平穏崩壊!鬼の出現!?
作品オリジナルな展開があります
剣丞視点
祝勝会の最中、不意打ちに酔っ払った久遠からキスされた俺は怒りまくる壬月さんから逃走し、庭に出てくると
剣丞「な…何だあれは? 」
バンッ!!
庭にて、誰かを見つけたのだが
その者は牙をはやし、腕は鋭い剣のようであり、その姿は化け物のようであり、名付けるならまさに鬼というような化け物であった。
だがこの時の俺は…
剣丞「な…何でこんなとこに鬼がいるんだ!?そういえば一刀伯父さんもよく怒り狂う愛紗姉さんに対して『愛紗の鬼ーっ!!』ってよくこっそりと叫んでたっけ、もしかしてあの鬼は俺を驚かすために壬月さんが鬼の着ぐるみを着ているんだ。そうに違いない! 」
スッ!
若干酒に酔っていたからなのか、勝手な判断をして鬼に近づくと
コンコンッ!!
剣丞「うわっ!?固い体だな、しかし近くで見ると随分リアルな着ぐるみだ。壬月さん、俺を驚かそうとしても無駄ですよ。とっととこんな着ぐるみ脱いでください 」
ぐいっ!!
俺は鬼の顔を引っ張るが
剣丞「あれっ?着ぐるみにしては妙に生暖かいな、それによく見てみればこの着ぐるみ、背中にボタンもチャックもない、ということは…!? 」
俺がその事に気づくと
ギャシャーーッ!!
ブォンッ!!
鬼が鋭い剣のような腕を振るった瞬間!
スパンッ!!
ズゴゴゴッ!!
ズシンッ!!
鬼は俺の近くにあった木を一瞬で斬り倒したのだった。
そして俺はようやく確信した。
この鬼は…
剣丞「本物だーっ!? 」
今更気づくだなんて遅すぎるが、俺はようやく目の前にいる鬼が本物であることに気づいたのだった。
ギャシャーーッ!!
剣丞「へんっ!鬼が相手だからってビビっていられるか!俺が成敗してくれる… 」
スッ…
少々ビビりながらも腰にある剣に手を出そうとする俺であったが
すかっ!!
剣丞「あれっ? 」
俺の腰に刀はなかった。
剣丞「しまった!?そういや広間に置いてきたんだった!? 」
今更その事に気づく俺
ギャシャシャッ!!
ズンズンッ!!
だが鬼は俺が丸腰だというのに構わず迫ってくる。
剣丞「こ…こらっ!!丸腰の人相手に戦っていいと思うのか!!この卑怯者!! 」
鬼に言いまくる俺であったが
ギャシャーーッ!!
ブォンッ…
剣丞「ひぃっ!? 」
鬼は問答無用とばかりに俺に向かって腕を繰り出した。
このままじゃ切られる!?
と、俺が思ったその時!
バッ!
ズバァンッ!!
ギャシャーッ!!
何者かが現れて鬼の足を切りつけた!
バッターンッ!!
片足を切りつけられ、バランスがとれなくなり倒れる鬼
しかし、俺を助けてくれたのは誰だ?
俺がその人物を見てみると
久遠「剣丞、大丈夫か!? 」
剣丞「久遠!? 」
バンッ!!
その人物は久遠であった。
何で久遠がこんなところに!?
久遠「そのぅ、麦穂から我が剣丞にしたことを聞かされてな、恥ずかしくなって涼みに来たところを剣丞がいたわけだ/// 」
そういえばあの時の久遠は酔っ払っていたから俺にキスしたことは気づいてなかったんだよね
久遠「しかし何だこの化け物は?尾張では見たことのないものだな 」
倒れている鬼を見ながら不思議に思う久遠
するとその時!
ズズシンッ!!
ギャシャーッ!!
久遠「なっ!? 」
いきなり鬼が立ち上がってきたのだ!
久遠「馬鹿な!?今の一撃は確実に急所に入ったはず、なのにすぐに立ち上がれるだなんて!? 」
まさかの出来事に驚く久遠
だが切りつけた鬼の片足をよく見てみると
バンッ!!
久遠「なっ!? 」
何と!?渾身の力で切りつけた久遠の一撃は鬼の片足に僅かな一撃しか与えられなかった。
それほど鬼の皮膚が固いことを意味するんだ。
ギャシャシャーッ!!
ブォンッブォンッ!!
久遠「よっ!ほっ!はっ! 」
次々と久遠に攻撃してくる鬼であるが攻撃を軽く避ける久遠
これなら何とか勝てると思いきや
シュッ!
ぬるんっ!!
剣丞「えっ!? 」
突然地面に札のようなものが投げられ、地面にぬかるみができると
つるんっ!!
久遠「うわっ!? 」
ずしゃんっ!!
ぬかるみに足をとられ、転ぶ久遠
雨が降ったわけでもないのに何で急にぬかるみが!?
と驚くより先に
ギャシャシャーッ!!
ブォンッ!!
久遠「しまった!? 」
鬼の一撃が久遠に迫る!!
転んだ久遠はすぐに起き上がることができず、このままでは一撃を食らってしまう!?
そういえば、普段から一刀伯父さんにろくなことくらいしか教わっていなかった俺だが
一つだけ一刀伯父さんから教わったことに強く共感した言葉がある。
その言葉とは…
一刀「剣丞、男は女を守るものだ。たとえ自分がどんなに傷つく目に遭ったとしてもな! 」
その言葉を思い出した俺は
ダッ!
自分でも知らないうちに駆け出すと
ズバァンッ!!
久遠「なっ!? 」
バンッ!!
久遠のかわりに鬼の一撃を食らったのだった。




