武田家の人々
今回はリクエストにより拠点風の武田四天王の話となります
剣丞視点
桐琴さんが鬼に倒されたと聞き、すぐにでも久遠の元へ帰りたい俺であったが武田家当主である武田晴信こと光璃に止められ、数日の間だけ武田家に厄介になることになった。
これはそんな日の出来事である。
剣丞「ふぁ〜!朝だってのに眠いな〜 」
俺的には眠たいのだが朝がやってきたため顔を洗おうと外に出たその時だった。
ぶるんっ♪
剣丞「へっ…? 」
俺の目に入ったのは…
春日「1!2!3! 」
バァンッ!!
何と!?上半身裸のおっぱい丸出し姿で乾布摩擦を行っている武田四天王の一人
馬場美濃守春日信房さんであった。
そしておっぱいを見てしまった俺は
剣丞「わーっ!! 」
そのまま扉を閉めてしまった。
剣丞「び…びっくりした!? 」
まさか朝からいきなりおっぱいに出くわすなんて俺でも思わなかったぜ!?
しかし、なかなか大きなおっぱいだったな…
っておっぱいの感想を思っている場合じゃない!!
剣丞「ど…どうしよう!? 」
もしこれが久遠や美空の場合
久遠「このスケベがーっ!! 」
美空「最低!!死になさい!! 」
どちらであっても俺は殺されてしまう!?
だが謝らないわけにもいかないため
スッ…
俺はゆっくり扉を開けてみた
これで春日がいなければよかったのだが
春日「おっ!剣丞殿ではないか 」
まだ春日がいた!
ぶるんっ♪
しかもおっぱい丸出しのままで
剣丞「す…少しは隠しなさい!!女の子でしょ!! 」
いつもならばじっくりおっぱいを見ているところだが、何故かこの時はつい隠すよう言ってしまった。
自分でもどうしてそう言ったのやら?
すると
春日「何を言いますか?夕霧に聞いたが剣丞殿は多くの嫁を持つと聞く、ならば当然裸も見ているでしょう。だから自分の裸くらい見られても別に恥ずかしくありませんよ 」
そんなこと言ってますが、俺はそんなに裸を見てるわけではないです!!
しかし…据え膳食わねば男の恥ということわざもあるわけだし
剣丞「では遠慮なく!! 」
おそらく生おっぱいが見られるなんてこの先滅多にないだろうし、お言葉に甘えて俺はおっぱいを見ることにした。
その時だった。
剣丞「はっ!? 」
多くの視線を感じた俺が部屋の方を見てみると
全員『(じーっ…) 』
そこには剣丞隊の面々、一葉達が俺をじっと見ていた。
剣丞「ご…誤解だよみんな!?これは春日が見ていいって言ったから見てるだけで!? 」
厳密にはそう言ったわけではないがそう言うことにして誤魔化そうとする俺であったが
詩乃「そんなこと言う人がいますか!! 」
一葉「主様!そんなに乳が見たけりゃ余に言うがよい!! 」
ひよ子「お頭の巨乳好き!あそこが腐って折れたらいいんです!! 」
ドガバキンッ!!☆ミ
剣丞「ぎゃーっ!? 」
みんなからリンチを食らう俺であった。
春日「?。剣丞殿の仲間達は皆朝から騒がしいものだな 」
春日、助けてよ!?
それから数時間後
剣丞「うぅっ…。もうお昼か 」
みんなにボコられていた間にすっかりお昼の時間となり、俺は刀を杖代わりにしながら台所へ向かっていた。
目的はただ一つ!
食いそびれてしまったお昼ご飯を食べるためだ!
台所にいけばおにぎりの一つくらいあるだろうと思い、台所にたどり着くと
粉雪「おや旦那 」
そこには武田四天王の一人
山県粉雪昌景がいた。
剣丞「粉雪もお昼を食べそびれたの? 」
粉雪「いや、あたいはちょっと久々に料理をと思いましてね 」
へぇ、粉雪って武田軍赤備え隊の棟梁なのに料理もできるんだ。
ちょっと意外だな
粉雪「旦那、よかったら食べてくれだぜ 」
剣丞「よかった。ちょうどお腹が空いてたんだ 」
そして俺は粉雪の手料理を一口食べてみた結果…
剣丞…
剣丞…!
あぁ、遠くの方で俺が幼い時に亡くなったはずの父さんと母さんが手を振って俺を呼んでいる
剣丞「父さん!母さん!いまそっちに行くよ! 」
俺は俺を呼ぶ父さんと母さんの方へ向かうのだが
粉雪「旦那ーっ!!死んじゃダメだぜーっ!! 」
剣丞「はっ!? 」
粉雪の叫びで俺はこの世に戻ってきた。
どうやら俺はあの世に逝きかけていたらしい
粉雪「びっくりしただぜ!?旦那ったらあたいの料理を食べた途端にいきなり倒れるんだからよ 」
そうか、粉雪の料理が原因だったのか
あれほど不味い料理は俺が幼い時に食わされた愛紗義姉さんや蓮華義姉さんの料理以来だな
すると
心「何か騒いでいるようだけど何かありましたか? 」
今度は武田四天王の一人
内藤心昌秀が台所に現れた。
粉雪「あっ!心、旦那ったらあたいの料理を食べた途端にいきなり倒れちまって 」
心「は? 」
心にはどういう状況だがわからないらしい
心「お腹が空いてるのなら私が何か作りますよ 」
剣丞「本当っ! 」
武田家の人に聞いた話じゃ心は料理の鉄人らしい
これで美味しい料理が食べられると喜ぶ俺であったが
心「その前に、こなちゃんが作った料理を残さず食べてくださいね 」
剣丞「えぇっ!? 」
あ…あれを食べろと!?
心「お米の一粒はお百姓の汗と涙の結晶です!食べ物を残すことは、天が許しても、この内藤心昌秀が許しません! 」
剣丞「とほほ… 」
そして俺はこの日
料理の地獄と天国を同時に味わうのだった。
それから更に数時間が経過し
剣丞「吐きそう…!? 」
苦しみと食い過ぎで吐きそうになった俺はある人に呼ばれとある場所に向かっていた。
その人物とは…
兎々「新田剣丞、よく逃げずに来やがったのれす! 」
武田四天王の一人
高坂弾正兎々昌信であった。
ちなみに何故か名前以外のダ行が発音できずラ行になってしまうらしい
兎々「他の皆はお前を認めているらしいれすが兎々はお前なんか認めないのれす! 」
なんか…喋ってると可愛いな
兎々「むむっ!いま何か兎々を馬鹿にしやがったれすな!もう許さないのれす!覚悟なのれす新田剣丞! 」
兎々は俺目掛けて向かってくるが
剣丞「甘い! 」
スッ…
俺はあらかじめ薫ちゃんから聞いていた兎々対策のため懐からあるものを取り出した。
それは…
兎々「も…桃!? 」
そう。兎々は桃が大好物なのだ。
しかし
兎々「と…兎々はそんな誘惑なんかに負けないのら!? 」
兎々も頑張ってはいたのだが
兎々「うぅっ…!?我慢れきないのら!! 」
我慢できず桃に食いついてしまった。
兎々「新田剣丞!今日のところは引き分けにしといてやるのれす!首を洗って待っていろなのれす! 」
サッ!
そう言うと兎々は去っていった。
さてそれから更に更に数時間が経過し
俺は光璃の元へ戻ると
シュッ!
湖衣「お屋形様、至急耳に入れたい話があります 」
天井裏から右目に眼帯をつけた武田軍軍師である
山本勘助湖衣晴幸が現れたのだが
光璃「湖衣、話して 」
湖衣「ハッ! 」
恥ずかしがり屋なため光璃のすぐ後ろにいた。
湖衣「何でも鬼軍がこちらに向かっているとの話です 」
剣丞「何だって!! 」
その話を聞いた俺は
剣丞「待ってろよ鬼め!! 」
光璃「待って剣丞!? 」
桐琴さんの敵討ちに夢中になりすぎて光璃が止めるのも聞かずに出ていってしまった。
そして俺達が出ていった後
一二三「剣丞殿、何故私を読者に紹介してくれないの… 」
唯一紹介されなかった武田軍諜報部門責任者である
武藤喜兵衛一二三昌幸がショックを受けていたという




