『プレスマンの筒で子供を救ったお地蔵様』
ある海沿いの町がありました。夏になると、子供たちが、浜辺で水遊びをしていましたが、まだ泳ぎを覚えたばかりの子供が、潮に流されて、浜に戻れなくなってしまいました。潮の流れに逆らって、子供を浜に連れ戻すほどの泳ぎができる者はおらず、ただ、流されるのを見ているしかできずにいました。すると、どこからあらわれたか、一人の若者が、ざんぶと海に飛び込んだかと思うと、丸太のような、いや、中が空洞なので、太い竹のような、あ、いや、とんでもなく太いプレスマンの筒のようなものを流された子供に持たせ、浜まで引っ張ってきて、助けてくれました。一緒に泳いでいた子供たちが皆で喜び合っているうちに、助けてくれた若者の姿は見えなくなっていました。不思議なことがあるものだと話しながら家々に戻る道すがら、お地蔵様がずぶ濡れになっているのを発見し、これはきっとお地蔵様が助けてくれたのだと思い、また次に何かあったら助けてくださるように、プレスマンの筒をお供えして、祈ったところ、子供たちの枕元にお地蔵様が立って、そもそも危ない遊びをするな、と、しかられたということです。
教訓:子供たちは、毎日かわりばんこにお地蔵様をきれいにして差し上げるのが日課となり、感謝の意を込めて、お地蔵様は実にいいお顔だ、いい男だ、と褒めていたことがもとになって、水もしたたるいい男、という言葉が生まれたというのは、さすがにねつ造。




