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第5話 Propagate

「一花ちゃん。好きだよ。」


主人公【神崎 悠太】が理解したその“感情”は

《CUBE》の騒音にかき消されてしまった。

けれど、悠太は想いを告げることを諦めない。


いつまでも大切にしたいという気持ちを。

これから先もずっと、誰にも渡したくないという気持ちを。

悠太は一花へ“伝える“ことが出来るのか。


【愛ね、暗いね、君の隣】

第5話。Propagate

「一花ちゃん。好きだよ。」

悠太が告げた覚悟の言葉は《CUBE》の騒音にかき消された。


「ん?今なんか、言った??なんにも聞こえなかった!」

一花は不思議そうに悠太を見つめる。

その様子を見て、悠太はもう一度、同じ言葉をなげることは

できなかった。

(言えない。言えるわけない。緊張する。

体が、口が、思うように、動かない。)

初めて感じる、その状態に悠太は困惑した。


「ん?あれ?私の気のせい??どうかした??」

一花は再び、困惑している悠太を不思議そうに見つめた。

「あ、ごめん!ううん!なんでもないよ!」

悠太は自分が1度発した、覚悟の言葉を飲み込むことしか

できなかった。それがただ、悔しかった。

(くっそ。いちばん伝えたい言葉を。“それ”を伝えたい人が

目の前にいるのに。自信を持って伝えられない。)


しかし、2人の距離感は恋人のそれと同等だった。

一花が悠太を見つけた途端飛びついてきたため

2人の距離はとても近かった。悠太はそれを今理解した。

(ん、てか。俺今、ハグ、された??え、やばいーー。)

おそらく赤面していたであろう悠太の顔は《CUBE》の

照明により一花には悟られていなかった。


「っていうか!来てくれたんだね!ありがとう!

嬉しい!会いたかったから!」

その言葉と、いつもの一花の笑顔は、悠太の心を優しく。

ただ、優しく撫でるようにほどいていく。

そうして、悠太の心は小谷 一花(こたに いちか)に包まれるのだ。


「うん、一花ちゃんに会いたくて、会うの我慢できなくてさ」

少し笑いながらそう言った悠太だった。

その笑顔はもちろん、照れ隠しの笑顔だったが、今の悠太には

それが精一杯の繕いだった。

自分の覚悟と行動が噛み合わない。

そんな自分自身に、悠太は心底、嫌気がさしていた。

(だっさいな。俺。いつからこんなに

正直になれなくなった?彼女には、何も隠したくないのに。

自分の全てをそばで、ただ見つめていて欲しいのに。)

悠太は一花の顔を見つめた。


「え?ほんと!うれしいなぁ。うれしいよ!」

なぜか、2度告げられたその言葉は、悠太に温もりをくれた。

「言われ慣れてるくせに〜、って言うか、髪切った??」

悠太は少しの冗談と共に、気づいた一花の変化を指摘した。

一花の前髪が以前会った時より、短くなっていると思った。

「そんなことないし!あ、分かる??やったね!あ!!」

一花は悠太の冗談を否定しながらも変化に気づかれたことを

喜んだ。しかし、その後すぐなにか思い出したかのように

前髪を両手で覆い、隠した。


「あの、その、切りすぎて変だから、あんまり見ないで?」

その仕草が。その言動が。悠太は何よりも愛おしく思えた。

素直に、この子を今すぐ抱きしめたいと。この子に自分の中の

気持ちを今すぐ伝えたい。と、心がそう訴えかけていた。

(かわいい。かわいすぎる。ーーやばい。しぬ。どうしよ。)

内心落ち着かずな悠太だったが、

それでも、一花はどこまでもかわいかった。

一花の前髪を覆う、両手の手首を、優しく掴み

悠太はその手を下ろし、一花を見つめて言った。


「ううん、変じゃない。すごいかわいいよ。似合ってる。」

悠太の心からの本心だった。それを一花へそのまま伝えた。

「そんなことないもん!

あと2週間くらいしたらもっとかわいいから!」

悠太が勇気を振り絞って伝えたその一撃は

一花へあまり効いていないようだった。

(普通の子なら、今のは照れるとこなんだけどなぁ。

さすが、一花ちゃんだな。笑)

内心、鼻で笑いながら悠太は一花の言葉で笑顔になった。


「そっかそっか、また会えるとき楽しみにしとくよ。」

悠太はさりげなく、また会おうと、また会いたいと。

間接的に、一花に伝えていた。

「うん!楽しみにしといて!」

一花にはそんなことは1ミリも伝わっていないようだった。

(やっぱり、もう一度。あの言葉をーー。)

そこまで考え、口に出そうとした時、懐かしい聞き馴染みの

ある歌のイントロが《CUBE》のスピーカーから流れる。


(え、これってーー。今ここで流れるのか。笑

タイミング、最高かよ。笑)

気がつけば、悠太は一花の手を掴み、最前列まで移動してた。

そのイントロから流れ出した歌は

懐かしいラブソングだった。

気がつけば、悠太は一花の手を握っていた。


【ねぇ、大好きな君へ。笑わないで聞いてくれ。】


その歌詞を口ずさみながら、悠太は一花を見つめる。

一花はそんな悠太を見て笑っていた。


「懐かしいね!この歌!」

一花からそう言われた悠太は首を盾に振った。

(今の俺の、一花ちゃんへの、気持ちと一緒だよ。)

なかなか、伝わらないその気持ちは懐かしのラブソングの

メロディーと共に悠太の心を満たしていった。

一花が隣にいる。その歌を、自分の気持ちとして。

一花にに伝えたい。隣でずっと愛を唄いたい。

そんな子供じみた感情を抱く悠太だった。


その後、《CUBE》のスピーカーからは

なぜか、JPOPがいつもより多く流れた。

日本人のお客さんが多いからだろうか。

しかし、それはフロア全体の熱を上げていた。

一花と悠太も、その熱狂に乗らずにはいられなかった。


「《CUBE》はやっぱり楽しいね!」

一花が突然、悠太に告げる。

「悠太くんも来てくれたし!今日は最高!」

その言葉が、その気持ちが、悠太はとても嬉しかった。

一花の、言動。仕草。他愛もないそんなひとつひとつが

悠太の心を満たしていく。


「呼んでくれてありがとね!そう言えば能島(のじま)ちゃんは??」

一花は今日、能島と《CUBE》へ来ると言っていた。

しかし、辺りには能島の姿はなかった。

「あ、なんかー、入る前にどっか行っちゃった」

「え?!それ、大丈夫なの?!?!」

こんなカオスな街に1人でほったらかして大丈夫なのか。と

悠太は素直に一花の友達を心配した。


「あ、大丈夫大丈夫!あとから入るって言ってたし!

ちゃんと、合流する予定だから!先に捕まっちゃってるけど」

一花は安全なことを説明した上で、

悠太に先程から握られている自分の手を見つめ、微笑んだ。

悠太は慌てて、手を離した。

「ご!ごめん!つい、勢いあまって!!」

「へぇ?勢いがあれば、誰にもするんだ?」

必死の言い分も虚しく、一花に茶化される悠太だった。


「違うから!一花ちゃんにしかしないよ。こんなこと。」

もうこれからは。


その覚悟と想いは口からは出なかった。

(一花ちゃんとの事は何一つ。後悔したくない。)

悠太の心はその時、既に一花に染っていた。

悠太の心と頭にはもう。一花しか見えていなかったのだ。

「そっかそっか!ならいいけどね〜!」

「ねー!絶対信用してないじゃん!」

どこまでも一花の手のひらで勝手に転がる悠太だった。

その後も、一花から茶化される悠太だった。


(あぁ。やばい。この子はなんて眩しいんだろ。ほんとに。

勝手に顔が緩む。身体が思うように動いてくれない。

感情が制御できない。気持ちが本当に溢れ出る。)

この気持ちは止められない。抑えることなんてできない。

だってそれには、

溢れ出るその気持ちには、嘘偽りなど、無いのだから。


「俺、一花ちゃんのこと、好きみたい。ほんとに。」

1度目のように直球では伝えられなかった。

しかし、同意の言葉は2度目はちゃんと一花へ伝わった。

このまま、永遠に時間が止まってしまえばいいと

一花の返答を恐れた悠太はそう思うのだった。


しかし、現実はそんなに甘くなかった。

「えへへ。うれしい。ありがと!」

一花の反応は全く手応えの無いものだった。

それが、途端に、悠太の心臓を締め付けた。

ただ、強く。ただ、潰されるように。締め付けられた。


(なんだ。これ。苦しい。伝えることは苦しいことなのか。

これが、“恋”なのか。)

相手の気持ちが必ずしも、同じとは限らない。

相手の言動が必ずしも、自らが望むものとは限らない。

全てが上手くいくとは限らない。

だって、私たちは、人間なのだから。


【攻略法なんて存在しない迷宮の主】は

【恋を理解し伝えようとする者】の心を

虚しくも、ただ、ただ、締め付けてくるだけだった。


そんな心の中を悟られないように、悠太は心を制御した。

それは、悠太にとって、慣れた行為で、得意な事だった。

相手に合わせる。相手の心を覗く。

そして、最適な仮面を自らの心につける。

それが、今まで悠太が過ごしてきた世界だった。

そんな無彩色の世界を、変えたのが一花だったのだ。

そして、また。無彩色へ誘うのも、悲しい事に

一花へ抱く感情だった。


しかし、今の悠太には、覚悟があった。

無彩色の世界から飛び出す覚悟が。

人に合わせ、仮面をつけた自分ではなく。

己に従い、自身の心に素直に生きる自分へ。変わる覚悟が。


「一花ちゃん。本当に好きだよ。」

悠太はもう一度、濁ることなく、3度目の告白をした。


「うん、ありがとう、普通に恥ずかしいです」

えへへ、と笑う一花は悠太にひとつひとつ色を足していく。


無彩色が有彩色へ変わるように。

動き始めた、”恋“というひとつの歯車が悠太の世界を。

0から新しく、始めようとしていた。


「また、デートしよう。」

(今の俺は、答えが欲しいわけじゃない。ただ、君のそばに

いさせて欲しい。ずっと君を好きでいさせて欲しい。)

そんなことを心で思いながら、悠太は告げた。

デートはまだ早いと。もう少し仲良くなってからと。

そう言われたばかりの悠太だったが、気がつけば一花へ

デートの誘いをしていた。


「うん!また、デートしようね?」

あざとさが溢れるその笑顔は

悠太の世界へまたひとつ色を足した。

ただ、ただ、幸せなこの時間が、悠太の世界を変えていった。

それが、幸せだと、悠太は心から理解していた。


その日、神崎 悠太(かんざき ゆうた)小谷 一花(こたに いちか)

自らの素直な“気持ち”を。“感情”を。“恋”を伝えたのだった。


悠太はそのあと一花と、少し話をしていた。

そのタイミングで能島ちゃんがやってきたので

一花たちの元から離れ、BARカウンターへ行った。

「またね、一花ちゃん」

「またね、悠太くん〜!」

小さい体で大きく手を振るその姿はとても愛おしかった。



ー翌日ー

先日の1件から朝を迎え、バイトを終えた悠太は今日も

《CUBE》へ向かう。今日は優香(ゆうか)に呼ばれていた。

「はぁ、なんで一花ちゃんいないのに、

行かなきゃ行けないんだ、まぁ、春翔(はると)にも会えるからいいか」


悠太が言う春翔とは、優香の彼氏である。

南 優香(みなみ ゆうか)成宮 春翔(なりみや はると)

2人は《CUBE》で出会い、春翔の熱烈なアタックによって

結ばれた。悠太の推しカップルだ。

悠太は先に《CUBE》に入り2人を待っていた。


「悠太くん!お久しぶりです!会いたかったですー!」

「やっほー、おまたー?」

春翔は悠太の1つ下だが、悠太が気にしないと言っても

ずっと敬語を使ってくれている。そこも、悠太が2人を

推しカップルと言う、ひとつの理由だった。


「おぉー!春翔くんー!久しぶりー!会いたかったぞー!」

悠太は春翔と優香が声をかけてくれた時、

優香には目もくれず、春翔へ抱きついた。

「あのー、私は?というか、私の彼氏なんですけど??」

「黙れ、お前の彼氏である以前に俺のかわいい後輩だ。」

「先に知り合ってんの私だっつーの!!」

「いいじゃん、優香。俺も悠太くん、好きだし!」

「あんたはこっち側で居なさいよ!」

何度目か分からない慣れたやり取りをしながら

3人はBARカウンターへ向かった。


それぞれ自分のお酒を頼み、3人は世間話を始めた。

その話はもちろん、2人の惚気話がメインだが

2人の話を聞いても悠太は鬱陶しいと思うことはなかった。

基本的に、カップルのイチャイチャなど当事者でなければ

心底どうでも良いだろう。しかし、2人はどちらも

悠太にとって、大切な友達であり、推しカップルだ。

そんな2人の惚気は悠太に幸せのおすそ分けをしていた。


「いいねぇ。君たち、幸せそうで。嬉しいよ。おじさんは」

「悠太くんはおじさんじゃないですよ」

「あんたがおじさんなら同い年の私もおばさんじゃんか!」

冗談交じりで少しふざけた悠太だったが、発した言葉は

本心だった。2人は本当に幸せそうで。羨ましかった。


惚気話以外にも、日常会話や2人の喧嘩話などもあったが

その全てが今の悠太が思い描く

理想のカップルそのものだった。

(いつか、俺も、一花ちゃんとこうなれたらな。)

ふと一花が頭をよぎる。

そのタイミングで優香が一花の事を聞いてきた。


「そういえば、この前言ってた好きな子は?

どーせ、あんたの事だからもうほかの人好きにーー。」

「昨日、デートしようって言った。」

「はぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!?!?!」

そうして、悠太は昨日、《CUBE》の外で少し話した

一花との会話を思い出した。


「一花ちゃん、今日呼んでくれて、ほんとありがとね」

「ううん!こちらこそ今日もうあと6時間後くらいには

バイトなのに来てくれてありがとね!」

「また、会いたい、デートもしたい。いつでも呼んでね!」

「うん!また会お!またね〜!」

昨日の会話をありのまま優香と春翔へ伝えた。


「え!そんなんもう脈アリじゃないですか!」

春翔が会話の内容を聞いて思わず、口を開く。

「そうだよなぁ。でもなんか、なんかなぁ。

手応えないっつーか、」

悠太は春翔へそう伝えながら

優香の方を見ると何やら、不思議な顔をしていた。


「んー。おかしいな。私が見誤るかな。そんなことないと思うけどな。んー。なんだろ、なんか嫌な予感。」

悠太には優香が何を言っているか全く聞こえていなかった。


「優香??なんて??どうした??」

少し大きめの音量で、優香に話しかけると

優香はハッと我に返ったような表情をした。

「あ、ううん!全然!なんでもないよん!

良かったじゃーん!」

悠太は先程の優香の雰囲気を気にしつつも何も聞かなかった。

(俺の、気のせい、か??)

悠太は謎を違和感を感じつつも、3人は世間話を進めた。


優香は一花を、見極めていた。

(おかしい。あの子絶対、なんか隠してる気がするんだけど。

でも、さっきの会話の内容的にあっちからも誘われてるし。

んーー。私が判断見誤ることないんだけどなぁ。)

優香の女の勘は優れていた。

過去、女に騙されそうな友達を助けたことが何度もある。

その勘が一花へ危険信号を出していた。

(まぁ、いいか。悠太が幸せならそれで。)

優香は深く考えるのをやめた。


「優香ー、お前さっきから何考えてんだー??」

悠太は不思議そうに優香の方を見た。

「あ!ううん!悠太はあの子のどこが好きなのかなぁって」

優香は本来の考えを悟られないように悠太へと告げた。

「あ、僕も気になります!どこが好きなんですか??」

(よしっ、春翔ナイスフォロー!)

春翔も優香に続き一花の好きな所を聞いたのだった。


「んー、1番好きなとこは笑顔だな。結構ありがちだけど

あの子見て思ったんだよ、あ、笑顔ってだれでもかれでも

いいなと思うもんじゃねぇんだな。って」

そうして悠太のスイッチが入り、一花への熱弁を始めた。

「あとは、やっぱり人間関係大切にしてるところ。

一花ちゃん、結構明るいタイプじゃん?でも、あの子はあの子でちゃんと周りを見て、友達とかを大切にしてるんだよ。

そういう気配り?できるとこが凄いいいなぁと思う。

あとは〜。」

「おっけおっけ!あんたがゾッコンなのはわかった!」

悠太に止まる気配がなかったので、優香が止めに入った。


「なんかいいですね〜。僕が優香のこと好きになったとき

思い出します。」

「あんたは要らんこといわんでいい!」

突然始まる夫婦漫才を笑いながらみていた悠太。

二人を見ていると悠太は幸せをおすそ分けされている。

そんな気分になることができた。

(やっぱ。恋人っていいもんだな。俺も一花ちゃんとー。)

考えは加速するが、悠太は理性でそれを止めた。


(だめだ、だめだ。勢いじゃなく、しっかりと着実に。俺は

真剣なんだ。曲がったことはダメだ。)

悠太の中に確かな覚悟が宿る。

それを胸に刻み、3人は世間話を続けた。


3人がしばらく話していると、そろそろ《CUBE》を出る時間

になったので、3人は同時に《CUBE》から出た。

外は涼しいとは言えず、季節は着実に冬へと近づいていた。

「寒くなってきたなぁ。2人とも気をつけて帰れよ!」

「はい!ありがとうございます!悠太くん、また!」

「あんたもね〜凍え死ぬんじゃないよ〜」

悠太は優香と春翔に別れを告げ、1人、帰路へ歩き出した。


「なーんか、最近激動だなぁ。」

悠太はふと、最近を振り返る。

一花との出会い。そうして、変わっていく自分。

悠太は一花と出会い確実に変わり始めていた。

その新しい自分が頭の、心の中に染みていく。

変化は恐れない。恐れるのは衰退だけ。

(これから、俺は一花ちゃんとどうなっていくのかな。)

一抹の不安は悠太の心を震わせた。


ー翌日ー

悠太は考えていた。一花に連絡してもいいかを。

何事も考えず、普通に連絡してもいいかと。

悩み抜いた末、悠太は一花へ連絡を送った。

時刻は0時14分。

(ちょっと夜遅いか。でもーー。)

話したい。一花と少しでも会話をしたい悠太であった。


『ねてる?』


熱が冷めないうちに。

抱えた夢が覚めないうちに。

伝えた心が消えないうちに。


気がつけば、貴方と話したいと思っています。

気がつけば、貴方に会いたいと思ってしまう。

どうすれば、貴方の傍にいることができますか。

どうすれば、貴方の笑顔を守る事ができますか。


胸に抱えた真実の恋は。その熱を身体中に伝播させる。

広がり、浸透する熱は。また、想いへと変わり広がる。

加速する思考は、もう止めることができない。

伝えたい想いは、もう止まることができない。


「俺は一花ちゃんが好きなんだ。」

悠太は1人、部屋でそう呟いた。


第5話。Propagate 完。

初めましての方は初めまして!

お久しぶりの方はお久しぶりです!

治崎 龍也です!

第5話になります!いかがでしたでしょうか!

第5話の曲は【君に届け/flumpool】です!

それではいつものように第5話を振り返って行きましょう!


⚠️ここからは該当話のネタバレが含まれます。⚠️

第5話。Propagate どうでしたか!

このPropagateという英語は“伝える”という意味です

私はこの伝えるという行為に思うことがあります!

それは人間関係を複雑する要素でもあり

人間関係を円滑にする要素でもある。ということです!

私、思うんですけど、伝えるって案外しなくないですか。笑


でも、相手の気持ちも伝えられないと分からないのに

自分の気持ちを伝えなくても相手に伝わるわけないですよね!

伝えるのは怖くて、勇気がいることだと思います。

そこにはそれ相応の覚悟が必要だと思います。

でも、それさえあればほとんどのことは

解決しちゃうんじゃないか。そんな魔法のみたいな力を

私はこの伝えるという行為に感じているのです!笑笑

皆さんも大切な誰かに想いをちゃんと伝えて行きましょうね!


さて、後半では、優香と彼氏である春翔が出てきました!

(てか、優香あいつ、彼氏いたのか。なんかムカつく。笑)

悠太にとっては2人ともとても大切な友人のようでしたね!

一花のことを話した時、優香は不信がっていましたが。笑

まぁ、案外、女の勘は侮れませんから!笑

これからも悠太と、一花の関係を見守ってくださると幸いです


そういえば、世間では2024年が終わり2025年を迎えましたね

読者の皆様もどうか、お身体には気をつけて良い年を!

私は2025年飛躍する年になればいいな。と

そんな年になれるよう善処していきたいと思います。笑


それではこの作品が少しでも多くの方にご愛読されることを

切に願い、後書きとさせて頂きます。次もお楽しみに!

それでは!

ちざきりゅうやでした!!

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