利用されるもの
作者である西森も後に気づきましたが103話にて文章内に一部時系列的におかしな箇所がありましたので修正しました
当初は剣丞達がまだ越後でさ迷っていると書いていましたが以前の話にて化身居士が剣丞達が甲斐へ向かう時に行動してるのでおかしいですね
剣丞視点
とうとう甲斐へやって来た俺達
だが秋山のおっさんから俺がいない間に桐琴さんが亡くなったことを聞かされたのだった。
ひよ子「そんな!? 」
詩乃「まさか桐琴様が!? 」
桐琴さんの死亡の話を聞いたみんなは信じられない様子だった。
無理もない。本当なら俺だってすぐにでも久遠の元へ戻りたいところなのだから
光璃「・・・ 」
そしてそんな俺達の様子を見ていた武田晴信は
光璃「剣丞、安心して。なるべく早く帰らせてあげる 」
剣丞「晴信… 」
光璃「光璃でいい 」
その後、俺達は武田主要陣達と自己紹介をするのだが
頬留「ふんっ!誰が貴様なんかに真名を預けるものか! 」
何故か約一名、穴山さんからは嫌われているようだった。
それから少しした時のこと、武田家に大変なことが起きるのを俺は知らなかった。
頬留視点
ガタンッ!!
頬留「ちっ!あの新田剣丞め! 」
厠から出てきた私は怒っていた。
その理由は…
頬留「私がちょっと厠へ行くと言ったら奴め『厠?あぁ、便所のことか』とからかいおって! 」
おかげで男衆はおろか御館様にまで笑われてしまったではないか
頬留「大体御館様も甘すぎる実の妹というだけで夕霧をお咎め(おとがめ)無しにするだなんて!秋山も秋山だ。私の邪魔ばかりしおって!! 」
この怒りはなかなかおさまらなかった。
頬留「誰でもいいから新田剣丞を殺してくれないだろうか 」
私がそう言ったその時
化身居士「殺してやろうか 」
頬留「えっ!? 」
私の背後に見知らぬ者がいた。
頬留「だ…誰だ貴様!? 」
化身居士「私のことなんて別にどうでもよい。それより新田剣丞には私も恨みがあってな、お前が望むならば私が殺してやってもよいぞ 」
その言葉に私は
頬留「では頼む! 」
即了承してしまった。
化身居士「ただしちょっと条件があってな、お前にはそれをやってもらいたい 」
頬留「な…何をすればよいのだ!? 」
化身居士「簡単なことさ 」
そして私は謎の者の指示を聞くのであった。
それから少しして
剣丞「何ですか穴山さん? 」
私は新田剣丞を誰もいない場所に呼び出すと
頬留「実はだな新田剣丞、風の噂で聞いたのだがお主は鬼を倒せる変身とやらができるそうではないか 」
剣丞「魂合共鳴のことですか?できますけどそれが何か? 」
頬留「うむ、実はその『そうるしんぱしい』とやらを見せてほしいのだが頼めるか? 」
私が新田剣丞に聞くと
剣丞「了解です。確かに知っておいた方がいいですしね 」
奴は了承した
フフッ!馬鹿な奴め
そして奴は
剣丞・久遠魂「魂合共鳴・久遠魂! 」
スッ!
剣丞・久遠魂「金剛無双斬!! 」
ブォンッ!!
必殺技を繰り出した。
頬留「すごい!!もっと見せてくだされ! 」
剣丞・久遠魂「了解!今日は体力たくさんあるからどんどん見せちゃいますよ! 」
やはりこいつは馬鹿のようだ
剣丞・一葉魂「三・千・世・界! 」
剣丞・美空魂「双龍天昇斬! 」
その後も奴は調子に乗り、『そうるしんぱしい』の技を次々と繰り出した。
剣丞「はぁはぁ…。とりあえずはこれで以上です!? 」
頬留「さすがは新田殿、どうやら私の目がくもっていたようですな 」
これで奴の力は引き出せたはずだ。
そうだろう謎の者よ
化身居士視点
フッ!あの穴山という奴に新田剣丞の魂合共鳴の力を引き出させる作戦は完璧だったようだな
何故私がこんなことをさせたのかというと
化身居士「どうかな鋼鉄鬼、新田剣丞のデータは取れたか? 」
私が共にいた鋼鉄鬼に聞くと
鋼鉄鬼「バッチリダ!新田剣丞ノデータハ完全ニマスターシタ。コレデ奴ヲ倒セルゼ! 」
全ては鋼鉄鬼にデータを取らせるためなのさ
化身居士「穴山、確かに約束通り新田剣丞は滅ぼしてやろう。武田家もろともにな! 」




