ハロウィンSS
ちいさなおはなし
Halloween。
子供なら誰でも喜びそうな期間限定たった一日だけのお祭り。
此処、白零のお屋敷でも何日か前からお菓子作りが行われます。
もともとHalloweenは収穫祭で悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事なのですが。
今やそれよりも仮装がメインですね。
まぁそれはさておいて。
この白零のお屋敷に毎年恒例でやってくる子達がいます。
「凍織ちゃーん。遊びに来たよー!」
「アイスちゃん。いらっしゃい。」
「私たちも来ましたわ。」
「こーりねぇさまお久しぶりです。」
この屋敷の不思議なところ。
何故か魔法使いの卵が遊びに来ます。
毎年どうやってか彼らはこの屋敷に遊びに来るのです。
その方法は。
「秘密っ!」
可愛らしくアイスと呼ばれた子は言います。
「いつになったら貴方はそのモードをやめるのですか?アイス様?」
軽くこの屋敷の執事、ニコに諭され彼女…いえ彼はくすりと笑います。
「だって楽しいし」
「まぁいいですが。」
苦笑を零しニコはキッチンに下がっていきました。
ここからは彼も知らない秘密のお話なのです。
私…こと白零凍織と魔法使いの卵の少年…アイスとその姉、プディング、妹のショコラの四人で計画は練られます。
はたから見ればただの女子会にしか見えないでしょう。
「今年は何を作りましょうか。」
私の言葉を皮切りにそれぞれ案があがります。
クッキーにチョコレート。
マフィンにスコーン。
なんだか素敵なものばかりが並べられます。
今年もなんだか楽しそう。
「凍織ちゃんは?何作るの?」
じっとオッドアイの瞳が私を見ます。
「クッキー」
たった一言。
何クッキーかは言わないでただそれだけを彼らには伝えました。
クスクスと四人で笑い目配せを。
だれが被害者になるかなんて決まっていました。
毎年のコトですが。
あの三人がどんな魔法を使ってお菓子を作ったのかはまた別の話。
HAPPY HALLOWEEN。