞き、俺一人が鬼を撃退しに向かってしまう。
そこで現れた魂合共鳴が効かない鋼鉄鬼を相手に苦戦してしまい窮地に陥るなか駆けつけた光璃との魂合共鳴により鋼鉄鬼を撃破し、鬼軍は去っていったのだが、その後しばらくして…
剣丞「な…何だありゃ!? 」
雲がまるでスクリーンのように映し出されていた。
ひよ子「あの雲、何だかおかしいです!? 」
詩乃「天変地異の前触れでしょうか!? 」
この時代に映写機なんてあるはずがなく、スクリーンだけでみんなが驚いていた。
※ちなみに世界で最初に映写機を披露させたのは1893年でエジソンが披露したそうです。
すると
ザザザッ…
大六天魔王『はじめまして人間諸君、我が名は大六天魔王。鬼軍の総大将である 』
雲のスクリーンに大六天魔王が映し出された。
大六天魔王『最初は貴様ら愚かな人間ごときが鬼に勝てるわけがないと思っていた我であったが、どうやら鬼を倒すことができる人間も数名ながら存在するようだな 』
俺や久遠達のことだな
大六天魔王『それで最近我は人間も捨てたものではないと思うようになってきた。そこで我は皆に提案する! 』
何する気だ!?
大六天魔王『貴様ら日ノ本の人間達と我ら鬼軍とで最後の決戦をしようではないか 』
は?
大六天魔王『貴様ら人間は何千、何万集まっても構わぬし、有り得ぬことだろうがもし鬼軍が全滅したのならばその時は我ら鬼軍はこの日ノ本から撤退すると約束しよう 』
ま…マジかよ!?
大六天魔王『ただし、もし貴様ら人間軍が全滅した場合、この日ノ本に巣くう人間は全て皆殺しだ!! 』
な…何だって!?
大六天魔王『もちろん我ら鬼軍に参戦したいという人間もいるであろう。その者は我が軍の参戦を強く願うがよい。我ら鬼軍が勝利すればその者やその一族は殺さないでやる 』
信用できるかどうかわからないが、多くの人は助かりたいがゆえに鬼軍へ参戦するかもしれないな!?
大六天魔王『決戦は今より十日後。場所はそうだな、関ヶ原(現在の岐阜県)でよかろう 』
せ…関ヶ原だって!?
歴史に詳しい読者ならば知っているだろう
関ヶ原は後に徳川軍と石田軍が戦う関ヶ原の戦いで有名な地だからな
大六天魔王『では人間達よ、戦いが面白くなることを期待しているぞ 』
フッ!
そう言い残して大六天魔王は雲のスクリーンから消えていった。
光璃「剣丞… 」
一葉「主様、一応聞いておくがどうする気じゃ? 」
そんなの決まっている!
剣丞「行こうぜ関ヶ原へ!! 」
俺はもちろん鬼軍と戦うために関ヶ原へ向かうのだった。
そしてこの映像は甲斐だけでなく各地からも見えており
久遠「まさかそのようなことになるだなんてな 」
美空「やってやろうじゃないの! 」
尾張にいる久遠と越後にいる美空も当然見ていた。
そして、俺も知らない戦国武将達にも映像が見えていたのだった。
語り手視点
仙台(宮城県)
?「み…見たか小十郎、わ…妾以外にあのような奇術を使えるものがいるだなんて!?思わずチビりそうになったぞ!? 」
小十郎「そうですね姫 」
?「だがあのような奇術使いは妾だけでよい!見ておれよ大六天魔王とやら、貴様は必ず… 」
日斗美「この伊達日斗美政宗の独眼で倒してくれるわ!ハーハッハッ! 」
右目に眼帯をつけた仙台の武将・伊達日斗美政宗
小十郎「さすがですね姫 」
そのお付きの片倉九朗小十郎
安芸(現在の広島県)
家臣「殿、いかがなされますか? 」
家臣の問いに
?「儂ら毛利は天下を目指すのではなく自国である安芸のみを守ればよい。じゃがあの大六天魔王とやらは日ノ本の全人類を絶滅させると言った。ならば… 」
三矢「安芸を救うため、この毛利も関ヶ原へ向かおうぞ 」
花魁姿をしたこの武将
名を毛利三矢元就
三本の矢で有名な武将である。
こうして鬼軍討伐のため、本来の歴史ならば信長とは対面しなかったであろう戦国武将達が関ヶ原へと向かっていった。
その一方
備前(現在の岡山県)
?「う〜ん!?どうしよっかな〜!?人間として日ノ本軍に入りたいけど鬼軍の方が強そうだし、かといって鬼軍に入ったら裏切者って呼ばれそうだし、かといって… 」
先程から悩みまくるこの人物
名を小早川高盛秀秋という
期待している人もいるかもしれませんが残念ながら戦国恋姫Xに登場するキャラは出ません




