第二話 一人の英雄と二人の子供
前回のあらすじ
国王の命により六人の英雄を探す旅にでたリシェル、一人目の英雄、ニコ・ロイセルスと合流し二人目の英雄、マガラード・エル・レイシャを見つけるためリカイア目指し出発した。
その途中、盗賊団に襲われたがそれを撃退
ロイに頭を下げていた盗賊達は、二人の旅の目的を聞くとリカイアまでの、地図には載ってない安全で一番早い道のりを教えてくれた。
現在二人は盗賊達に教えてもらった道を歩いている。
「あの盗賊達には悪いけど元々この道使うつむりだったんですよね」
このルートは野生動物は現れず、魔族も訪れない、崖こそあるものの歩いている道は人が歩くには十分な広さを持っていた。
そしてこの道はリカイアまでほぼ直通になっている。
よって二人は何者にも邪魔されずにリカイアに到着した。
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リカイアに入った二人は早速二人目の英雄を探し始めた。
「なんだい?マガラード・エル・レイシャ?誰だいそれは。それより何か買わない?」
……………
「マガラード・エル・レイシャ?知らんな」
……………
「生憎その名に聞き覚えはありません。お役に立てずに申し訳ないです」
と道行く人に声をかけるが、一向に二人目の英雄を知る者には出会えなかった。
二人は確実に情報を得るために情報屋へ赴いた。
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「人捜しか、それなら100リーン戴くがそれでもいいか?」
ロイは情報料の高さに驚いていたが、リシェルが躊躇いなく100リーン支払った。
ロイ
「いいんですか!?100リーンなんて大金じゃないですか!」
このリーンという通貨単位は円換算すると1リーン=1000円 つまり100リーンで10万円にもなる。
「今は一刻も早く英雄を集めるのが先決、金に糸目をつけている場合じゃない」
情報屋はそんな二人の会話を聞きながら、紙に字を書きそれをリシェルに手渡し「その場所に行きな」と一言つぶやいた。
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二人は情報屋にもらったメモを頼りに一件の修道院にたどり着いた。
修道院の扉をノックすると中から一人の乳母が出てきた。
乳母が顔を出すとリシェルが一歩前へ出た。
「此方にマガラード・エル・レイシャが居ると聞き伺ったのですが間違いないでしょうか?」
「マガラード…、あぁ、マガラシャさんの事ですね。それなら中に…」
乳母が二人に中の様子を見せようとしたとき、扉が大きく開き、甲冑を纏った身長180cmほどの男が現れた。
「今俺の名前が聞こえたが、俺に何か用か?」
彼がマガラード・エル・レイシャ、通称『マガラシャ』。
過去に戦争の影響で荒れ地となっていたこの地を、たった一人で再建させた功績が認められ、この地の領主として抜擢されたがそれを断り、以降街の皆から英雄と呼ばれるようになった。
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修道院内に通された二人は早速事の経緯をマガラシャに説明する。
すると、マガラシャは二つ返事で引き受けてくれた。
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リシェル、ロイは再び英雄探しの旅へ、マガラシャは大きな盾と大きな槍を携え、一足先にアライアへ向かった。
ロイ
「さて次は、ミッドエル王国ミッドエル城下町のアルバート・ウル・カリナミルとカナリード・ウル・カリナミルの二人ですね」
と手帳を取り出し言った。
二人はミッドエル王国へ向かって歩き出した。
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その日の夕方、二人はミッドエル城下町に到着していた。
二人は食事と情報収集を兼ねて酒場にやってきていた。
「あ?カリナミルだぁ?ああ知ってるさ、この町で知らねぇ奴なんざいねーだろーよ。なぁ?居場所?勿論知ってるがそんなもん聞いてどうするよ?あぁ?会いに行く?」
「あんちゃん等、悪いことは言わん、止めとけ、痛い目見るだけだ。なに?どうしても会わなきゃいけない?分かったよ、居場所を教えてやるよ。でも後悔すっぞ?」
と、酒場の客から次の英雄の情報を教えてもらい、一度宿屋に向かった。
既に日は沈んでいるため、明日会いに行くこととなった。
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翌日、二人は酒場で教えてもらった家の前に来ていた。
ロイが呼び鈴を鳴らす、それと同時にロイの頭上から盥が降ってきた。
「ってー!なんで盥が落ちてくるんだよ!」
ロイが頭を抑え、頭上を見上げると二階の窓から今の様子を見て大笑いしている少年と少女の姿が見て取れる。
「あのガキ共の仕業か!おい!降りてこい!説教してやる!」
ロイが怒り怒鳴りつけると二階の窓が開き二人が姿を見せた。
「やだよ、なんで僕らが降りなきゃいけないのさ?」
「お兄さん達が私達の所まで上ってくれば良いじゃない。上ってこれればだけど」
二人はロイを挑発するように言い放ち、ロイは挑発に乗り玄関から入っていこうとした。それをリシェルが止め二人に話しかける。
「私達はアルバート・ウル・カリナミル、カナリード・ウル・カリナミルを探しているのだが君たちは知らないか?」
「教えてやんないよ!」
「知りたければここまで上っておいで!」
次回の目処はやはりたってません
でも今の所は途中で投げ出すようなことは絶対にないので安心してください!
安心かどうかはさておき、それではまた次回に!




